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インド首相による古代都市バラナシ、ハイテク化計画

The Ganga riverfront at Varanasi (Wikimedia CC-BY-SA)

バラナシ市のガンジス河岸(Wikimedia CC-BY-SA)

インド首相ナレンドラ・モディ氏は、バラナシ選挙区から選出され 議会に当選を果たした。彼は現在、バラナシ市を古代文化と現代テクノロジーを融合するという選挙公約の実施に向け取り組んでいる。

選出を果たした今年5月、モディ氏はバラナシ市開発に取り組む前の時間をムダにしなかった。8月までには、鉄道・バス等の交通システムを備えた現代的な都市へと変える計画をつくり上げていた。それと同時に、歴史的遺産を保護する必要性も強調している。そして今月上旬(訳注:原文掲載日は2014年9月26日)、インド政府はモディ氏の開発計画実現のため、日本と協約を結んだ

バラナシ市はヒンドゥー教の シヴァ神に捧げられた町であり、数千年の歴史がある。古来より、 カーシーという名で知られおり、同教においては地球で最も神聖な街の一つだ。実際、「カーシー」は「輝きの地」という意味であり、市内に何百もの寺院が建てられている。市内に流れるガンジス河もまた、同教徒にとって神聖なものであり、多くの修行者がこの地を住処とし、数々の修行や儀式に打ち込む前の沐浴を毎朝行っている。

作家ラジブ・マルホトラ氏は、モディ氏の計画に関する意見を、10万5千人以上ものTwitterフォロワーに広めた。

カーシーを始めとする聖なる土地の再生は素晴らしい。shakti peethams(訳注:女神シャクティの礼拝所)や jyotirlingams(訳注:シヴァ神の象徴である偶像を祀った寺院)にも実施するべきだ。

そのように感じたTwitterユーザーはマルホトラ氏だけではない。その2週間程前に同様のツイートをした人がいる。

インドが現代化され若返るのは良いニュースだわ! この際、未開発で都会的ではないインドの歴史的遺産も一掃してしまえばいいわね。

しかし、皆がモディ氏の計画を支持しているわけではない。アジャイ・ラーイ氏(議会でモディ氏に反対する、インド国民会議派のメンバー)は、バラナシ市の慢性的な電力不足に対する抗議の写真を掲載した。

アジャイ・ラーイ(@kashikirai)とバラナシ市民の電力不足解消のために税金は使われるべきである。

反対派は、モディ氏の計画を止めるには時間が足りないようだ。美しい街並みづくりの実現に向けて、今月初めに首相は京都を訪問し、 バラナシ・京都パートナーシティー協定に署名した。京都は、モダンと伝統の美学が調和した場所として名高い。

訪日2日目には、ユネスコ世界遺産の東寺を訪れ、どれだけ良く維持管理がなされているかについて言及し、記者団に次のように語った。「京都は、今日の生活に必要な全ての技術的前進を遂げる一方で、千年に及ぶ歴史的遺産や文化といったものを並行して維持している。我々も同じような事をインドで行う予定だ。それは歴史的文化の保護と技術的進歩の融和を成し遂げることだ」。

この京都との協定によって、日本の支援下で世界に誇る交通システムや植物園、現代的な映画館、クラシック音楽センター、廃棄物処理工場などを建設し、バラナシ市はスマートシティー(訳注:環境配慮型都市)へと変貌することだろう。

さらに、この協定が締結される前から、ジャーナリストのミンハズ・マーチャント氏は、「インドとって日本の協力は、2つの意義があるだろう」とツイートしていた。

バラナシ・京都の協力協定は、カーシーが現代化し、かつ都市のスマートシティー化の先駆けになるという2つのプロジェクトの始動となるだろう。

ひょっとすると、数千年間培われた文化を携えながら、インドが21世紀型に変貌を遂げるときが来たのかもしれない。この21世紀に、豊饒な歴史と明るい未来を同時に引き連れて。

校正:Yoshiki Oda