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日本の裏通りブラブラ散歩

カテゴリー: 日本, 市民メディア, 旅行, 歴史, 環境, 芸術・文化
Matsushima, Tsuruga. Photo: Nevin Thompson

敦賀市松島町 写真撮影:ネヴィン・トンプソン

スマートフォンカメラが普及し、オンラインストレージ [1]が無料化している今の時代、「スローテレビ」 [2](訳注:壮大な光景などを、何時間や何日にもわたって放送し続ける番組のこと)は1つの現象になっている。この新ジャンルでは、ある駅からある駅までの列車の旅を完全収録した動画 [3]が、熱帯魚の様子を3時間撮った動画 [4]に劣らない人気を呼んでいる。映像アーティスト、キース・コレインは自身の「東洋への徒歩旅行」を記録する動画プロジェクト [5]を立ち上げた。

日本人のYouTubeユーザー、satobo3104 [6]は、日本中の古い地域を散歩する様子を記録した動画を大量にアップロードしている。

実況解説はなく静かな横道を散策するだけだが、ふだんは気がつきそうもない土地の風景と音に浸りきれる他に類のない思索的なものだ。

松島町(福井県敦賀市)

敦賀市 [7]は京都から北に車で1時間ほどの日本海に面した小都市。松島町は敦賀では歴史のある古い地域で、この動画はある静かな夏の一日の雰囲気を完璧にとらえている。

Part2 [8]Part3 [9]もここから見てみよう

横田町(富山県高岡市)

高岡市もまた、日本海に面した小都市だ。ここでは数百年間ほとんど変わっていない地域に残る古い日本家屋が数多く見られる。動画は皆さんを横田町・金屋町界隈 [10]の散歩へと誘い、道沿いにある神社や寺院を訪れることができる。

金屋町の千本格子のある地区 [11]は特に興味深い。そこは修復された伝統的な家屋が軒を連ねる通りを目玉とする文化遺産地区だ。

園田商店街(兵庫県尼崎市)

ここでは日本の商店街、具体的には神戸の東にある尼崎市園田 [12]の伝統的な商店街を一見できる。

日本の戦後期の大部分を通じて、商店街は都市生活の中心的役割を演じた。小さな家族経営の店や大衆食堂では安く便利に必要な食料品が手に入った。また、頭上に屋根があることも多く、買い物客を雨や雪や照りつける日差しから守ってくれる。日本は高齢化が進み、このような昔からの地域に住む家族はどんどん少なくなっている。地元客の減少を見ると、商店街が過去のものになりつつあることがわかる。

錦市場(京都市)

日本にはアーケード商店街がいまだによく健闘している場所がある。特に、観光客相手のアーケードはうまくいっている。この動画を見れば京都の錦市場 [13]をぶらっと一回りできる。松葉ガニから切花まであらゆるものが売られているのを見る絶好の機会だ。

築地(東京)

ここでは世界最大の都市、東京での日常生活を覗こう。銀座のちょうど東にある築地 [14]をぶらっと歩いてみよう。狭い通り沿いに昔ながらの古い家が軒を連ね、ほんの数ブロック先のスマートで煌くような都市の風景とはっきりとしたコントラストを見せてくれる。

YouTubeのsatobo3104チャンネル [6]で、日本のいろいろな地域をもっと散歩しよう。

校正:Takako Nose [15]