2014年10月1日、香港の中心部で、民主化を求めるデモの参加者たち。写真撮影 FlickrユーザーMario Madrona。CC BY-NC-SA 2.0
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香港の自由選挙を要求する平和的デモは、6日目 に突入した。(訳注:自由選挙とは、複数の候補者で選挙戦を争い、立候補に当たって当局が事前の資格審査をしない選挙。)
香港市民は、次の行政長官選挙において、候補者の指名は香港市民自身ができるよう中国政府に要求している。中国政府は、一定の自治が認められている特別行政区である香港に対し、初の直接選挙を2017年に行なうことを約束した(訳注:前回までは、業界団体などから選ばれた選挙委員による間接選挙であった)。しかし、候補者名簿に載るためには、親中派が多勢を占める指名委員会による選出が必要との決定も下している。
デモ参加者はまた、現在の行政長官、梁振英(リョウ・シンエイ)の辞任も要求している。梁行政長官は決定の撤回は拒んだが、民主化運動の代表者と対話の場を設けることには同意 していた。
「オキュパイ・セントラル(金融街占拠)」と呼ばれる、香港中心部での座り込みには、多い時で何万人もの人が参加した。Storyful社の検証をパスした、ドローン(無人航空機)撮影の映像からは、9月29日の抗議デモがどれほど広範囲に渡っていたかが見て取れる。(訳注:Storyful社 とは、情報の信憑性を調査検証するサービスを提供する通信社)
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催涙ガスや催涙スプレー、警棒を使って一帯からデモ参加者を排除しようとする警察の試みに対し、抗議集会側は今のところ一歩も引いていない。デモ参加者たちは、これらの強行策から、傘を使って自分たちの身を守っている。そのため、この民主化運動のことを、「雨傘革命」もしくは「雨傘蜂起」と呼ぶ人もいる。
以下、写真で「オキュパイ・セントラル」の様子をもっと見てみよう。
2014年10月1日、銅鑼湾(コーズウェイベイ)での抗議活動の間に、希望する人の腕に黄色のリボンを結んでいるデモ参加者たち。写真撮影Guillaume PAYEN。著作権Demotix
2014年9月27日、香港政府新庁舎にて、サランラップとサージカルマスクを使って催涙スプレーから身を守るデモ参加者たち。写真撮影ロバート・ゴッデン。著作権Demotix
2014年9月27日、金鐘(アドミラリティ)の香港政府本部の前で、座り込みを敢行するデモ参加者たち。梁行政長官に、民主化運動の代表者と対話するよう求めている。写真撮影 P H Yang。著作権Demotix
2014年9月28日、警察が集会に向けて催涙ガスを発射すると、団結して踏ん張るデモ参加者たち。写真撮影 P H Yang。著作権Demotix
「私たちは敵じゃないよ」。2014年9月29日、銅鑼湾(コーズウェイベイ)にて、メッセージが添えられたバリケード。写真撮影 ピート・ウォーカー。著作権Demotix
2014年10月1日。民主主義を支持する、と色々な国の言葉で書かれた貼り紙。写真撮影 FlickrユーザーMario Madrona。CC BY-NC-SA 2.0
2014年9月27日、列を組む機動隊の前で、「市民としての抵抗」と書いたパネルを掲げるデモ参加者。金鐘(アドミラリティ)の香港政府本部前、「オキュパイ・セントラル」活動の中のワンシーン。写真撮影 P H Yang。著作権Demotix
最も礼儀正しいデモ参加者たち、とも呼ばれる香港の人々は、デモの現場を清潔に保つため、リサイクル用ゴミの仕分け所を設置した。写真撮影 ピート・ウォーカー。著作権Demotix
「ご不便をおかけして申し訳ありません。この道路は現在、民主主義のため使用中です。」
深く掘り下げた記事は、「香港の雨傘革命」特集ページに記載されています。