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「死者の日」について知っておきたい5つのこと

カテゴリー: ラテンアメリカ, アメリカ, メキシコ, 市民メディア, 民族/人種, 移住と移民, 芸術・文化
サンフランシスコ短期大学の生徒が制作した祭壇 写真:ルピタ・ペイベルト

サンフランシスコ短期大学の生徒が制作した祭壇 写真:ルピタ・ペイベルト

毎年11月2日、アメリカの各地で「死者の日(Día de Muertos)」の祭りが行われる。「死者の日」とは、メキシコの伝統行事で、故人を偲び、死を変わった考え方で祝う日だ。

カラフルな頭蓋骨や花、作り込まれた祭壇――この伝統行事で見られる独特な色づかいや装飾はアメリカ人を虜にし、ハロウィンでは人気の仮装の一つとなりつつある。ポップカルチャー方面でも認知されてきており、例えばメキシコ出身の映画監督ギレルモ・デル・トロが制作に携わった『ブック・オブ・ライフ 〜マノロの数奇な冒険〜 [1]』や、ピクサーの最新作『Coco [2]』でも死者の日がテーマにされている。

多くの企業がアメリカの巨大なヒスパニック市場に目をつけ、マーケティングや地元の人たちに喜んでもらえるように、この11月2日の祝日を取り入れている。例えば、スーパーマーケットチェーンのトレーダー・ジョーズの一部店舗では、「カラベリータス」というカラフルな頭蓋骨で飾りつけ、マリーゴールド始めこの日のための商品を販売した。

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また2015年、11月2日のGoogleのロゴは、「パペル・ピカード(切り紙細工)」というメキシコの祭事ではポピュラーな飾りつけをモチーフにしたデザインだった。

Googleのロゴが死者の日になってる!

ビジネスや地元での活動、教養や個人的な目的で関心を抱いている人のために、「死者の日」関する基本的な事項を5つ紹介しよう。

1. 死者の日は11月2日に行われる

毎年必ずこの日。

2. メキシコではとても大事な伝統行事

子供のころから、この祭りでは誰もが墓場に行って花を飾り付け、食べ物やお酒を供えて、大好きだった人たちに想いを馳せる日だった。飲んで食べて楽しく過ごすのだ。嘘じゃない。

3. 中央アメリカでも同様に祝われる

しかし南アメリカでは、一部の地域でしか行われない。

4. サンフランシスコの祝い方は独特

サンフランシスコのミッション地区(サンフランシスコの大規模なメキシコ人コミュニティの中枢)でこの伝統行事が始まったのは1970年代。それから年月をかけてニューオリンズ風の華やかなパレードが融合し、フェイスペイントに仮装をした人たちが練り歩きながら、アステカ族を倣った風習や踊りで死者に祈りをささげるスタイルへと進化していったのだ。

5. 死について違った側面を見せてくれる

ラテンの国メキシコのこの祭りでは、死や死者は恐れるべきではない。死と親しく交わることで、誰もが限りある命に乾杯できるのだ。

校正:Mitsuo Sugano [10]