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ついに王林犬肉祭り廃止?  中国地方政府の約束とは

Screen capture from Youtube video: Stop Yulin Dog Meat Festival.

画像はYouTube動画より。王林犬肉祭りを廃止せよ。

世論の圧力が大きく高まる中、広西チワン族自治区政府は、悪評の高い「王林犬肉祭り」の廃止に踏み切った。今年の開催は、6月21日と22日に予定されている。香港の動物保護団体 によると、広西チワン族自治区当局は食の安全性と公衆衛生に関する法律を強化することで、犬の大量畜殺を絶対にさせないと約束したという。(訳注:原文掲載日は6月17日。規模は縮小されたものの、今年も6月21日から「犬肉祭り」は開催された)

世界中の動物保護活動家たちは何年もの間、この祭りの廃止を訴えてきた。6月10日には24の動物保護団体が、世界中から集められた1100万人分もの署名とともに、祭りの中止要請書を北京にある王林市政府の事務所に手渡した。習近平国家主席に宛てた中止要請書の訴えはこうだ。

王林市での犬肉祭りは、動物たちに耐え難い苦しみを与え、人々の健康を脅かし、中国の世界的な評価に傷をつけています。さらに、食の安全性に関する法律に違反すると同時に、広範囲に及ぶ不法行為にも関与しているのです。今こそ、この行事を永遠に終わらせるべく、中国政府が断固とした行動をとるべきです。そうすることで、人間と動物たち双方の幸福を守り、ご自身の指導力を明確に示すことができるのです。行動を起こすことによって、中国は進歩的な国家なのだということを証明すれば、このような行事のためにその名声が汚されることもないでしょう。

祭りに反対する人々によると、祭りの間に消費される犬の大半は盗まれた犬であるという。他の家畜と違い、今のところ中国での犬肉の安全性については何の検査もされておらず、犬肉を食べることは人々の健康を脅かす可能性もあるのだ。次の動画は、米国を拠点として活動する団体デュオデュオの動物福祉計画によって、2年前に製作されたものであり、この問題について詳細に説明している。

活動家たちの抗議を受けて、民族主義的なタブロイド紙「環球時報」は、西欧メディアと動物保護団体を「文化的過激派」と評した。

一些西方媒体和动物保护组织对玉林“荔枝狗肉节”给予了上纲上线的对待,把它炒作成中国国家形象的一个标志,并且要求中国政府施以影响,宣称叫停了狗肉节就怎么样,不叫停又怎么样,这大概有些文化上的极端主义。

一部の西欧メディアと動物保護団体は、針ほどのことを棒ほどに大げさに言い、「犬肉祭り」が中国国家を象徴するものだと主張している。彼らは政府が祭りの中止に介入すればこうなると言い、さもなければああなると言い張る。何というかこれは、文化的過激主義の現われではないか。

しかし、祭りの中止を求める動きは国外からだけではなく、国内の活動家団体からも起きている。中国共産党中央委員会の機関紙である「人民日報」のインターネット版「人民網」世論分析チーム が、最近行ったオンラインでの世論調査では、3万人の回答者のうち64%が犬肉消費の禁止を支持した。わずか24.4%の回答者が犬肉消費の禁止に反対すると回答した。

この報告は、犬肉を食べることが中国文化において主流なのではなく、祭りの衰退を特徴づけるものであることを強く表している。

善待动物不是崇洋媚外,中国的清末和民国时期就有防止虐待动物的明文规定,因此,结合现代主流的世界道德,出台禁止集中、血腥屠宰和消费狗肉的狗肉节规定,是维护甚至弘扬中华民族的护生文化。对于偷抢狗、无证运输狗和无检疫证销售狗肉的行为,应当予以谴责。[…]自古以来,中国就有狗肉不上宴席的传统,如今一些地方的普通民众集会吃狗肉,一些商贩当街集中屠宰狗,形成所谓的节日,实际上是传统文化质量的倒退。

動物に対する哀れみの気持ちは、決して西欧だけの価値観というわけではない。中国にも清朝の時代から動物虐待を防ぐための法律がある。それゆえ、沢山の犬を残酷な方法で(訳注:犬が恐怖を感じると肉がおいしくなるという考え方から、生きたまま焼き殺したり、煮たり、皮を剥いだり、撲殺したりするという)殺して食べる犬肉祭りに対して、新たな規制を導入することは中国文化に矛盾するものではないのだ。政府は、違法行為である犬の窃盗や輸送、犬肉の販売を強く非難するべきだ。[中略]古代から中国には、犬の肉を客人にふるまう伝統はない。この祭りと呼ばれているものは、単に公の場で犬肉を食べる集まりであり、表通りで犬を畜殺する店さえある。そのような行為はとても先進的な文化とは言えない。

犬肉祭りは、1990年代に夏の訪れを祝う観光の呼び物として始まった。王林市の人々は、初夏に犬の肉を食べると健康になると信じているのだ。祭りはこれまで市当局に支援されてきたが、2014年に支援は中止となった。祭りに反対する人々の声がますます増えたからだ。しかし王林市政府は、食の安全性と公衆衛生に関する法律を強化してまで祭りを中止することはしなかったため、翌年の祭りは開催された。

全国人民代表大会の香港代表を務める田北辰氏は報道陣に対し、王林市政府が公衆での犬の殺害を禁じることを約束したと 語った。 だが、個人的に食べる人々を止めることは出来ないだろう。

広西チワン族自治区から来た動物保護団体によると、今のところ王林市で祭りに関する街頭広告などは出ていないという。しかし彼らは、この法律を強化する政府の本意については、いまだ疑いを抱いている。祭りを中止すると決めてしまえば「自発的に」行われる地方特有の文化行事に拘らなくて済むと考えているのではないか。また、この祭りが必要以上に詮索されることで、多くの人が王林市について知ることになり、犬の肉を求めて王林市を訪れるようになるのではないかと危惧する 人もいるのだ。