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ソーシャルメディアがインド人ジャーナリストの偏見を激しく非難

Screenshot of Interview of Sunny Leone by Bhupendra Chubby of CNN-IBN

CNN-IBNブペンドラ・チョーベイによるサニー・レオーネへのインタビューのスクリーンショット

インド系カナダ人のボリウッド女優であり、モデル、元ポルノスターという肩書を持つサニー・レオーネは、そのキャリアの中で数々の議論の的となってきた。しかし最近起こった議論は、彼女が話題の中心にはいるものの、彼女に関する議論であるとは言い難い。むしろそれはインドにおけるジャーナリズムの基準に対して疑問を投げかけるものだ。

レオーネはブペンドラ・チョーベイというインドのテレビチャンネルCNN-IBNのジャーナリストによるインタビューを受けることに同意した。そのジャーナリストは見せかけの真面目さと少しの挑戦的な色を表情に浮かべ会話に臨んだ。その仕事を受けた時、まさか、チョーベイのジャーナリストとしての倫理観に数々の疑問が投げかけられるような事態になろうとは、レオーネは想像もしていなかった。

レオーネは2012年にボリウッド進出する以前にポルノ女優としてキャリアをスタートさせており、それは彼女自身公然と認める事実である。ボリウッドで初めて出演したJism 2で商業的な成功を収めて以来、彼女は数々のインド映画に出演してきた。レオーネの名は広く知られるものとなったが、それは必ずしもしかるべき理由からではなかった。彼女はGoogleで最も検索されたインド人であり、2013年2014年に続き2015年と、3年連続でその座を保持しており、それについてYouth Ki Awaaz (訳注:インドで強い影響力を持つ若者向けデジタルメディアプラットフォーム) のパロミタ・ゾーラ氏は次のように説明する。

The number of fans of her various Facebook pages total nearly 15 million. Yet, while images and videos earn plenty of likes, there are hardly any comments on posts. The media compounds this by constantly reporting on her with reference to her past work as a porn star (or, as she prefers to call it, adult entertainment professional), thus providing no fresh persona – a Sunny Leone of the Hindi films, distinct from her earlier avatar.

彼女に関する様々なフェイスブックページのファンの数はほぼ1500万人に及ぶ。だが、画像や動画に多くの「いいね」が付く一方で、投稿に対するコメントはほとんど見られない。メディアは過去のポルノスター (あるいは彼女が好む呼び方でアダルト産業のプロフェッショナル) としての仕事に常に関連付けて彼女のことを報道し続け、こういった状態を作り上げている。従って、彼女の以前のポルノスターだった時のイメージとは異なる、インド映画におけるサニー・レオーネという新たなイメージが作り出されることもない。

ジャーナリストのチョーベイは彼も例外ではないことを証明した。2016年1月15日にインドのテレビで放映されたそのインタビューの間、チョーベイはレオーネに一連の不愉快な質問を浴びせた。それはたびたび女性嫌悪の響きを帯び、レオーネの以前のアダルトエンタテイメント業界への関与に対しての話題に終始した。

彼はまず「後悔していることを一つ教えてください」と言って話を切り出した。この質問がレオーネから過去への後悔を引き出すことができないとわかると、さらにチョーベイはほとんど尋問のようにその話題を持ち出し続けた。そのジャーナリストは同じく教訓めいた調子でその他いくつか質問を続け、その様子を見た視聴者は、彼はジャーナリストとしてやや偏った考えを持ち過ぎているのではという印象を受けた。チョーベイは締めのコメントとして次のようなことさえ言った。「もしサニー・レオーネがこの新しいインドの1つの顔になりつつあるとしたら、それはとても危険な傾向であると考える人もいる」

レオーネはインタビューの間、終始堂々とした態度を保ち、一つ一つの不愉快な質問に対して感じの良い謙虚さで答えた。彼女はそのジャーナリストと視聴者の両方に対して、彼女が彼女自身を自らの過去の犠牲者としては捉えていないということをはっきりと示したのだ。「私は怖い目にあったエピソードも持っていないし、虐待や暴行を受けたこともなければ性的嫌がらせやレイプの被害に遭ったこともない」それぞれの場面が現在の成功へと彼女を導く役割を果たしたということを、彼女は喜んで受け入れている。

間もなくそのインタビューはネット上で広まった。多くのTwitterユーザーがレオーネに対する強い擁護を表明し、チョーベイのジャーナリストとしての倫理観を批判、彼がインタビューの中でとったあからさまな性差別と禁欲主義的な態度を強く非難した。

報道に携わる者として、いち視聴者として、私はブペンドラ・チョーベイのようなベテランのジャーナリストがああいった態度をとったことに対して失望し反感を覚えている。

サニー・レオーネ、あなたのことをいつも気にかけていたけど、ブペンドラ・チョーベイによってあなたを尊敬するようにもなった

チョーベイの優越主義的な態度に対して言葉を投げかけるネット市民たちも見られた。

ブペンドラ・チョーベイのような「経験豊か」なジャーナリストが、ああいったつまらなく人を見下したような性差別的インタビューをするのは嘆かわしい。

女性蔑視はこのように対処すべき。サニー・レオーネは優雅に、ブペンドラ・チョーベイに対応した。優雅、それはチョーベイにとって馴染みのない言葉だ。

あなたのサニー・レオーネへのインタビューは未だに社会に存在する先入観や偏見の反映でもある。間違いない。

チョーベイの懐疑的な態度を支持する意見もあった。

ブペンドラがサニー・レオーネとインドにおけるポルノを同一視したということは、彼はとんでもない変態だという証明だ!でもまず売名行為であることは間違いないインタビューに、まじめに腹を立てるのか?

