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ロシアの刑務所が作ったYouTubeの動画が人気に

Image: USFIN.OMSK / YouTube

画像: USFIN.OMSK / YouTube

ロシアの刑務所と聞いて、ロシアの都市オムスクにある第7号刑務所が手がけているようなミュージカルのフラッシュモブやアマチュアによる映画撮影を思い浮かべることはないだろう。非常に独創的な副所長のアンドレイ・ジュズコが収容者とともにチームを作り、YouTube動画を作成した。

彼らの初期の作品の中でも、2015年5月9日作成のフラッシュモブは特に人気を博した。この日は、勝利の栄光の日と呼ばれており、旧ソビエト連邦がナチスの独裁国家に勝利したことを祝うロシアの祝日である。この動画では数百人もの収容者が完璧な隊列を組み、「70年勝利」という文字を綴って行進する姿が見られる。現在の視聴回数は9000回を超えている。

翌月には、ソビエト連邦で国民的人気のロック歌手であるヴィクトル・ツォイの53歳誕生日を記念して、ビデオが作成された。囚人は再び隊を組んで行進し、今回は「ツォイは生きる」という文字を綴った。ツォイの歌も囚人によるバンドが披露している。全ての囚人がひざまづき、バンドメンバーが現れる瞬間がある。その後、囚人たちは再び立ち上がり、バンドは群衆の中に消えていく。これはとても良くできた演出で、この動画も3500回以上視聴されている。

この刑務所の作品で最も成功しているのは、ロシアのコメディテレビ番組「ヤララッシュ」にならって作られた4分のビデオである(短編自体も、あのベニー・ヒル・ショーで放映されたものに似ている)。オムスクの刑務所による短編映画のストーリーは、囚人の1人がこっそりと他の囚人を雪玉で攻撃を仕掛けて、その後その3人の囚人が仕返しを行うというものだ。復讐劇が終わる頃には、男性は完全に雪だるまの中に包み込まれてしまう。この作品はYouTubeで24万1100回以上再生されている。

人気が出て自信がついたのか、2016年3月2日投稿の動画は17分の短編映画である。3人の囚人が、ティーポットの中に一人一つの願いを叶えてくれる魔法の精霊を発見する話だ。最初の2人は食べ物(1人は肉餃子、もう1人は寿司)を頼み、一方で3人目の囚人はラップの歌を披露しながら、ヨットと可愛い女性を頼む。

囚人たちによる教育的な作品を監督したアンドレイ・ジュズコは、これら全ての映画作成の指導者である。活動を通して、囚人たちはコンセプトの段階から映画を組み立てていくプロセスにより積極的に関わるようになった。(刑務所の広報担当によると、ジュズコはジーニーの映画の脚本を書くことを助けたのみで、動画の大半の仕事は映像内で活躍する囚人達によって作り上げられたものであるという。)

刑務所が出したプレスリリースが本当であれば、檻の中で活力を失っていた男性に働きかけ、創造性を発揮し協力して働くよう促したジュスコは素晴らしい役割を果たしたのかもしれない。(脚本執筆の「才能」で稼ぐことができなかったとしても、映画作成や動画編集という価値のある技術を習得しているのだから。)

校正:Izumi Mihashi