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はちみつとクラウドファンディングで瀕死の村を救う!モスクワの社会起業家の挑戦

ロシアのある村で地元のはちみつを活用するベンチャー事業が出資を呼びかけた、クラウドファンディングのビデオより。画像元:Boomstarter.ru.

ロシアのある村で地元のはちみつを活用するベンチャー事業が出資を呼びかけた、クラウドファンディングのビデオより。画像元:Boomstarter.ru.

コッコ・ベロの創設者、グゼル・サンジァポヴァは小さな村で始めたベンチャー事業を成長させて、ロシアの社会起業家たちの活動に希望をもたらしている。彼女の起業のアイディアを支えるのは、ネットのクラウドファンディングだ。

コッコ・ベロが生産するのは、ホイップしたはちみつにベリーとナッツを加えた商品だ。はちみつはサンジァポヴァの父親の養蜂場から、そしてベリーとナッツは養蜂場のあるマロントリッシュのお年寄りの女性が主に集めている。マロントリッシュはウラルの果てで朽ち果てつつある小村で、この採集は周囲数キロ圏内で見つけられる唯一の安定した仕事だ。

最近のインタビューでサンジァポヴァは、はちみつ作りのベンチャーを起こそうと彼女に決意させたのは、彼女の生い立ちと、村とのつながりであったことを語っている。

Приезжая на пасеку, всегда содрогалась от того, что деревушка медленно умирает, и очень хотелось помочь. Но как — понятия не имела, пока не попросила бабушек собирать ягодки для производства.

私は父の養蜂場を訪れるといつも、この村がゆっくりと死んでいってるという思いにとらわれ、本当に助けたいと思いました。でもどうしたら助けられるのか全く分からずにいました。地元のおばあちゃんたちにベリー集めの手伝いをお願いして、ふと思いついたのです。

グーゼル・サンジァポヴァ。画像元:Boomstarter.ru.

グーゼル・サンジァポヴァ。画像元:Boomstarter.ru.

はちみつホイップを生産するのに必要な用具を購入するために、サンジァポヴァが初めてクラウドファンディングに取りかかったのは2014年。彼女のプロジェクトは地元のウェブサイトBoomstarterで紹介され、ネット上のコミュニティから大きな共感を得た。このプロジェクトを実現するために集まった100万ルーブル (224万円) 以上の資金で、サンジァポヴァは当初より計画していたはちみつ加工用の機材以外にも、より手のかかった生産、梱包が可能なラインを整備することができた。この2014年のクラウドファンディングの取り組みには、千人近いネットユーザーたちが参加した。

Первую компанию мы продвигали по друзьям в социальных сетях, по своим пабликам. Также устраивали дегустации на маркетах, рассказывали людям историю.

最初のキャンペーンは、ソーシャル・ネットワーク上の友人たちや、自分たちのコミュニティを通じて宣伝を行いました。またスーパーで試食会を開いて、はちみつホイップを作っているマロントリッシュ村のことも話してきました。

マロントリッシュの人口は100人を大きく割っていて、住民たちには新たな就業機会が何年ものあいだ存在しなかった。サンジァポヴァはクラウドファンデングの呼びかけの度に、どれだけの新しい仕事が村人たちのために生み出され、また村の周辺で採集したものが、はちみつホイップを作るのに使われていることも、力を入れて説明してきた。

Конечно, для поднятия даже такой крохотной деревни нужны совсем другие суммы. Но мы готовы идти маленькими шажочками к благополучию всех жителей без исключения.

もちろん、こんなに小さな村でさえ、再興させるためには少なくはない額のお金が必要になります。それでも私たちは、全ての住民たちの幸せな暮らしのために、少しずつ歩んでいく用意が出来ています。

6月20日、サンジァポヴァの3度目のクラウドファンディングは、800人を超える出資者から100万ルーブル以上を集め成功に終わった。これらの出資金は、ベリーと香味料を混ぜたはちみつのムースを作る第二の生産ラインづくりと、既に生産しているはちみつホイップとハーブティーの生産量を増やすのに使われる。今回集まった資金のおかげで、ベリーを収穫する季節労働者を30~40人雇い、また会社のフルタイムの社員数を7人に増やすことが出来るとサンジァポヴァは語っている。クラウドファンディングに参加した出資者たちには、村人たちが作ったはちみつホイップとハーブティーが贈られる予定だ。

地元に根ざした事業を立ち上げて村に利益をもたらすのに加え、サンジァポヴァは住民たちの生活環境の改善の手助けを行っている。コッコベロは8月にマロントリッシュにボランティアを迎える計画だ。そして目的は井戸のペンキの塗り直しや壊れたフェンスの修復など村のインフラ修繕を行う事、そしてサンジァポヴァの言葉を借りるなら「村が世の中から忘れ去られた存在でない事を村人に伝える」ためだ。

Эта история, конечно, интересует всех, в том числе прессу, потому что таких крайне мало. Ведь легко сказать, что всё плохо, а мы пытаемся изменить ситуацию. […] Мне интересно использовать этот общественный резонанс и помочь, рассказать, научить людей, которые могут сделать что-то похожее в своей деревне.

村の修繕ボランティアの話は珍しいようで、メディアをはじめ、多くの人の関心を引いています。全てが悪いということはとても簡単なことですが、私たちは状況を変えようと努力しています。[中略]自分たちの村でも、何か同じようなことをしたいと思っている人たちがいると思います。いま世間から注目されている事をうまく使って、この人たちを手助けし、励まし、何か教える事ができたらいいなと思っています。

コッコベロで働く村民。画像元:Boomstarter.ru.

コッコベロで働く村民。画像元:Boomstarter.ru.

校正:Mitsuo Sugano