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失明、結婚、自分らしくリングに立つ:現代インドに住む3人の少女の物語

(原文掲載日は2016年10月12日です。また、記事中のリンク先には日本語以外のページも含まれます)

画像:ラメシュ・ラルワニのFlickrより、CC BY 2.0

画像:ラメシュ・ラルワニのFlickrより、CC BY 2.0

この記事は「ビデオ・ボランティア」による複数のFacebook投稿をまとめたものである。「ビデオ・ボランティア」はインドを拠点に活動する国際的コミュニティメディア団体で、数々の賞を受賞している。コンテンツ共有の合意のもとに編集し、ここに掲載する。

10月11日は、世界中の女子が抱える問題に注目する「国際ガールズ・デー」である。以下に紹介するのは、ビデオ・ボランティアの市民ジャーナリストによる記事で、さまざまなジェンダー問題に直面し、立ち向かうインドの少女たちの様子を伝えている。

カシミールで警察官に撃たれたのは「キッチンの窓から外を見ていたから」

2016年7月、インド統治下のカシミール地方で社会的不安が高まる中、何十人もの人々がインド軍によって殺害され、負傷者は数千人にのぼった。インド軍は手に負えなくなった群衆だけでなく、そこに居合わせた人々にまでペレット銃を発射したため、それにより怪我の度合いは深刻なものになったという。

サニアがキッチンの窓から外を見ていたら、警察官に目を撃たれた。YouTubeより

サニアがキッチンの窓から外を見ていたら、警察官に目を撃たれた。YouTubeより

11歳の少女サニア・タマンナは、キッチンから外を見ていたらペレット銃で撃たれた。弾は左目を貫通し、視力の半分を奪った。医者は3回の手術を施したが、今後サニアが左目の視力を取り戻すことができるかどうか定かではない。

Is this the world we are envisioning for our children, where their safety is not guaranteed even within in their own homes?

家にいても安全が保障されないこの世界が、子どもたちのために思い描く世の中なのだろうか?

アフロザ・マヘッドはガンデルバルにあるサニアの家を訪問した。

子どもの花嫁がいる国

インドの児童婚の数は世界一である。その数は2億4000万人にも及び、世界で報告されている児童婚の3分の1にあたる(2014年の資料による)。

2013年、女性子ども開発省は児童婚を防ぐための国家行動計画を立てた。それから3年が経つが、計画は実行に移されていない

ユニセフによると、インドの少女のうち47パーセントは18歳になる前に結婚している。

オディシャから嫁いだ少女、マキシリ(YouTubeより)

オディシャから嫁いだ少女、マキシリ(YouTubeより)

12歳でオディシャから嫁いだマキシリは夫と義理の家族からのDVに苦しんでいた。14歳で男の子を出産してからは、ひどい貧血になった。1年後、子どもが亡くなり、マキシリは1年以内に次の子どもを産むことを強いられた。16歳のとき身体に障害のある男の子を産むと、魔女の烙印(らくいん)を押された。現在19歳になったマキシリは、義理の家族や夫から一切の金銭的援助を受けずに自分の両親と暮らしている。国からの支援もなく、彼女の子どもは栄養失調に苦しんでいる。

児童婚、配偶者からの虐待、性的な暴力、医療サービスやサポートの不足、公的支援が行き届いていないこと、これらはインド中で数百万人の少女や若い女性に実際に起こっている問題である。悲しいことに、同時に複数の問題を抱える人が多く、本人や子どもたちはとても生きていけないような状態だ。

しかし、このような状況の下でも、想像を超えるようなヒーローやヒロインがいる。

「女の子だから何?」8歳のキックボクシング・チャンピオン

カシミールでキックボクシングの練習をする少女たち(YouTubeより)

カシミールでキックボクシングの練習をする少女たち(YouTubeより)

タジャムルがキックボクシングを始めたいと言ったとき、父親は、危険なスポーツだから怪我をするかもしれない、と思いとどまらせようとした。しかし彼女は、男の子の誰にも負けないから、と言い続けた

7歳のとき、タジャムルはインド最年少でインド・サブジュニア・キックボクシング・チャンピオンになり、その主張を現実のものにした。13歳の対戦相手を倒し、2015年の全国大会で優勝したのだ。そして2016年11月には、イタリアで開催される国際キックボクシング大会にインド代表として出場する。(訳注:その後、タジャムルは同大会のサブジュニア部門で優勝した

現在、タジャムルの父親は娘を誇りに思っている。さらにそれだけではなく、タジャムルの功績によって、彼女が生まれたカシミールで、女の子とスポーツに対する人々の考えが変わることも望んでいる。人々の先駆けとなったタジャムルは、辺鄙(へんぴ)なバンディポラ地区の出身だ。ここでは、女の子にはごく限られたチャンスしか巡ってこない。

技能や厳しいトレーニング、そして強じんな体力を必要とするコンタクト(接触)スポーツにおいて、タジャムルは優秀な成績を収め、女の子とスポーツにまつわるステレオタイプを打ち壊してきた。彼女は毎日5時間の練習をし、勉強や大好きなダンスもがんばっている。

ビデオ・ボランティアの地域特派員はインドの排斥されたコミュニティ出身で、報道されない事実についてのビデオを製作している。その内容とは、「当事者が伝えるニュース」である。国際的な人権問題や開発問題について、地域に密着した情報を届けている。

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