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中国人科学者達が再度グレートファイアウォールに反対を表明

国政の諮問機関とも言われる中国人民政治協商会議(CPPCC)のルオ・フーホ副議長は、海外へのインターネットアクセスの速度を改善することを政府に強く要請した。(削除されたCPPCCサイトの画像)

中国人科学者達は、これまでもたびたびWebフィルタリングシステム(通称、グレートファイアウォール)に反対を表明している。これは、海外サイトの情報を検閲してブロックするもので、研究の妨げになると訴えている。

しかし、彼らの主張は何度も却下され、もみ消されてきた。

国政諮問機関である中国人民政治協商会議(CPPCC)のルオ・フーホ副議長は、直近にも批判を述べている。

CPPCCと全国人民代表大会の年次総会に先立ち、中国共産党配下の少数政党、中国民主促進協会のルオ副議長は、海外Webサイトの表示速度の改善を求める提案書を政府に提出した。これは、彼の政党が実施した調査に基づいている。

チャイナ・ドットコムの記者がこのニュースを取材し、ルオ氏の陳述内容を国内のさまざまなニュースメディアを通じて配信した。このニュースは、数日のうちに海外メディアでも取り上げられるようになったが、中国国内のニュースポータルからは急速に姿を消した。それでも彼の提案書は、中国のソーシャルメディアではいまだに回覧され続けており、中国のネット市民からは強力に支持されている。

元のニュースでは、海外へのインターネット接続の遅さが、経済や科学の進歩に悪影響を及ぼしているとルオ氏は批判している。

目前在我国境内访问境外网站的速度有愈加缓慢的趋势,这将给我国的经济社会发展和科学研究等方面造成极大的影响,需要引起高度关注,应通过增加国际网络出口宽带及设置境外网站访问权限负面清单等方式提高境外网站访问速度,满足开放发展的需要。

現在中国における海外へのインターネット接続は、ますます遅くなる一途で、これは中国の科学分野における研究だけでなく、経済や社会の発展にも悪影響を及ぼしている。この問題を皆が認識すべきだ。中国はインフラを改善して、海外への出口となるノード数を増やすべきだ。さらに、ブラックリスト・システムの導入もスピードアップに寄与し、同時にオープン開発のニーズにもこたえられるだろう。

グレートファイアウォールは、数年前からすべての海外サイトからの通信を検閲またはブロックするようになった。さらに、海外サイトでは安全なHTTPプロトコル(HTTPS)が一般的になったことにより、ブロックされなかったとしても、暗号化されたデータが検閲サイトを通るたびに、遅延、中断、停止が発生する。

ルオ氏は、提案書でネットワーク遅延の問題についてより詳しく述べている。

在国内访问联合国粮农组织或很多国外大学网站速度很慢,每打开一个网页至少需要10-20秒的时间,有的国外大学网站需要半小时以上的时间才能打开…有些研究人员靠买翻墙软件到域外去检索,完成自己的科研任务,这个不正常。

国連食料農業機関(FAO)や海外の大学のサイトにアクセスすると、1ページ表示するのに最低でも10~20秒かかる。中には30分以上かかるサイトもあり、研究情報入手のために迂回ツールを購入せざるを得ない科学者もいる。これは異常だ。

ルオ氏は、中国民主促進協会の調査結果も引用している。

有的留学生回国探亲期间就因无法打开自己在国外就读的大学网站而无法完成相关表格的网上填报;有的在华工作的专家学者需要利用周末或假期去香港等地访问境外网站查询所需研究资料。

海外留学している中国人学生が、休暇で帰国中に大学のサイトにアクセスできず、課題をオンラインで提出できなかったということが起きている。また、中国で働く専門家や学者が、研究目的で海外のサイトにアクセスするために、週末や休暇に香港やその他の国で過ごすというケースもある。

ルオ氏の提案書には3つの提言がある。

  • 海底ケーブル敷設などネットワーク・インフラを改善して接続速度を向上する
  • 海外サイトへのアクセス速度を改善するようインターネットサービスプロバイダに要請する
  • 海外のWebコンテンツをすべて検閲するのではなく、違法な特定ページだけをブラックリストにしてブロックする

中国人科学者が研究活動の障害になるグレートファイアウォールに反対するのはこれが初めてではない。

2016年5月30日、習近平国家主席は、全国科学技術革新大会において、先端技術の開発により中国をより強い国にするよう科学者たちに求めた。この席上、中国科学院の老科学者が、科学者の海外サイトへのアクセスを認めるよう習国家主席に訴えた。

会議の2日後、電子商取引会社に勤めるコン・ウェンシャン氏は、ウェイボーのサイトで、習国家主席の演説後に聴衆の科学者の一人が以下のように述べたと明かした

屏蔽国外互联网可以,但我们搞科学研究的,是否可以网开一面,让我们可以通过互联网看国外的科技发展动态?…我们保证不看海外的反动消息。

海外のサイトをブロックするのは良いが、科学者や研究者には、他国における最新の開発状況を知るためにインターネットにアクセスさせてもらえないだろうか?政治的に問題のある記事は読まないようにするので。

習近平国家主席は、中国が技術開発で世界をリードするよう中国の科学者たちに求めた。以下は、それに対する老科学者の質問である。

嚴格的網路監管,對搞科研的人來講,損失是非常大的。科研工作者登陸國外的一些網站,可以了解很多科技先進國家正在做什麼,把科研成果轉化到了什麼地步。因此,是不是可以給搞科研的人一點特殊的方便?

インターネットに対する規制が厳しすぎて科学者の研究活動に影響している。海外サイトへアクセスできれば、先進諸国がどのように科学的知見を技術製品にいかしているかを知ることができる。科学者や研究者だけにでもアクセスを許可してもらえないだろうか?

中国の科学雑誌によると、この発言により一瞬会場が静かになり、その後喝采が沸き起こったという。

最初の質問者の隣に座っていた科学者がマイクを取り、習国家主席の発言に反論した。

在沒有比較和認識的情況下,中國要想走在世界科技發展的前面,領先世界,是非常困難的。

他国の知識やそれとの比較なしに、技術開発分野で世界をリードすることはできないでしょう。

4番目の発言者も続けた。

如果这个问题解决了,这次会议就相当成功了!

この問題を解決できれば、この会議の成果になるだろう!

後日、中国科学院の78名の科学者がWeb規制緩和とアクセス権の拡大を求めて習国家主席に共同声明を提出した。

このように、ルオ・フーホ氏の提言は彼単独のものではなく、インターネットの海外アクセス許可を国に求める科学者たちによる共同の取り組みであった。

中国におけるインターネットの管理に関する議論は活発で、昨年3月、国家工業情報化部は、インターネットのドメイン名の管理規則を改訂し、そのドラフト版をネットに公開して1か月にわたり議論した。この規則が適用されると、政府の管理するシステムに登録されていないサイトは一切アクセスできなくなる。いわゆる「ホワイト・リスト」による管理方式である。

この規則は、強い反対により2017年1月までしばらく棚上げされていたが、新華社通信が突然、その規則がまもなく施行されるというニュースを伝えた

この報道を受けて再び科学者たちが立ち上がり、広く一般の人たちからも賛同を得るようになってきている。当局は、規則施行によるインターネットユーザーの不満拡大リスクを考慮すべきであろう。

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