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より良い世界を作ろう! ストーリーテリングとメディアの力

カテゴリー: アメリカ, メディア/ジャーナリズム, 市民メディア, 意見, 映画, 朗報
A scene from the first TMSummit in London in 2013. Image used with permission.

2013年にロンドンで初めて開催されたTMサミットのステージ風景(写真掲載許可済み)

Transformational Media Institute(※訳注文末)はワシントンDCで2014年10月26日から11月2日にかけ、Transformational Media Summit [1](訳注:世界を変えるメディアサミット、以下「TMサミット」)を開催。世界各地から多くの社会起業家、ストーリーテラー [2]、メディア専門家らが、「コラボレーションでより良い世界を目指そう」と参加した。同団体による今年のTMサミット開催は、昨年に続く2回目。1週間の会期中、主要イベントとして国連財団(United Nations Foundation)で10月31日にワークショップが、ジョージワシントン大学の会場で11月1日にメーン・サミット・デーがそれぞれ開催されたことに加え、関連企画がワシントン市内各所で実施された。

TMサミットの参加者はストーリーテリング、協力が生み出す創造力、新たなテクノロジー、持続可能なビジネスと生活、幸福と健康、写真、映像と音楽、ジャーナリズムなどのテーマでディスカッションを展開。主催者はサミットの内容について次のようにコメントした。

The TMSummit will focus on how stories and media can create positive change by changing attitudes, bringing new technology solutions, awareness raising, inspiring action, or simply spreading happiness. It brings together leading experts in their fields drawing people from a diverse range of organizations such as: the UN Foundation, Discovery Channel, MTV, and the Jane Goodall Institute.

TMサミットはストーリーとメディアが、いかにより良い変化を生み出し得るかに焦点を当てる。方法は、視聴者への働きかけ方を変える、新たな解決策となる技術を取り入れる、自覚を促す、行動を刺激するなどあるが、ただ幸福な情報を広めるだけかもしれない。TMサミットは、国連財団、ディスカバリーチャンネルやMTV、ジェーン・グドール・インスティテュート(訳注:野生動物研究・教育・保護団体)など、多彩な組織と企業から幅広い分野の第一線の専門家が集まり、一堂に会する機会となっている。

グローバル・ボイスがTMサミット主催者のJeremy Wickremer氏にサミット開催の意義を聞くと、同氏はそれを「より良い世界を生み出すためのもの」と答えた。続けて「平等であること、財産、環境、健康、そして幸福。これらはすべてつながり、相互に作用する関係にある。誰も閉じた世界の中だけで活動することはできない」と世界の現状について警鐘を鳴らした。

Transformational Media Instituteは、今年のワシントンDCのサミットに可能な限り幅広い聴衆が集まることにも期待。Wickremer氏はサミット開催前、中高校生からアーティストや上級管理職の人たちまで多様なジャンルの人々の参加を期待していることを表明し、「サミットへの参加は世界の全体像を見るようなもの。そこではさまざまな人々に出会えるのです」と話している。

The TMSummit's theme for 2014.

2014年のTMサミットのテーマ

サミットの主要な目的の一つは、互いに出会うことがなかったかもしれない人たちを一堂に集め、新しい視点の展開を促し、人と人とのつながりを生み出すことによって、人々が『自らの行動が社会に及ぼす効果を高めようと』協力し始めることにある。

詳しい情報は、TMサミットのウェブサイト [1]およびTransformational Media Instituteのウェブサイト [3]フェイスブックページ [4]ツイッターアカウント [5]をご確認ください。

(※訳注:リンク先のTMサミットのサイトで「Transformational Media Initiative」となっているため確認中)

校正:Naoko Mori [6]