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ネパールには犬の日がある!

カテゴリー: 南アジア, ネパール, ユーモア, 先住民, 写真, 市民メディア, 朗報, 民族/人種
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ククル・ティハールの祭典のため、ティカと花輪で飾られた犬。 (写真:Flickrユーザーwildstrayより。 CC BY-NC-ND 2.0)

ネパールとインドの一部では、ヒンドゥー教の祭日として、人間と犬の特別な絆を祝う一日があるのをご存知でしたか?

ククル・ティハール [2]と呼ばれるその日は、5日間続くお祭りティハール [3]の2日目にあたり、インドなどのディワーリー [4]の習慣と似ていて、ランプや花火でお祝いする。ククル・ティハールの当日、人々は飼い犬、野良犬の区別なく、犬に花の首飾りをかけたり、やティカ(訳注:額に塗る赤い丸印)を施したり、牛乳や卵、肉、高品質のドッグフードなど特別な食べ物を与えたりする。

花の首飾りは「マラ」と呼ばれ、賛美と尊厳を示す。これらを付けているものは極めて貴重な財産であると周りへ示し [5]、犬への祈りを象徴している。ティカをつけた犬は、神聖な雰囲気を醸し出し、この大安吉日に犬と出会った人々にとっての祝福の印にもなる。

プラディープ・シング [6]がブログで説明する。

Hindus believe that dog is the guard of Yamaraj, who is known as the god of death. Dogs are believed to be Loyal animals and this day celebrates the relationship between humans and dogs.

ヒンドゥー教徒は、犬は死神「ヤマライ」の護衛だと信じている。犬は人間に忠実と信じられていて、この日は人間と犬の関係を祝う日なのだ。

今年はこの祭日が10月18日で、ネパールのソーシャルメディアは甘やかされたワンコたちと嬉しそうな飼い主たちの写真で溢れた。

ハッピードッグデー!

「どんな犬にも最高の日がある。」

お祝いをしている皆さん、ハッピー・ククル・ティハール。最高にかっこいいお祭りの一つだよね。

お気に入りの日!忠誠の名の下に……

祈祷式(供養)も犬と一緒に。

今日のククル(犬)・ティハール儀式のビデオ

生きものすべてを尊敬することは、ヒンドゥー教神話では当たり前。ネパールは今日は犬の日。ハッピー・ククル・ティハール(犬を敬う)

他の国の犬の飼い主たちも、この機会に乗じて自分たちのペットとお祝いした。

(上)ディワーリーの楽しい気分を十分味わうのに、ヒンドゥー教徒でなくてもいい。あなたはどうやってお祝いしてますか?
(下)私の家族は、ディワーリーを祝う。特にククル・ティハールは姪っこワンコ、ペッパーちゃんと一緒に!

ハッピー・ククル・ティハール。どの国、民族、宗教であろうが、今日はもっとも崇拝する我々の友、犬たちの祭日だ。

このような犬に対する敬愛を一年中見せられればどんなにいいか、とネパールの動物福祉プロジェクトのひとつは思案する。

耳の不自由な犬、ミユは捨てられていたが、今は飼い主が見つかりお祭りを楽しんでいる。
犬は愛情とお世話を与えられるべきです。一年中実行しましょう。

校正:Takako Nose [42]