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グローバル・ボイス、2014年の人気記事ランキングTOP14!

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Gilad LotanがGephiを使って制作したビジュアル。

[リンクの飛び先は、特に断りがない限り、英語もしくはロシア語のページです。]

2014年、読者の注目を集めたグローバル・ボイスの記事の中には、ガザでの戦争犯罪について書いた記事や、マレーシア航空17便墜落事故にまつわる陰謀説が根も葉もないことを暴いた記事、クリミアにおけるプロパガンダ戦争を暴露した記事や、カリブ海周辺で大きな反響を呼んだ出来事を追いかけた記事、などがあります。

2014年は大きな事件が多い年でした。グローバル・ボイスでは、従来通り、重要なことであるのにも関わらず、十分な報道がされていない世界の出来事に光を当てていく一方で、過熱報道される出来事については、そこに誤った情報が混ざっていないかチェックすることにも力を注ぎました。

ここに、2014年に最も読まれた記事のTOP14をご紹介します。

【 1位 】
「イスラエル軍は報復のためガザの一般市民を殺害した」と内部告発したイスラエルの軍人、当局に逮捕される
 (筆者Joey Ayoub)

In recent days I was arrested by authorities and questioned about my research regarding the use of illegal weapons in Gaza, my mail and Facebook accounts were blocked, And I received strong hints that my life is at risk and I need to be silent and keep low. But I'm not going anywhere. They may close my communication channels again,but that does not mean I'm not here, I'll find a way to get the information out to you,and I trust you will echo it on, go down with it to the streets ,And demand your representatives, your government to stop funding the slaughter in your name,to boycott Israel and to stop the bloodshed in Gaza. The whole world is watching now, history is being made.

ここ数日、私はイスラエル当局に逮捕され、ガザでの違法な武器使用に関する自分の調査について尋問を受けました。自分のメールやFacebookのアカウントも停止されました。命が惜しかったら、余計なことは言わず身を潜めていた方がいい、というあからさまな脅しも受けています。でも、私は逃げも隠れもしません。当局はまた私の通信手段を遮断するかもしれませんが、それでも私がここにいることに変わりはありません。なんとかして、皆さんに情報を発信する方法を見つけます。そしてその後は、皆さんがその情報をさらにリレーして、抗議デモを展開していってくれると信じています。また、あなたを代表する者や、あなたの政府に対して、あなた方国民を守るためという建前で虐殺に資金提供するのを止めるように、要求してください。イスラエルをボイコットするように、ガザで血が流れるのを止めるように、要求してください。今や全世界が注目しています。歴史が作られようとしているのです。

【 2位 】
(閲覧注意:衝撃的な映像を含む)ジャーナリスト、ガザでイスラエルの砲撃に巻き込まれ死亡。その生々しい瞬間を収めた動画
 (筆者Joey Ayoub)

At 3:50, we see Ramy Ryan on the floor, lying over a pool of blood. He's dead. A man is telling us “Look, look. A journalist. Look.” while showing us Ramy Ryan's “Press” insignia. The man then tells us angrily, “show the United Nations! Show the world! Show the Red Cross! Show the Arab traitors! They are all traitors!”

動画開始から3:50のところで、ラミー・ライアンが地面に転がっているのが見えたが、その周りは血の海だった。彼は死亡していた。一人の男がカメラに向かって、「見ろよ、見ろ。彼はジャーナリストだったんだ。ほら」と叫び、ラミー・ライアンの「プレス」と書かれた記章を掲げてみせた。その男は怒りが収まらない様子で、続けてカメラに向かってこう言った。「国連に見せろ! 世界に見せろ! 赤十字に見せろ! アラブの裏切り者に見せろ! 奴らはみんな裏切り者だ!」

【 3位 】
クリミア新検事総長、日本とロシアで「かわいすぎる」キャラクター化(※リンク先日本語)
 (筆者Andrey Tselikov)

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ナターリア・ポクロンスカヤのアニメキャラクター。インターネットで広まっている。

Natalia Poklonskaya, the newly minted Prosecutor General appointed by the secessionist government of Crimea, has captured the hearts and minds of RuNet, and, surprisingly, Japan. A video from her March 11 press conference accepting the position has over a million views on YouTube, perhaps because of her incongruously youthful appearance (she is actually 33) combined with the seriousness of her office.

The fresh-faced, yet stern, Poklonskaya, talking to the press surrounded by microphones, served as an inspiration for Japanese and Russian fan-art. Most of the pictures are drawn in a manga (Japanese comics) style, and grotesquely over-emphasize the “cute” or “kawaii” aspects of Poklonskaya's appearance.

