インドが熱い期待をよせるGoogleの新CEO、サンダー・ピチャイ氏

Sundar Pichai, the new CEO of Google, speaking at the Mobile World Congress 2015 in Barcelona as the senior vice president of Android, Chrome and Apps. Image by Charlie Pérez. Copyright Demotix (2/3/2015)

AndroidやChrome、Google Apps担当の上級副社長として、バルセロナの2015モバイル・ワールド・コングレスで話すGoogleの新CEOのサンダー・ピチャイ氏。撮影はCharlie Pérez氏 著作権 Demotix(2015年2月3日)

新しい巨大持ち株会社のAlphabet設立によってGoogleが大きな変化を遂げたことで、インドの人々はみな、43歳のGoogle新CEOのサンダー・ピチャイ氏に注目している。

インド生まれのピチャイ氏が世界最大のテクノロジー企業のGoogleで最も力のある地位へ昇格した時、何百、何千というインドの人々はソーシャル・メディア上で祝った。

サンダー・ピチャイ氏の故郷の村で、ピチャイ氏の知り合いへのインタビューとお祝いのおすそ分けを心待ちにしている。

サトヤ(ナデラ)がいる。
サンダー(ピチャイ)がいる。
「最高の三神一体」の完成に必要なのは、シヴァ神だけだ。😝

サンダー・ピチャイ氏がGoogleの新CEOになり、インドのインターネット上では誰もがある一つのジョークに思いをはせた。http://t.co/PLTbatyTbQ

みんな、Appleでシヴァを見つけだして、すぐにでも昇進してもらわなきゃと思っているのさ。

ピチャイ氏は本名をPichai Sundararajanといい、両親であるLakshmiとRegunathaのもと、インドのタミル・ナードゥ州マドラス(現在のチェンマイ)の2間のアパートで育った。

インド工科大学カラグプル校で工学の学士号、スタンフォード大学で修士号、ペンシルベニア大学のウォートンスクールで経営学修士(MBA)を取得した。インド全土であまり知られていなかったが、昇格後、母国と故郷から熱い視線を受けている。

サンダー・ピチャイ氏のウィキペディアの記事には、大量の編集合戦が見られる。異なる2つの高校グループの争いだ。両グループとも、ピチャイ氏はインド工科大学カラグプル校入学前に我々の母校で卒業したと主張している。

親愛なるサンダー・ピチャイさん、今日、ウィキペディアであなたの出身校名は何度も変更された。皆、あなたに同窓生になって欲しいんだ。 http://t.co/mcGFR3h8bL 

とても謙虚で穏やかにピチャイ氏は皆に感謝した。

たくさんの親愛なる友人たち、仲間たち、見知らぬ人たちからのこのようなたくさんの温かい反響に感動しています。心から感謝します。

遊びで、ツイッターユーザは、編集したピチャイ氏の画像を共有した。

Pic 1: Sundar Pichai (could also means “good picture” in many Indian languages), Pic 2: Bad picture

画像1:サンダー・ピチャイ氏(多くのインドの言語で「よい画像」の意味もある)、画像2:悪い画像

ツイッターユーザGabbar はピチャイ氏の大出世について、「これをを噛めば成功します」がうたい文句の口中清涼剤のブランド「Rajnigandha」を引き合いにだして冗談を言った。

こんなにたくさんのインド人が、パーン・マサラの「Rajnigandha」を噛まなくたって、世界的な企業の幹部として成功しているなんて、驚いたよ。

ピチャイ氏の構想

2004年にGoogleに参画後間もなく、ピチャイ氏は開発者向け年次カンファレンス「Google I/O」立役者になり、Google Chrome OSとGoogle Driveの製品管理部門を率いた。

6月の「On The Verge」に投稿されたビデオインタービューで、「Googleはすべての人々のポケットにスーパーコンピュータを与えようとしている」ことをどう思うかと質問され、ピチャイ氏はこう答えた

[..] The thing that attracted me to Google and the Internet in general is that it is a great equalizer and so to me I've always been struck by the fact that Google search works the same way as long you have access to a computer with connectivity, even if you were a rural kid anywhere or if you were a professor at Stanford or Harvard [..]

[..]私をGoogleとインターネットに引き付けたものは、一口で言えば、すばらしい平等化です。 どこの地方の子供であっても、スタンフォードやハーバード大学の教授であっても、ネットワークに接続したコンピュータにアクセスする限り、Googleは同じ方法で検索してくれるという事実にもいつも感動します。[..]

「Googleの中には変わったことをしている部署」がいくつもあることについて聞かれ、ピチャイ氏は答えた。

We do them, because we believe that software is increasingly playing a critical role in solving things, which it didn't before. So to me when I look at cars, people spend an inordinate amount of time in cars, these are resources which are very poorly utilized[…]They get used less than 10 percent. We see these problems and we say can we solve it at scale and does computing – software and computer science – play a role in it? While the effort may seem ambitious or crazy, we take a very disciplined approach, they are thought through like businesses but we take a very long term view, in a very disciplined away. Our research can be longer term and we do that precisely in research[..] we never know whether some of them make viable business applications but we want to push the technology.

Googleが変わったことをするのは、ソフトウェアが物事の解決に関して、次第に過去にかかわったことのない重要な役割を担うようになると考えているからです。例えば車ですが、人々は途方もなくたくさんの時間を車で過ごしますが、資源としてみれば車はほとんど有効活用されていません。[…] 活用率は10%以下です。Googleはこういった問題をとりあげ、問題を大きく改善できるか、コンピュータ、すなわちソフトウェアと情報科学が解決の役割を担えるかを話し合います。その努力は野心的でおかしくみえるかもしれませんが、Googleは一貫性をもって取り組んでいます。他の人々はビジネスのように考えていますが、Googleはかなり長期的な見方と、非常にしっかりした方法をとります。Googleの研究は期間がやや長めですが、計画通りきっちりと行われます。[…]それら研究のいくつが実行可能なビジネスアプリケーションを作れるかはわかりませんが、Googleはテクノロジーを推進したいです。

Googleの前CEOでAlphabetの現CEOラリー・ペイジは、この大きな変革についてGoogleのブログで発表し、Alphabetは検索エンジンをはじめとする様々なサービスを提供し続けるGoogleとの大きなプロジェクトに重点をおくことを示唆した。

Sergey and I have been super excited about his progress and dedication to the company. And it is clear to us and our board that it is time for Sundar to be CEO of Google. I feel very fortunate to have someone as talented as he is to run the slightly slimmed down Google and this frees up time for me to continue to scale our aspirations.

セルゲイと私は、サンダーの昇格と会社への貢献にとても期待しています。私たちからみても取締役会からみても、サンダーがGoogleのCEOになるなら今だということは明らかです。彼のような優れた人が規模を少し縮小したGoogleの経営に携わってくれて、私はとても恵まれていると感じています。おかげで私はGoogleの野望を追及し続ける時間がもてます。

校正:Naoko Mori

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