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政治的に対立した2人のエチオピア選手がロンドンマラソンで戦う

(原文掲載日:2017年4月22日)
エチオピアのトップランナー、フェイサ・リレサとケネニサ・ベケレの二人は、この日曜日に第36回ロンドンマラソンに出場する。エチオピア人は、政治的に対立する二人のどちらを応援すればよいか迷うだろう。

二人共エチオピアで最も多数派の「オロモ族」の出身だが、政治的立場は違っていた。フェイサは、反体制派でアリゾナに亡命した一方、ケネニサは、エチオピア政府がオロモ族を迫害し続けているにも拘わらず、それを批判することを拒んでいた。

昨年夏のリオ・オリンピックでは、フェイサは銀メダルを決めたゴール直後に、エチオピアにいる反対派との結束を示すジェスチャー(写真の腕を交差するポーズ)をすることで政治的亡命の意志を示した。

フェイサが反体制の意志を表明した3週間後、ケネニサは「スポーツと政治を混同すべきではない」と彼のジェスチャーを批判した

34歳のケネニサは、数多くの世界記録を持ち、オリンピックでも4つのメダルを獲得し、エチオピアのスポーツ選手の中でも最も目立つ存在である。トラック競技での華々しい活躍の後、マラソンを始めた彼は、昨年9月のベルリンマラソンで2時間3分3秒と史上2位のタイムで優勝した。

27歳のフェイサは、2008年に長距離界に突然現れて以来、ダブリン、イエメン、東京等数多くのマラソン大会で優勝した実績を持つ。彼は子供のころケネニサをヒーローとして崇拝していたが、政治的立場は譲らなかった。

フェイサは、BBCアフリカのインタビューにこたえて、「エチオピアでは人々が血を流している」と述べ、ロンドンマラソンでも政府への反体制を崩さない意向を示した。

ロンドンのエチオピア大使館は、フェイサのコメントに対して「まったくの作り話だ」と反論している。

オロミアでの事件

リオでフェイサにより有名になった腕を交差する反体制のジェスチャーは、フェイサとケネニサの出身地であるオロミアで、2014年4月に始まった一連の暴動に端を発している。

この動きはもともと、エチオピアの首都アディスアベバの区域を隣のオロミア地区まで広げるという政府の計画に反対したものだったが、その後政府に対する不満を持つ人々が結束してエチオピア全土に広がった

政府が緊急事態宣言を発令して反対勢力を抑え込もうとする一方で、歴史的に迫害されてきたオロモ族の団結を示すオリンピックでのフェイサのポーズは、世界のメディアがエチオピア政府の政治的抑圧に注目するきっかけとなり、反対運動に火をつけたのである。

その後彼は、反対派勢力のリーダーと一緒にヨーロッパの議会に出席し、エチオピアの人権状況について証言したり、エチオピア政府と同盟関係にある米国政府に対し、政府とアディスアベバとの関係を考慮するよう依頼している。また、リオ以降出場する大会で、たびたび反体制のジェスチャーを続けている。

フェイサとケネニサが日曜日に顔を合わせた時、二人は選手としての栄誉以上のものをかけて戦うことになるだろう。

ソーシャルメディアでは、どちらを応援するかでエチオピア人が2分している。しかし海外にいる活動家の多くは「SNSのユーザーたちは大スターのケネニサを政府の弁明者とみている」と説明している。

ビルハヌ・レンジソ氏は、以下のように結論づけている。

エチオピア政府は、抑圧を正当化する道具としてケネニサを利用するのを止めない限り、フェイサのような亡命者が増える続けるだろう。

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