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無所属で立候補していた柯文哲(コ・ウェンジ)氏は台北市の市長選を勝利の気持ちで終え、彼はソーシャルメディアに感謝していると言った。
台湾は11月29日に統一地方選挙の投票を行った。国の政治的展望としては二大政党制を支持している。主に中国国民党(国民党、KMT)と民主進歩党(民進党、DPP)が政府与党を争っている。しかし職業が医師である柯氏は57.16%の得票率で85万3983票を獲得し勝利した。与党国民党の応援を受けていた対抗馬の連勝文氏の得票率40.82%と比較して大勝利であった。
主要メディア広告で膨大な金額を消費する傾向のある通常の政党選挙とは違い、柯氏は彼のメッセージを拡散するため、ソーシャルメディアを多く活用していた。彼は宣伝の為にTVの時間を一度のみ買い、その他はソーシャルメディアに投稿した。さらに、もし彼が選挙で勝ったなら、台北市の政策の一部として、ソーシャルメディアから成る彼の選挙チームから集めたアイデアを実行することを約束した。SNS上での柯氏の活動を信用したので、若い人が大挙して投票に来た。
柯氏の市長選勝利のスピーチで彼の勝利はソーシャルメディアの力のおかげだという考えを述べた。
我來自庶民,未來進入台北市政府會繼續傾聽庶民的聲音;鄉民力量的展現見證了網路世代的強大,無論是線上捐款、理念傳播、活動募集,這都是一場網路主導的選戰。從白衫軍到太陽花學運,公民運動造就了台灣新政治的來臨。
「私は普通の市民で、そして台北市の市長になっても、私は市民の声を聞き続けます。市民の力はインターネットの普及と並行している。オンライン寄付、理想のプロモーション、イベントの動員などの全体の選挙活動はインターネットによって行われている。白シャツ軍から太陽花学運(訳注:台湾学生による立法院占拠)まで、市民運動は台湾政治に新しいアプローチを作り出した。」
白シャツ軍は在軍中の2013年7月4日に突然死亡した若い兵士、洪仲丘(ハン・チュンチウ)氏の死に対する軍事捜査を呼びかけるために起こった有名な運動である。台湾学生による立法院占拠は中国との自由貿易の合意の不透明な交渉に対する動きである。これらの運動は両方ともソーシャルメディアに重きを置いた活動であった。
柯氏はインターネット文化に適合した選挙活動を行った。また、クラウドソーシングによって集められた知恵、透明性、オープンさといった原則と価値に基づいて活動していた。例えば、選挙2週間前の11月11日に、選挙運動のウェブサイト上で、全ての必要経費を支払う十分な金額に達したら、選挙運動に対する寄付を受け取るのをやめる、と発表した。
選挙の数日後に彼の選挙チームは彼らの全ての、角単位まで載せられた選挙活動の経費管理表を投稿した。その経費のひとつに、オンラインで多数のコメントが集まった。9月5日に80台湾元(およそ320円)をニンニクの購入に使ったというのだ。
フェイスブックユーザーのチャン・ シュウウェン氏はニンニクの購入についてジョークを言った。
大蒜應該是菜市場阿嬤送的,最終買下?是這樣嗎?
「ニンニクはファーマーズマーケットのおばさんからもらったに違いない。結局お金を払ったって?これも経費で?」
他の例は柯氏の妻も含んでいる。彼の妻である柯 ・ペガー氏は20万人以上のフォロワーがいる彼女の公式フェイスブックページで彼女の夫を援助するのにとても積極的であった。
先週の地方選で、それは九合一選挙となったのだが、直轄市長、県市長、市議会議員、山地原住民区長などを市民は選んだ。それは、2016年にある次期総統選挙の展望を予測させるものだった。与党国民党は、選挙前は22ある県市長のうち14の長を担っていたが、半数以上で敗北し、6県市長でなんとか勝利したにすぎない。一方で、民進党は、13県市長で当選をものにした。
柯氏の無所属候補としての主要都市の選挙での勝利は、投票者の行動と国の政治的文化を形成したという点で重要な影響がある、と分析するアナリストもいる。