クリミアの分離主義政府から指名された、新任の検事総長ナターリア・ポクロンスカヤ氏が、ロシアのインターネット民の心をとらえている。そして驚くべきことに、日本でもだ。3月11日に行われた彼女の就任記者会見の動画がYouTube上で100万回以上視聴された。ひょっとしたらこれは、深刻な彼女の仕事場とは対照的な若い見た目の組み合わせのせいかもしれない(事実彼女は33歳である)。

若々しくも厳格なポクロンスカヤのマイクに囲まれ会見で話している様子は日本とロシアのファンアート(訳注:二次創作)の作者たちにインスピレーションを与えた。ほとんどの絵は日本のマンガ風に描かれており、不気味なほど過剰にポクロンスカヤの外見の「かわいらしさ」が強調されている。

【 4位 】
クレムリン:プロパガンダは上手でも、フォトショップの腕はお粗末? 露テレビ局が紹介したマレーシア航空17便の偽画像に異論噴出
 (筆者Aric Toler)

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ロシア国営テレビによると、マレーシア航空17便がウクライナの戦闘機により撃墜された証拠だという画像。1tv.ruからのスクリーンショット

The photo shows MH17 a bit north of Donetsk being fired upon by a ‘fighter jet,’ presumably Ukraine’s, with a missile en route. A number of pro-Kremlin bloggers and Russian news outlets immediately shared this news as a smoking gun, claiming that what most in the West had dismissed as a conspiracy was now indisputable. However, as many on the RuNet immediately noticed, this image was just too good to be true.

ドネツクの少し北を飛行中のマレーシア航空17便が、ウクライナのものと思われる「戦闘機」により攻撃されるところを写した写真。発射されたミサイルも見える。親クレムリン派のブロガーロシアニュースメディアの数々が、決定的証拠として、即座にこのニュースをシェアした。彼らによると、西側諸国のほとんどがつまらない陰謀説だとして一蹴した仮説が、今や疑いの余地がない事実だと分かったというのだ。しかしながら、ネット上のロシア語コミュニティで多くの人がすぐ気づいたように、この画像は、本物であるにはあまりにも出来過ぎている。

【 5位 】
イスラエル vs ガザ:意図せず作られるプロパガンダの罠(※リンク先日本語)
 (筆者Gliad Lotan 

While war rages on the ground in Gaza and across Israeli skies, there’s an all-out information war unraveling in social networked spaces. Not only is there much more media produced, but it is coming at us at a faster pace, from many more sources. As we construct our online profiles based on what we already know, what we’re interested in, and what we’re recommended, social networks are perfectly designed to reinforce our existing beliefs. Personalized spaces, optimized for engagement, prioritize content that is likely to generate more traffic; the more we click, share, like, the higher engagement tracked on the service.

ガザの地上とイスラエルの上空で激しい戦争が繰り広げられる中、ソーシャルネットワークの世界でも総力を挙げた情報戦があり、その全容が解明されつつある。メディアはその数が格段に増えただけでなく、より速いペースでより多くの情報源から、私たちに迫って来ている。私たちは、既に自分が知っていることや関心があること、他から薦められたことを元に、ネット上のプロフィールを作る。そのため、ソーシャルネットワークは、ユーザーの既存の信念を強化するのに最適なようにデザインされる。できるだけ多くの積極的反応(エンゲージメント)が見込めるように調整され、ユーザー1人ひとりにカスタマイズされた空間では、より多くのアクセス数が稼げそうなコンテンツが優先的に表示される。クリックやシェア、「いいね!」の数が多ければ多いほど、そのサービスでのエンゲージメントは高かったと記録されるのだ。

【 6位 】
消息不明のマレーシア航空370便の謎を巡って、過熱するさまざまな陰謀説
 (筆者ジェフ・サウス

After a week of conflicting information surrounding the disappearance of flight MH370 and its 239 occupants, theories ranging from ludicrous to plausible have cropped up to fill the void about what happened. Wild guesses abound on social media, where riveted users were thinking about everything from black ops to black magic. Some people suggested that aliens, UFOs or a meteor strike could be involved. Others blamed terrorists or speculated that the Malaysian military might have mistakenly shot down the passenger plane. Several hypothesised that the Boeing 777 could have landed safely and that its occupants are still alive.