もしレオーネが我々のロールモデルだって言うんなら、この国の社会の進歩は大したものだ。アメリカすら超えてるよ。でもまだそこまでいってないなら、チョーベイが懐疑的態度を取るのも当然だよ。

作家のショバー・デ氏を含む多くの人もまたレオーネ支持を表明し、チョーベイを「テレビ界のいじめっこ」と呼ぶ。

インドの人たちはサニー・レオーネを支持している。良かったね、サニー!!!性差別主義のテレビ界のいじめっこにブーイングを送る。

大きな話題になっているサニー・レオーネのインタビューを見た。厳しい質問攻めの中、臆せず落ち着いた態度を通したこの女性に敬意を!

ブペンドラ・チョーベイ、とても恵まれた過去だったとは言えない人物に対して、もう少し思いやりを持ってもいいのでは。

インタビュー中の一幕で、チョーベイはレオーネに対して、アーミル・カーンのような成功した広く人気がある俳優が彼女と一緒に仕事をすることを考えると思うかと尋ねる場面があった。レオーネは「きっとないでしょう」と答えた。しかしそのインタビューが放映された5日後に、カーン本人がツイートして、想像を絶するような屈辱をものともしないレオーネの優雅さと品格を称えた。

サニーは優雅で品格ある振る舞いをしたと思う。そのインタビューした側についても同じことを言えたらよかったのだが。 (1/2)

サニー、私は喜んであなたと仕事をします。私は、そのインタビュアーが言うところのあなたの「過去」を、何ら問題とは思わないです。あなたに神の祝福がありますように。愛を込めて。アーミル (2/2)

その他多くのボリウッドの著名人たちがレオーネ支持を表明した。

質問の形を取った持論展開。彼の心理戦にもかかわらず心のままを率直に語ったサニー・レオーネを評価する。

あれは実際のところインタビューなどというものではなかった。非常に独断的な意見の最後にクエスチョンマークを付けただけのものだ!!品位がない?騎士道?馬鹿げている!

彼は20分間同じ質問をする。それは自分が求めている反応を彼女から得られず満足できなかったからだ。

ネット上で批判が殺到したので、チョーベイは公開状という形で釈明しようと試みた。しかし、そのダメージを修復することはほとんどできなかった。彼はこう述べた

We aren’t really going to the cinemas to watch her because she is a star. And I might just add here that I haven’t seen any of her Bollywood films. Because I have kids at my place, so I cant watch any of her films in her earlier avatar even if I wanted to. Sunny Leone is a newsmaker in her own right because of what was going on in her past, the circumstances she operates in today and the manner in which she deals with criticism which is bound to come her way.

皆が彼女を見に映画館に行くのは、彼女がスターだからではない。また付け加えるなら、私は彼女のボリウッド映画を一本も観ていない。彼女がボリウッド女優になる前、ポルノ女優だった頃の映画については、うちには子供がいるので、もし観たかったとしてもまったく観ることができない。サニー・レオーネがニュースを賑わすのは、彼女の過去の行状や、現在の活動状況、そして降りかかって当然の批判への対処の仕方のせいであって、身から出たサビと言える。

First Post (訳注:インドを拠点にするニュースメディア) のロヒニ・チャッタラジー氏はこう言って反応した。

In his defense too, he fails to understand that being a porn star, as perceived by many, cannot be considered immoral.

彼は釈明文の中でも、ポルノスター(多くの人がレオーネをポルノスターと思っている)なのに不道徳と見なされない、ということが理解できないでいる。

しかしツイッターラーチ (訳注:フォロワーが多い有名ツイッターユーザー) は、チョーベイの思いやりなさ、見当はずれの道徳意識、無神経さ、そして謝罪の意識の欠如について、許すつもりはないようだった。

ブペンドラ・チョーベイ、ところでその公開状でもって、あなたの不愉快な質問が正当化されるわけではない。

ブペンドラ・チョーベイ、その公開状はあなたのインタビュー同様浅はかだ。インタビューに関して唯一よかったことはサニー・レオーネが出ていたことだ。

もしジャーナリズムがまず取材から始まるとしたら、その重要な仕事の意義は、レオーネに過去を恥じ入らせることを目的にしたチョーベイの頭の中からは消えてしまったようだ。彼の姿勢は、多くのインターネットユーザーにとってまさしく恥ずべきものであると映った。そのインターネットユーザーたちは、レオーネの支持と激しいチョーベイへの批判を展開することで、今日のインドには偏見の入り込む余地はないということを明らかにした。

校正:Takako Nose