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家にいながら、ネパールのエヴェレスト山岳地帯のトレッキングを楽しむ

カテゴリー: 南アジア, ネパール, テクノロジー, メディア/ジャーナリズム, 写真, 市民メディア, 意見, 旅行
Glimpse of the Himalayan range featuring Ama Dablam. Image from Flickr by Franck Zecchin. CC BY-NC-SA 2.0 [1]

ヒマラヤ山脈の一角アマ・ダブラムが全容を現わした一瞬。 フランク・ゼッチンがFlickrに投稿した写真を転載 CC BY-NC-SA 2.0

エヴェレスト(ヒマラヤ山脈にある世界の最高峰 [2])は、世界中の登山家がぜひ登頂してみたいと思う山である。そして、この広大なエヴェレスト山岳地帯は、旅の目的地として数多くの冒険愛好家や自然愛好家達から敬われている。だが、壮健で危険を恐れないあっぱれなアドレナリンの持ち主でなければ、急峻な地形および高い高度に阻まれ、この山域へのアクセスは達成できない。

しかし、それももうこれまでの話。

エヴェレスト山岳地帯はクンブー地方としても知られている。グーグルがこの地方へのバーチャル旅行の配信を始めたことにより、この地域の危険な山道を歩くことが可能になり [3]、誰もが世界最高峰クラスの山々に囲まれた、想像もできないような絶景へと近づくことができるようになった。

エヴェレスト山域のトレッキングは素晴らしい。変化に富んだ景色、深い渓谷、谷間の流れ、そしてエヴェレストなどを楽しむことができる

グーグル(#Google [7])が、ネパール(#Nepal [8])、エヴェレスト山域のバーチャル旅行を配信している。

この企画に陰で協力していた二人は、アパ・シェルパ氏(21度のエヴェレスト登頂成功者スーパー・シェルパ [12]とも知られる)とサウラブ・ダカル氏(かつては、ジャーナリストそして社会的企業家)である。二人の出会いは、グレート・ヒマラヤ・トレイル [13]99日間のトレッキング [14]に出かけたときのことである。なお、グレート・ヒマラヤ・トレイルとはヒマラヤ山脈の麓に沿い、東のカンチェンジュンガから西のヒルサへと続く1,700㎞のハイキングコースである。

医者を夢見ていたアパはエヴェレスト初登頂では荷物運搬役で、その後さらに20度以上登頂を成し遂げている。だが、彼が挑戦を繰り返したのは単に登山が好きだからではない。彼のブログGrowing up in the shadow of Everest [15]で彼はこうつぶやいている。自分の子供たちにより良い将来を過ごしてもらうためだと。

アパは医者にはなれなかったが、彼の故郷に住む子供たちが将来医者になる事に希望を持ちそれを望んでいる。彼が設立したアパ・シェルパ財団は、彼の故郷で中等学校へ資金提供を行っている。2014年の3月、彼の財団 [16]とダカルが設立したウェブサイトの、Story Cycle [17]はGoogle Earth Outreachと提携した。その目的は、クンブー地方のコミュニティーをグーグルマップ上にデジタル表示することで同地方の住民を支援しようとするものである。

アパが先導した10日におよぶトレッキングの間に、彼のチームはストリートビューへ載せるため施設内外の写真 [18]を様々な角度から撮影した。

グーグルマップは、その魅力的な動画の一つをYouTube上でも公開している。

ネパールAFP通信社局長アムゥ・カンナムフィリー氏も、このストリートビューについてツイッターでコメントを残している。

グーグル(#Google [7])上のバーチャルツアーでエヴェレスト山域(#Everest [19])の絶景を手に取るように確認できます。

興味は湧いただろうか?。 さあ、 トレッキング [23]に出かけよう。急峻な地形と過酷さゆえに敬遠されていたエヴェレスト山域 [24]も、もう誰の手にも届く所にあるのだ。

校正:Masato Kaneko [25]