マレーシア航空370便とその乗員乗客239名の行方不明を巡り、相矛盾する情報が錯綜する中、一週間が過ぎた。何が起こったのか分からないため憶測が飛び交い、荒唐無稽な説からいかにもありそうな説まで、さまざまな仮説が立てられた。ソーシャルメディアの中では大胆な仮説があふれ、この事件に夢中になったユーザーたちは、秘密工作説から黒魔術説まで、ありとあらゆる可能性を考えていた。エイリアン説やUFO説、隕石衝突説を唱える人もいたし、一方で、テロリストのせいだという人や、マレーシア軍が誤って旅客機を撃ち落としたのではないかと推測する人までいた。また、ボーイング777型機は不時着し、乗員乗客は全員無事である可能性を考える人もいた。

【 7位 】
「しつけ」と称して母親が娘をベルトで叩く動画、トリニダード・トバゴでバイラル化
 (筆者Jason Nathu

A video depicting a mother's idea of ‘discipline’ is spreading like wildfire in Trinidad and Tobago, prompting strong reaction from the blogosphere. An unidentified mother and her twelve year-old daughter are the subject of the video, which has been posted and reposted on Facebook and other social networking sites. The video shows the mother hitting the child several times with a belt, after the child was alleged to have posted suggestive photographs of herself online.

母親が思うところの「しつけ」をしているところを撮った動画が、トリニダード・トバゴですごい勢いで拡散し、ブログ界で大きな波紋を呼んでいる。身元不明の母親と12才の娘が映っているこの動画は、Facebookやその他のSNSに繰り返し投稿された。動画には母親がベルトで数回娘を叩くところが映っているが、それは娘がセクシーな写真をネットに投稿したからだという。

【 8位 】
ロシア:公共Wi-Fiを使いたいって? では身分証のご提示を願います
(筆者Tetyana Lokot)

Internet users in Russia won't be able to use Wi-Fi in public spots anonymously any longer. The Russian government is now going to require individuals accessing public Wi-Fi hotspots to present their passports or IDs. Personal data will be recorded and stored by the Internet provider, along with information about the devices used, including their unique MAC-addresses.

ロシアのインターネットユーザーは、もはや匿名でのWi-Fi使用は不可能になるだろう。ロシア政府は、公共のWi-Fiホットスポットを利用する個人に対し、パスポート、もしくは身分証の提示を義務付けようとしている。インターネット・プロバイダが、固有のMACアドレスを含む使用デバイス情報と共に、個人情報を記録・保存するようになるだろう。

【 9位 】
ジャマイカで猛威をふるうチクングニア・ウィルス
 (筆者Janine Mendes-Franco)

Chikungunya, a virus that causes high fever and severe joint pain, is now rampant across the Caribbean. The disease is vector-spread by the Aedes Aegypti mosquito, and the number of new cases has steadily risen across the region.

Jamaica in particular seems to be having difficulty containing the spread of both the virus and misinformation about the disease. Using the hashtags #chikungunya #caribbean, Twitter users are sharing information about how climate change can contribute to the spread of disease, about regional Chikungunya death toll statistics, and much more.

高熱と激しい関節痛を引き起こすウィルス、チクングニアがカリブ海一帯で流行している。この病気はネッタイシマカという蚊によって媒介され、この地域での発症件数は上昇の一途を辿っている。

特にジャマイカは、このウィルスと、この病気についての誤った知識、その両方に対する封じ込め作戦に失敗しているようだ。そんな中、Twitterユーザーは、ハッシュタグ#chikungunyaや#caribbeanを使って、どうして気候変動がこの病気の蔓延を引き起こすのかや、チクングニアによる死者数の地域別統計など、さまざまな情報をシェアしている。

【 10位 】
リークされた、クレムリンからのロシアTV局への指示文書
(筆者Kevin Rothrok)

Russian television has long been infamous for parroting the Kremlin on political issues. It is still rare, however, that the public glimpses this propaganda system’s internal workings. If Anonymous International’s leak is genuine, Russians are getting to peek behind the curtain today.

ロシアのテレビ局は、政治的問題について、クレムリンの御用メディア化していることで長いこと悪名高かった。にもかかわらず、そのプロパガンダ・システムの内側がどういう仕組みになっているのか、一般市民が垣間見ることは未だ滅多にない。もし「アノニマス・インターナショナル」(訳注:ロシアのインターネット・グループ)のこのリークが本物なら、ロシア国民はついにそのカーテンの内側を覗くことになる。

【 11位 】
マレーシア航空17便の撃墜について、Wikipedia上で非難合戦を展開するロシアとウクライナ
 (筆者Kevin Rothrok)

The war in Ukraine moves to Wikipedia. Images mixed by Kevin Rothrock.

ウクライナでの戦闘は、Wikipediaにその場を移した。画像はKevin Rothrockによる合成

Unsurprisingly, the blame game is now playing out on Wikipedia, where editors battle to record the polemics that best reflect their side of the story. Earlier this morning, the Russian-language Wikipedia entry for commercial aviation accidents hosted one such skirmish, when someone with an IP address based in Kyiv edited the MH17 record to say that the plane was shot down “by terrorists of the self-proclaimed Donetsk People’s Republic with Buk system missiles, which the terrorists received from the Russian Federation.” Less than an hour later, someone with a Moscow IP address replaced this text with the sentence, “The plane was shot down by Ukrainian soldiers.”

