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ネパール:酸攻撃に屈せず、病床で試験を受けた少女たち

2015年2月24日の抗議デモ。22日日曜にネパール・カトマンズに住む女学生サンジタ・マガルとシーマ・バスネットが酸攻撃を受けた件で、正義の裁きを求めている。写真:スニル・シャルマ。著作権:Demotix

2015年2月24日の抗議デモ。22日日曜にネパール・カトマンズに住む女学生サンジタ・マガルとシーマ・バスネットが酸攻撃を受けた件で、正義の裁きを求めている。写真:スニル・シャルマ。著作権:Demotix

勇敢な少女2名が、ひと月ほど前に酸攻撃を受けて病床にいながら、57万4685名の高校生たちと競っている。鉄の門と異名を取る最も恐ろしいS.L.C(高校卒業試験)に見事合格を果たすためだ。

2月22日、シーマ・バスネットとサンジタ・マガルは、首都カトマンズ中心部のバサンタプルを拠点とする教育センターで、覆面の男から酸による攻撃を受けた。事件後26日たった3月20日、ネパール警察は攻撃を実行した容疑でジワンBKを逮捕したと発表した。

被害者のひとりであるシーマは、スシル・コイララ首相に4ページにわたる手紙を書き、病院での受験許可を願い出た。

酸攻撃の被害者が、病院のベッドでSLCを受験している。

首相はこの願いに応じて教育省に指示を出し、病床で試験が受けられるよう手配した。

ビル病院にいるシーマは初日の試験を自力で解答したが、サンジタはカトマンズ医科大学付属病院(KMC)で介助者同席で受験した。

木曜、酸攻撃の犠牲者シーマ・バスネットが、ビル病院でSLC初日の解答をしている。

木曜、酸攻撃の犠牲者サンジタ・マガルは、KMC病院で介助者同席で受験している。

10代の少女に対する酸攻撃に、カトマンズは騒然となった。

有名なネパール人ブロガーLex Limbuは、暴力に対する抗議デモの写真を投稿した。

デモは、最近起こった酸攻撃に対するものだ! バサンタプルでちょうど今デモが起きているんだ。

この罪では厳罰に処されないため、法律を改正してより重い刑罰を課すべきだとの意見が人々の間で次第に高まっている。現行法では、2000ネパール・ルピー(約2400円)以下の罰金および4ヶ月以下の禁固刑となっている。

ランプール農林大学の農業経済学助教授アンキト・コイララは、ツイッターでこうつぶやいた。

私たちは法律を改正せずに、容疑者を起訴できるだろうか?

ふたりの少女に無料で治療を受けさせるべきとの要求も、人々は掲げていた。

ネパール共産党統一マルクス・レーニン主義派中央委員会メンバー、ラム・クマリ・ジャクリは、つまらないことに使われた国庫金についてほのめかすつぶやきをした。

聖人ひとりの出迎えにヘリコプターを7機飛ばしておきながら、この国は、犯罪者に酸をかけられて火傷を負った少女ひとりのケアもできない。ちゃんと見ていてよ。反撃への秒読みが始まるから。

シマが勇気をふるって書いた手紙に、受け取った首相は心打たれた。そしてふたりの少女が無料で治療を受けられるよう、関係当局に指示を出した。

ジャーナリストのBhabasagar Ghimireは、攻撃で後遺症に苦しむ少女たちの勇気をツイートでこう代弁した。

SLCが鉄の門だと言っておどす人が誰だろうと、その人たちに会って言ってやらなきゃ。そんな門は重さを量って廃品回収業者に売ってしまったってね。もう、鉄の門だなんて言わないでよ。

暴力を受けても前向きに成功を手にしようと決め、脅しに屈しなかったふたりの勇敢な少女に敬意を表する。

校正:Yuko Aoyagi