メキシコで貧困と長く闘い続けるTECHO

Image credit: Monica Godefroy, TECHO. Used with permission.

著作権 モニカ・ゴデフロイ、TECHO 許可を得て使用

メキシコ国家統計地理情報局の データ によると、メキシコは1億1,950万人以上もの人々が住む国家である。メキシコ政府が出した統計では、2012年の人口のほぼ半分が貧困状態で暮らし、このうち約10パーセントの人々が極貧生活に耐えている。

これらの数字は国にとっては魅力的とは言い難い。というのは、メキシコは隣国のアメリカやカナダといった国々との自由貿易の拡大を狙っているからだ。また貧困のせいで、メキシコはラテンアメリカ諸国の経済発展を担う地域のリーダーになるという希望も叶え難いものになっている。そして当然、 現在のこの貧困は国民に多くの物資が不足しているということを意味している。そのため、TECHO (テチョ、スペイン語で屋根の意味)のような国際組織の援助がなお一層重要になってきている。TECHOは貧困撲滅をめざす組織で、家を建てたり、無料の職業訓練を行ったりすることで、ラテンアメリカとカリブ地域のコミュニティの発展を促進する活動をしている。

首都でさえも、深刻な貧困に見舞われている地域がある。今月の初め(原文掲載日は9月25日)、TECHOのスタッフの一員のルスは、ソチミルコ地区で働いていて、目の当たりにしたことを語った。 ソチミルコでは、基本的な生活必需品がかなり不足している 。

“Las Cruces” es un caso particular -pero no aislado- por ser una comunidad vieja que se formó hace aproximadamente 80 años en Xochimilco y al día de hoy cuenta con aproximadamente 500 familias, pero que tenga tanto tiempo no significa que esté consolidada o cuente con una buena infraestructura. Desde que sus habitantes llegaron a la zona comenzaron a organizarse para llevar servicios básicos a la comunidad y al día de hoy al menos un 15% siguen acarreando agua, no tienen electricidad y sólo 70% tienen drenaje.

Muchos de los barrios o colonias de la Ciudad de México tienen la misma antigüedad y cuentan con todos los servicios.

「ラスクルセス」(スペイン語で十字架の意味)は特別なケースですが、他とかけ離れているわけではありません。ここは約80年前にソチミルコに作られた古いコミュニティです。現在ではおよそ500家族が住んでいます。しかし、ずっとそこに人が住んできたからといって、ちゃんとしたインフラが構築、整備されてきたわけではありません。この場所に人が住みついて以来、住民たちは自分たちで地域に最低限の設備を持ち込みました。そして今でも、地域の少なくても15パーセントは生活水を自分たちで運んでいます。電気もなく、70パーセントしか排水施設を持っていません。

メキシコシティの他の隣町やコミュニュティの多くは、同じように古くても公共設備は整っています。

またルスは驚くべき数字を明らかにする。

El 28.4% de los habitantes de Xochimilco viven en extrema pobreza. Eso es una tercera parte de su población y me parece gravísimo. Quizás eso no suena tan alarmante, aunque no veo cómo no habría de serlo, pero para que te des una mejor idea: 16 millones de personas en México habitan en viviendas precarias, eso equivale a la población estimada de los Países Bajos, Chile o Ecuador. ¡Es la población de un país entero! y además, 7 de cada 10 personas pobres viven en las ciudades.

ソチミルコの住民の28パーセントは極めて貧しいんです。それは住民全体の3分の1を占めていることになり、私にはとても深刻に思えます。そう憂慮するほどではないと思うかもしれませんが、私にはそう思えない理由はありません。 状況をもっとよく理解できるように、メキシコの実に1,600万人もの人々が基準以下の家屋に住んでいることを念頭に置いておいてください。この数字はオランダやチリ、エクアドルの人口とほぼ同じです。国全体の人口と同じなんですよ。それに加えて、貧しい人の10人のうち7人が都市に住んでいるんです。

TECHOは最も不安定な居住地に焦点をあて、住民を組織して「共同行動」プロジェクトを起こした。これらのプロジェクトが母体となって、TECHOの援助を受け、それによって貧困を克服するための解決策を生み出そうとするものだ。

解決策とはどういったものなのか? メキシコでTECHOは、家族とボランティアたちを支援して3千戸以上の仮設住宅を建ててきた。 また、この組織は地域の住民にいろいろな仕事の訓練を施し、子供達の学校をつくってきた。 それらの地域の家族は特に危険な環境で、暮らしに必要最小限な設備が何かしら欠けた生活に耐えている。

Image credit: Monica Godefroy, TECHO. Used with permission.

著作権 モニカ・ゴデフロイ、TECHO 許可を得て使用

2012年には、当時のマルガリータ・サバラ大統領夫人がTECHOのこうした活動を評価し、その年の全国ボランティア活動と連帯賞の授賞式で特別賞を贈った。TECHOに贈られたはこれだけではない。

グローバルボイスがこれまで報じてきたように、メキシコは貧困だけでなく、社会差別にも直面している。 実際に、これ見よがしの「過剰な贅沢」をする傾向はメキシコの富裕層の間では珍しくはない。

多くの困難を抱えるメキシコにとっては、TECHOの仕事は、貧困を撲滅する闘いにとって貴重で稀なグッドニュースとなっている。

 

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