現在ミャンマーの各地では異なった宗教や種族へのヘイトスピーチや差別、コミュニティー間の衝突が多発している。そんな中、寛容と友好を奨励するセルフィーキャンペーンが実施されている。
このFacebook上のキャンペーンは、ミャンマーで一番大きな都市であるヤンゴンの若者達を中心に2015年4月から開始された。自分と異なる民族や宗教の友人とのセルフィーを人々に呼びかけている。
キャンペーンには#myfriendと#friendship_has_no_boundariesというハッシュタグが使用される。
2012年以降、ミャンマー中部、西部、北部では一部の仏教徒と、少数派のムスリム間で断続的な衝突が起きている。ミャンマー中部のメイッティーラではでは仏教徒とムスリムの住む地区の家が焼かれてしまい、何千もの人々が自分たちの居住地を追われた。一番深刻な衝突は2012年10月にミャンマー西部のラカイン州で発生し、ムスリムのロヒンギャはシットゥエの町近くの避難民キャンプでの生活を強いられている。ミャンマー政府は、ロヒンギャ族は不法移民であるとしている。
時を同じくして、ミャンマーのソーシャルメディアではヘイトスピーチや嫌がらせが広まり、不寛容と差別があふれるようになった。
写真は#MyFriendキャンペーンのもので、ミャンマーの特に若者たちが、敬意と友情を示すことにより憎しみあうことを終わりにしようという強い気持ちを語りかけていることが見れる。
仏教徒のハン・セス・ルーがアップしたムスリムの友達との1枚。
キリスト教徒のロディ・ディンがシェアしたタイの仏教徒の友人との1枚。
ムスリムのスー・ヤドナー・ミンはシーク教徒の友人との友情を誇りに思っている。