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イランの動物保護団体は、動物解剖トーナメントに終止符を打ちたい

カテゴリー: イラン, 市民メディア, 教育
A campaign was underway by Iran's Humane Society against the Disectomy Contest of Mashhad.

このキャンペーンは、イランの動物保護団体が、マッシュハドで行われた解剖コンテストに対して起こしたものである。

当記事は、IranVoices.org [1]に初掲出されたものを、英訳の上、コンテンツ共有の合意のもとグローバル・ボイスに転載したものである。

マシュハド(訳注:イラン第二の都市)の動物保護団体は、フェルドウスィー大学の獣医学部へ、伝統的に行われてきた、高校生を対象とした動物解剖トーナメントを廃止するよう、ここ最近圧力をかけた。この毎年恒例のイベントは、大学にて12月の終わりに開催が予定されていた。

動物保護団体は、このトーナメントに抗議するために、大学前に集まって支援を表明して欲しいと、動物を愛するすべての人へ呼びかけた。上記はペルシャ語のキャンペーンポスターで、12月17日、動物の権利保護協会 [1]のフェイスブックページに投稿された。

過去のトーナメントでは、高校生たちは、ネズミの内臓を20分以内に取り除くことをお互いに競い合うよう言われた。各出場者たちは参加費として75,000トマーン(約3,100円)を支払い、そのお金はフェルドウスィー大学獣医学部の口座へ振り込まれた。

ネット上でも実社会でも抗議活動があったにもかかわらず、12月16日にトーナメントは開催された。動物の権利保護協会はそのキャンペーンの中で、トーナメントはモラルに反し、実験動物の虐待であり、さらに科学の研究にも進歩にも貢献していない、と主張した。

しかしながら、トーナメントを中止せよという協会の要請は無視された。動物の権利に対する活動は、まだイランの主流ニュースで知られ始めたばかりだ。このキャンペーンは、ペルシャ語の小さなニュースブログ、イランニュースオンライン [2]より報道された。しかし、イラン動物虐待防止協会 [3]のフェイスブックのページでは広く共有された。このキャンペーンには、245のシェア、821のいいね、がつき、また大量のコメントも寄せられた。

校正:Takako Nose [4]