- Global Voices 日本語 - https://jp.globalvoices.org -

いざアマゾン川へ! サラヤク村のサッカー少年たちと行くカヌーの旅

カテゴリー: エクアドル, スポーツ, 先住民, 市民メディア, 若者, ライジング・ヴォイセズ

サッカーの試合相手を求めて、モーター付きカヌーに乗り、川を67キロも旅をする。そんな子供たちがいることを想像できるだろうか。エクアドル・アマゾン地帯のサラヤク村 [1] に住むキチュア族コミュニティのサッカー少年たちは、正式な試合相手を求めて毎週川を下らなければならないのだ。

サラヤク村の子供たちは、クラブ・デポルティボ・サラヤクというサッカースクール [2]に所属している。そのサッカースクールでは、キチュア族コミュニティの子供たちに、ドリブルやパス、ディフェンスの仕方を教えるだけでなく、子供たちを正しい方向へ導く手助けをしている。周囲に潜む危ない誘惑から、団体競技へと興味を向けさせるのだ。学校のウェブサイトには、この活動が「グローバリザーションの侵略」に対する防波堤の役割を果たしていると記されている。

La niñez y la juventud de Sarayaku son poseedoras de  inteligencia, talentos y capacidades para vivir en el habitat de su territorio. Son hábiles en el bosque, cazadores, conocedores de la botánica, de los cosmos, de las montañas, de la lluvia, delas cascadas, del rayo, de las piedras, del árbol sagrado del Uchuputo y de la Pachamama. Hoy se van cayendo poco a poco ante la agresión visible e invisible de la globalización, por la postergación y abandono de los grandes ministerios, por los proyectos industriales y la falta de solidaridad que conlleva a un grave riesgo a temprana edad como el alcoholismo y migración de la juventud.

サラヤク村の若者は、知性、才能、そして自分たちの居住地で生き抜く能力を持っています。彼らは森の中では優れたハンターであり、植物、宇宙、山、雨、滝、稲妻、石、聖なる木ウチュプト、パチャママ(母なる大地)について熟知しています。 現在、目に見える形であれ、見えない形であれ、彼らはゆっくりとグローバリゼーションの侵略にさらされています。強大な力を持つ政府の各省庁からは、ないがしろにされたうえに見放され、産業プロジェクトが持ち込まれ、仲間同士の結束が揺らいでいます。その結果、若年層の飲酒や若者の流出といった深刻なリスクにさらされているのです。

子供たちが地元の若者文化に自尊心やプライドを持てるように手助けすることは、サッカースクールのもうひとつのゴールである。自分たちのコミュニティを代表していると思うことで、チームの中に仲間意識が生まれるからだ。次の試合へ向かう6時間の船旅に出発する時、結束の固いチームの楽しそうな様子がうかがえる。

キチュア族コミュニティ出身の映像作家であるエリベルト・グアリンガ氏 [3]は、 ボボナザ川 [4]の船旅を撮影するためサッカーチームに同行した。それには90分のバスの旅も含まれる。今回チームが対戦したのは、 パローラ行政区 [5]のサッカーチームだ。

グアリンガ氏は、GoPro(ゴープロ)社のカメラで、大好きなサッカーをするために旅する子供たちの様子を記録した。

En la Amazonia el clima es impredecible, se puede ver las cuatro estaciones del año en el mismo día, el sol en la mañana, lluvia en la tarde, fuerte viento, arboles con flores, arboles que pierden las hojas. Los pequeños viajeros se enfrentan a todas estas adversidades.

アマゾンの天気は予測不可能です。同じ1日の中に四季を見ることもあります。朝のうち日が差していても、午後には雨が降り、強い風が吹き、花咲く木々もあれば、葉を落とす木々もあります。小さな旅人はこの逆境に立ち向かうのです。

サラヤク村の人々にとって、川は神聖だ。 [6] 川は単なる交通手段でもなければ、コミュニティ同士をつなぐだけのものでもない。まさに生活の糧そのものなのだ。サラヤク村の人々が自然と深い関係を築き、周囲の自然環境を守ることでよく知られているのはそのためだ。そして今やその川は、サッカーの親善試合のために他のコミュニティとつながる道でもあるのだ。

Escuela de Futbol Sarayaku. Pantallazo del video de YouTube "Viajando por el Bobonaza con la Escuela de Futbol Sarayaku".

サラヤクサッカースクール。画像はYouTube 動画より。”Viajando por el Bobonaza con la Escuela de Futbol Sarayaku [7]” (サラヤク村のサッカー少年たちと行くボボナザ川の船旅)

校正:
Nami Higashi [8]