東南アジアは、プーケットやバリなどのエキゾチックなリゾート地や、シンガポールやクアラルンプールなどの近代都市で有名である。しかし、東南アジアの宗教建築物もその建築美や国際的に認められている文化的意義でよく知られている。これらの壮麗な建築物をいくつか見てみよう。
シュエダゴン・パゴダ(ミャンマー、ヤンゴン)
シュエダゴン・パゴダは、ミャンマーの仏教徒にとって最も神聖な礼拝所であり、18世紀に現在の高さに達した。今日では旧首都ヤンゴンの国家威信のシンボルともなっている。ミャンマーの人口の大半は仏教徒である。
クドードォ寺院(ミャンマー、マンダレー)
19世紀のこの寺院の名は、王族の功績という意味をもつ。これは、ミンドン王がパーリ三蔵(仏典)の刻まれた729の石版を献納するために建立したことに関係している。今日それらの石版は、「世界最大の本」として最もよく知られている。寺院は、ミャンマー最後の王朝の首都であったマンダレーにある。
タール大聖堂(フィリピン、バタンガス州)
フィリピンのサン・マルタン聖堂は、一般にはタール大聖堂の名で知られており、フィリピンおよびアジア最大のカトリック教会であると考えられている。当聖堂は首都マニラの南バダンガス州にある。東ティモールを除けば、フィリピンはアジアで唯一、人口のほとんどをカトリック信者が占める国である。
パオアイ教会(フィリピン、北イロコス州)
パオアイ教会は、1973年にフィリピン政府によって国の重要文化財に、1993年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって世界遺産に認定された。このバロック様式の教会は、北イロコス州に位置する。
ジャミ・アサール・ハサナル・ボルキア・モスク(ブルネイ)
首都バンダルスリブガワンに建つこのモスクは、ブルネイで最大のものである。モスクは29の純金製のドームを備えている。
イスティクラル・ モスク(インドネシア)
1978年に開設したジャカルタにあるこのモスクは、東南アジアで最大のものであり、10万人以上の礼拝者を収容することができる。イスティクラルとは、アラビア語で独立を意味する。インドネシアは、ムスリムが国民の大半を占める国では世界最大である。
マスジッド・ネガラ(マレーシア)
マスジッド・ネガラはマレーシアの国立モスクであり、屋根のドームが半球形でない唯一のモスクである。マスジッド・ネガラについてもっとよく知りたい方は、動画をご覧ください。
ワット・ アルン(タイ、バンコク)
ワット・アルン(タイ語で暁の寺の意)は、タイの首都バンコクで最も人気のある観光地の一つである。この寺院は、チャオプラヤー川の西岸沿いに位置している。タイの人口の大半は仏教徒である。
アンコール・ワット(カンボジア)
アンコール・ワットは、アンコール遺跡群のなかで最も人気のある寺院である。そして、世界最大級の宗教建築物でもある。アンコールは、クメール王朝時代の首都である。