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イラン女性への酸攻撃:保守派メディアは改革派の陰謀と批判

イランで最も読まれている改革派日刊紙シャルグ紙の1面によれば、このアシッド・アタック(訳注:酸攻撃)はヒジャブの誤った着用をなくそうとする全国組織と関連があるという。.

イスファハンでは、女性へのアシッド・アタックが数週間に渡って相次ぎ、イラン国内では大騒動となっている。攻撃を受けたのは4人であるというイラン当局に対し、ソーシャルメディア上では10人だと言われている。

この話題で論争を呼んでいる点はつまり、攻撃の原因である。当局によるチェックが不十分だったことは、派閥を作ることが多いイランメディアを通じて波紋のように広がった。保守派の出版物の中には、外国メディアや改革派による攻撃報道がイスラム共和国内にある不満をあおる意図を持つとの見解を押し通すものもあった。

ここ1週間、政府系日刊紙イラン紙と改革派エッテマード紙の両紙が、紙面にこう書いている。「アシッド・アタックの加害者に対する一般大衆の抗議」。エッテマード紙では、イスファハン女性に広がる恐怖について次の1節に記している。

«خبرهای ناگوار اسیدپاشی در اصفهان، امنیت مردم شهر را مختل کرده است، امنیتی که زنان و دختران این شهر، ‌با کمتر ظاهر شدن در معابر عمومی و حبس کردن خود در خانه برای خود فراهم می‌کنند. آنهایی هم که بیرون می‌آیند، با ترس و اکراه شیشه ماشین را پایین می‌آورند و به سرعت برق و باد کارشان را در خیابان انجام می‌دهند تا دوباره خودشان را در شیشه‌های بالاکشیده خودروشان محصور کنند.»

イスファハンで起こったアシッド・アタックの不幸なニュースを聞いて、同市住民は安全な暮らしをおびやかされている。特に女性は子どもからおとなまで不安を感じており、結果として公の場への外出を控え、家にこもることとなった。外出する人も恐怖のあまり車の窓を開けたがらない。町に出かける際は大急ぎで用事を済ませ、ホドロ社製の車の窓のかげに隠れるようにして戻って来る。

別の改革派紙Farheekhtegan紙では、注目される1面記事に攻撃の犠牲者のひとりSoheila Jowrkeshの話を掲載した。攻撃者は、ヒジャブを正しく着用していなかった女性に制裁を加えるという警告を市に対して行っていたと、Jowrkeshの家族は同紙に語った。

ヒジャブとはイスラムの服装規定であるが、1979年のイスラム革命以来、女性は着用を強制されている。ヒジャブとは、女性の頭を地味な布で覆い隠すものである。イラン女性はヒジャブの制限を逸脱していると言われている。カラフルなヘッドスカーフから頭髪を出し、細身のコートを身につけ、化粧をすることも多い。こういった行動に対し、保守派が政府や社会に対応を求めるようになった。

Fahreekhtegan

改革派紙Farheekhteganは、攻撃の犠牲者のひとりであるSoheila Jowrkeshの記事を1面に掲載した。この記事は最も保守的な新聞とは対照的な立場を取っている。保守派紙はこの事件を全く扱わないか、ほとんど取り上げなかった。

イランの保守派紙は、イスファハンでのアシッド・アタック報道に対して奇妙なほどに沈黙を守るか、または限られた内容だけを伝えていた。イランの保守派一流紙ケイハンは、最高指導者アヤトラであるホメイニ師の事務所にゆかりがあるため、この事件についてほとんど触れず、結局2014年10月22日火曜日の1面に次のタイトルで記事を掲載した。「ヒジャブ着用女性の顔にアシッド・アタック。革命気運への反対を盛り上げる目的か」。ケイハン紙にはこう記された。「外国メディアとその国内支援者による虚偽の報告とは異なり、この事件の犠牲者はヒジャブを正しく着用した女性であり、殉教者の家族もいた」

ラジオ・ファルダのページに掲載されたシャフラム・ラフィザデの新聞報道によれば、イラン紙、アルマン紙、アスラル紙、ハバル・オンライン、エブテカル紙、イスファハン・ジーバー紙といった改革派紙をケイハン紙が非難した。これは、アシッド・アタックの目的が、イスラム政権の「信奉者」と「支持者」のイメージを損なうことだとするニュース発表に対するものだ。

最高指導者アヤトラ・ホメイニ師の事務所にゆかりがある保守派紙は、アシッド・アタックに関する他メディア報道を激しく非難している。見出しはこうである。「ヒジャブ着用女性の顔にアシッド・アタック。革命気運への反対を盛り上げる目的か」 

保守派紙のニュース報道の大部分が他メディアへの反対意見を述べるものであり、ニュース報道や攻撃が起こっている理由については書かれていなかった。攻撃に対する非難の多くは、イラン国内の保守派層に向けられていた。ヒジャブ着用強化を目的として自警団に法的保護を与える法案を法学者が発議して以来、特にその傾向がある。ラジオ・フリー・ヨーロッパ、ラジオ・リバティーの報告によれば、イラン女性はこう説明しているという。「原理主義者は女性に対する憎悪を広めてきました。そのために、アシッド・アタックの影には保守派層がいると信じる人が多いのです」。多くの人が懸念しているのは、保守系メディアがアシッド・アタックのかげにいる人物と攻撃理由をあまり報道しようとしないせいで、当局が動かないのではないかということだ。

多くのソーシャルメディアで、 #اسیدپاشی(#アシッド・アタック)というハッシュタグを使ってこの事件について報告が見られている。ツイートは、この攻撃によってイラン国内で起こった恐怖と不安にまつわる話だ。

イスファハン在住の少女Bozorgmehr Hosseinpourのイラスト。

イランのアシッド・アタックを扱った、@ManaNeyestaniの漫画。卑劣な行為をする人間が、女性の間にある不安を拡大している!

アシッド・アタックの犠牲者「Maryam-D」。恐怖と苦痛の夜が続き、私は悲鳴を上げ叫んでいる。

塩酸を投げた人は、ある女性の起こした自動車事故で亡くなった6歳の子どもの父親だったといううわさがあるわ。イスファハン出身の友人が教えてくれたの。こんな話、ハリウッド映画みたいだわ。

以前こう言ったことがある。#イスラム国の残虐行為のせいで身動きが取れなくなる以前なら、自分自身の置かれた状況や塩酸が投げつけられる事態を気にかけるのは悪いことではないのに。

校正:Izumi Mihashi