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「イブに独りぼっち」?日本語で言ってみよう

東京・丸の内のクリスマス・ツリー。写真提供: フランソワ・ルジェテ氏、Wikimedia Commonsより。Creative Commons Attribution 2.0 Generic licenseに基づき許諾された。

日本では、クリスマス・イブは一年で一番ロマンティックな夜ということになっている。

12月24日の夜は伝統的に日本の「一大」デートの日で、恋人たちはふたりの特別な午後を過ごす。そして25日には仕事や退屈なルーティーン・ワークに戻るのだ。クリスマス当日は、日本では特に祝われないことが多い。

しかし近年、日本では出生率の低下のみならず、結婚する人の数はおろか、デートをしている人の数までも減ってきている。

こういった社会的変化はクリスマス・イブにも影響し始め、新しい言葉を生み出すこととなった。「クリぼっち」だ。

 
「クリぼっち」とは、「クリスマス」と「独りぼっち」を組み合わせた「クリスマスを独りで過ごすこと」を意味する新たな造語である。

このニュース・レポートでは、「あなたのクリスマス・イブの過ごし方は?」という大問題を2013年12月より調査している。

寄せられた回答は?

「『クリぼっち』の予定です」

2014年11月、オンラインレストラン予約サイト「オープンテーブル」が首都圏在住の20~30代の男女およそ1,800人に対し調査を実施した。報告によると、回答者のうち約6割が継続して付き合っている恋人がいないか、デートすらしていないという。

レストランやホテルの中には、「自宅で過ごしたい」と「外食したい」と回答した独身者が半数ずつだった(複数回答可)という事実に着目し、クリぼっちスペシャルとして、単身者やイブのお祝い向けに料理の宅配サービスを開始したところもある。

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「今年のクリスマスをどのように過ごしたいと思いますか?(20代)」資料転載元:日経ウーマン

しかしレストラン経営者にとって重要なのは、20代の回答者のうち約43%がクリスマス・イブの予算は1万円以下としていることだ。これは、イブの予算は青天井と言っていた、25年という一世代前のバブル期とは驚くほど対照的である。

お一人様ライフスタイルを選ぶ20代は増え始めている。

 
投稿者の言う「リア充」とは、だいたい「IRL (in real life)」に相当する日本のネット用語である。

この文脈では、「リア充」は多くの友人とともにアクティブで溌剌とした社会生活を営んでいる。対照的に、「クリぼっち」はコンピュータを通じたオンラインでの対人関係がメインという、日本文化の別のトレンドを象徴している。

実生活では、日本社会は独身者のお一人様主義への対応を模索中だ。

また鍋料理のように、伝統的に多人数向けとされてきた冬の料理をどうするかについては、いまだ試行錯誤が重ねられている。

 
ツイッターでは、多人数向けボードゲームでの一人遊びが広まりつつある。

 
しかし一部の人間にとって、11月の終わりと12月の始まりは、憂鬱なカウントダウンの幕開けである。

 
スヌーピーに慰められたクリぼっち達もいる。スヌーピーもまた、クリぼっちの誓いを立てた一人かもしれない。

 

校正:Shoko Baba