当然のこととして、非難合戦は今やWikipedia上で繰り広げられている。エディターは、それぞれの陣営側の言い分を反映した議論をWikipediaに掲載しようと争っている。今朝早く(訳注:原文記事掲載2014年7月18日)には、Wikipediaロシア語の、民間航空機事故についてのページにおいて、そのような小競り合いが起こった。キエフのIPアドレスを持つ何者かが、マレーシア航空17便の記録を編集し、この航空機は「自称『ドネツク人民共和国』のテロリストたちが、ミサイル・システム『ブーク』を使って撃墜した。またこのミサイルはテロリストにロシア連邦から提供されたものだ」と書き込んだ。1時間も経たない内に、今度はモスクワのIPアドレスを持つ何者かがこの文章を変更、「航空機はウクライナ軍により撃墜された」と書き換えた。

【 12位 】
ある怒れるイラン人の告白(※リンク先日本語)
 (筆者カンビズ・ホセイニ

カンビズ・ホセイニはイラン人の政治風刺家であり、俳優、テレビ司会者、ラジオ司会者。

I am an angry Iranian. Well, before being an Iranian, I am an angry man, just like the angry Middle Eastern men you see on television, the ones you see on the streets with clenched fists and anguished faces showing their protest. I wasn’t always angry; I turned angry. What tormented me and turned me into an angry man goes back to when I lived in Iran. Of course, from a certain point on, my anger surpassed ordinary boundaries and I started to laugh to survive. I mean, I cannot be angry without laughing at my own anger.

Today, turning my anger into comedy and laughing at my anguish is my livelihood. My reasons for this anger keep mounting every day, and therefore, I have more reasons to laugh, too. 

私はひとりの怒れるイラン人である。いや、イラン人である前に、ひとりの怒れる男である。テレビでよく見る怒った中東男、握りこぶしにしかめっ面で街頭デモする男たち、あんな感じである。私は前からいつも怒っていた訳ではない。怒るようになったのだ。私が苦悩し、怒れる男になったのは、まだイランに住んでいたころだった。当然、ある時点で、これ以上腹を立てたら死ぬという限界まで来てしまい、やむをえず笑うことにした。つまり、怒るときはいつも、自分の怒りっぷりを笑いながらじゃないと怒れないのだ。

今では、自分の怒りをコメディに変えて、苦悩を笑い飛ばすことで、生計を立てるまでになった。怒りの種が日々増え続ければ、すなわち笑いの種も増える。

【 13位 】
米TV番組で、自国ガイアナを「貧しい」と紹介した歌手。ガイアナの人は怒るべき?
 (筆者マシュー・ハント)

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米ABCの番組「Rising Star」で歌うリサ・パンチ。YouTubeから撮ったスクリーンショット。

Writer and cultural activist Ruel Johnson praised Punch for persevering through difficult circumstances. “What got her to where she is today is sheer hard work, incredible individual talent, unstinting support from her mother and friends, and belief in her own ability to make it,” he wrote. “Instead of decrying her on the basis of some bullshit, delusional positive patriotism, we should be thanking her for acknowledging us at all when this place as a community of people and laws did nothing special for her.”

ライターで文化活動家のRuel Johnsonは、厳しい状況をよく耐えているとパンチのことを賞賛し、次のように書いた。「今日の彼女があるのは、ものすごい努力と類まれな才能、彼女のお母さんや友人からの熱心なサポート、そして自分にはできるという信念があったからだよ。妄想ばっかりの楽天的愛国心なんていう世迷い言を盾にして彼女を非難する代わりに、僕たちは彼女に感謝すべきだよ。よくぞガイアナのことを語ってくれたって。ガイアナの人も法律も、彼女のために何も特別なことはしてあげなかったっていうのに。」

【 14位 】
インド:立ち小便撃退タンカーが活動中(※リンク先日本語)
(筆者Rezwan)

The Clean Indian, an anonymous anti-public urination activist group, has come up with one possible solution to stopping public urination in Mumbai. The group, whose members wear masks to conceal their identities, patrols Mumbai city with their giant yellow water tanker and sprays water on those urinating in public.

立ち小便に反対する匿名の活動団体のクリーン・インディアンは、これなら間違いなく立ち小便防止策になるという考えを思いつき、ムンバイで実施中である。この団体のメンバーは身元を隠すために顔をマスクで覆い、黄色の大型水タンク車でムンバイの市内をパトロールしている。そして公共の場で立ち小便をしている者がいると、その者に向かって水を吹き付ける。