
京都東本願寺ギャラリーに展示されている丸木位里、丸木俊の 『原爆の図』 の複製。写真提供ネヴィン・トンプソン
キャロライン・ケネディ駐日米大使が4月に広島を訪問し、日本側関係者から歓迎を受けた。
今日広島を訪れて、核兵器のない世界のために努力を続けることが大事なのだという思いを新たにしました
— キャロライン・ケネディ駐日米国大使 (@CarolineKennedy) April 17, 2015
Visiting Hiroshima is a profound reminder that we should continue working toward a world without nuclear weapons
— キャロライン・ケネディ駐日米国大使 (@CarolineKennedy) April 17, 2015
ケネディ氏は駐日米大使として、2014年8月に69周年の平和記念式典に出席した。現役の米大使が、1945年に広島に投下された原爆被害者のための平和記念式典に出席したのはわずか2回でしかない。
アメリカ代表として初めて広島の平和記念式典に出席したのは、前駐日米大使のジョン・ルース氏だった。ルース前大使は、原爆投下および第二次世界大戦終戦から65周年となる、2010年8月の平和記念式典に出席した。
キャロライン・ ケネディ氏の前任者であるジョン・ルース前大使は、2011年に東北が大震災に見舞われた後、米国と日本の間に更により深い絆を築いた。 深刻な被害を受けた東北のために、米国からは多大なる援助と復興運動の手助けがなされた。
この4月の広島訪問についてさらに注目すべき点は、ケネディ大使が広島平和記念資料館を訪れ、原爆慰霊碑に献花した点である。これは現役の米国大使として前例のない事だ。
ケネディ大使はジョン・F・ケネディ元大統領の生存している唯一の子供であり、1978年、当時上院議員だった故エドワード・ケネディ氏と共に、 初めて広島平和記念資料館を訪れている。
アメリカの大使が広島の原爆資料館を訪問すると決めたことは、多くの日本人にとって意義深いものであり、オバマ大統領が2009年と2013年に提唱した核兵器削減宣言の後に続くものである。広島と長崎の市民は、核攻撃を体験した世界でたった2つの都市であり、長い間核兵器の廃止を求めてきた。
ケネディ大使が広島を訪問したのは、 広島市長である松井一實氏がロシアのプーチン大統領の発言に対し失意を表明したちょうど1ヶ月後だった。ロシアのプーチン大統領はドキュメンタリー番組において、ウクライナ危機の最中、モスクワは厳戒態勢で核兵器の準備をしていたと言及したのだ。日本がロシアとの貿易協定を締結させようとしていたときのことである。 日本は後に、ロシアのクリミア侵攻に対し経済制裁を下した。
【#広島】「被爆地ヒロシマの願いに背くものだ」広島市長、プーチン氏のウクライナ危機・核兵器準備発言を批判 毎日新聞 3月16日(月)21時50分配信 ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ南部クリミアを1年前に… http://t.co/YM7KdNV8EW
— DatNews (@DatNews) March 16, 2015
松井広島市長の批判に対し、エヴゲーニー・アファナシエフ駐日露大使は以下のように返答している。
【New】「ロシアの核を責める前に、原爆投下したアメリカに抗議を」 広島市長に駐日大使が反論 http://t.co/WQRoQ5RloT pic.twitter.com/Yo9ipn31ho — ハフィントンポスト日本版 (@HuffPostJapan) April 13, 2015
それはさておき、多くの広島市民は地元で愛されている広島カープの始球式にて、ケネディ大使が投球したことを非常に喜んでいた。
Go Carp! pic.twitter.com/AGHE8gw3uq
— キャロライン・ケネディ駐日米国大使 (@CarolineKennedy) April 17, 2015
行け!カープ