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環境汚染源の工場にまたも対処の遅れを許したマケドニア政府に対し、住民が抗議行動

2014年11月7日金曜日、テトボ市で抗議している市民。写真提供 アミール・セリミ Facebookより、許可を得て使用

2014年11月7日金曜日、テトボ市で抗議している市民。写真提供 アミール・セリミ Facebookより、許可を得て使用

マケドニア北西部で、何百人もの住民が政府の決定に抗議している。国内最大汚染地のテトボ市Jugohrom製鉄所の7つの溶鉱炉へ、汚染防止のフィルターを設置するための期限を、延期するという決定である。

この期限はここ数年で何度も延期されてきた。直近では2014年4月に、汚染を減らすのに必要な措置を取るため製鉄所に6か月の猶予が与えられた。しかし、その期限は過ぎ、工場は環境基準に従うための措置を何も取らなかった。テトボ市民は、以前同様の約束が破られた時にも抗議しているが、2014年11月7日金曜日に再び街頭デモを行なった。

Jugohromは、専門家に、マケドニア北西のポログ地域の主要な大気汚染源と認定されている。ポログ地域はテトボおよびゴスティバという2大都市を含み、30万人以上の住民を有する。この地域での汚染は極端に高く、暖房の季節が始まる冬季に最悪となる。

この地域の大気汚染の濃度は、憂慮すべき状況である。特に粒子状物質PM10は、世界保健機構 (WHO) によれば過度の若年死を招く危険な大気汚染物質であるが、現在のところ許容限度の8倍高い。冬季には、PM10の濃度は許容限度の10倍以上になる可能性がある。WHOによると、この種の高いレベルの大気汚染にさらされることで、呼吸器感染、心疾患、脳卒中、癌のリスクが大幅に増加するという。 

テトボ市で、「沈黙するな、声を上げよう」「私達は新鮮な空気が欲しいのです!」のスローガンの下、抗議活動を組織したエコ・ゲリラという団体のアリアニット・ザフェリは述べている。

This is just the beginning; we will protest again and will earnestly seek for fresh air. We cannot stop our breath, but they can stop the factory with a push of a button. We will not give up because our demands are legitimate.

これは始まりに過ぎません。私たちは再び抗議するでしょうし、新鮮な空気を本気で追い求めます。私たちは呼吸を止めることはできないけれど、工場はボタンひとつで止めることができます。私たちは諦めません、当然のことを要求しているのですから。

抗議者たちは、その工場の1200名の従業員のため、工場を閉鎖したいわけではないと力説する。しかし、工場にはフィルターを設置することや、公害を減らすため必要な全ての措置を講じることを、断固として要求している。

アルバート・ジベリ、テトボ市のある健康愛好者はツイートした

事を明確にしよう、目標は失業させることではなく、フィルターを設置することだ!

政府の姿勢やその怠慢さに反感を持つマケドニア人は多い。政府のお役所仕事と期限延期のせいで、何千人もの市民の健康が損なわれている。グローバルボイス筆者のフィリップ・ストヤノフスキは、地域的および国際的なブロガーやメディアからのツイッター上の質問に返信して、抗議活動を説明している

汚染源となっている#テトボ市付近の工場にフィルターを設置する期限を、#マケドニア政府は度々延長している。

ポータルサイトPortalb.mkはマケドニアの汚染問題を詳しく取り上げ、継続的に、テトボ市の大気汚染に対する抗議活動の状況を伝えている。「マケドニア政府は市民の寿命を縮めるつもりか」(アルバニア語版マケドニア語版 )と題した記事では、政府の未達成公約のリストにそって汚染問題の歴史を載せている。また、汚染源となっている工場にフィルターを導入するため認めらている期限が、繰り返し延期されたことも書かれている。

抗議活動は国際的にも広く注目を集めており、ロサンゼルス・タイムズはテトボ市の抗議活動の写真を公表した。

抗議者によって動画も作成され、ソーシャルネットワークでシェアされた。その動画は、もし大気汚染が今の速度で続くならテトボ市の未来がどうなるかを描き、具体的な行動を求めている。

校正:Yuko Aoyagi