グローバル・ボイスは、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)とは、
ペイリーは2008年監督の長編アニメ映画「シーター、
ペイリーはユダヤ人ポッドキャスト局「ジュダイズム・
「セデル・マゾヒズム」に出てくる歌やシーンを、
グローバル・ボイスはペイリーとコンタクトをとり、次回作について詳しく教えてもらった。
サブハシシュ・パニグライ:まずは、次回作おめでとうございます。制作全体を通して、どんな役割を担っておられますか? 何についての映画ですか?
Nina Paley (NP): Once again I'm producing, directing, writing, animating, everything-ing…I'm hoping the sound designer for “Sita Sings the Blues“, Greg Sextro, is able to do more sound design for Seder-Masochism. The music is all “found” and used without permission [at the moment]. Much or all of my use is Fair use, but ultimately that can only be determined in court.
Seder-Masochism is about the Book of Exodus from the Torah/Bible, and indirectly the Quran (Moses is a prophet of Islam). My interpretation of Exodus is that it's the establishment of complete patriarchy, the elimination of any remaining goddess-worship from older times.
Some of clips from the feature-in-progress are here.
ニナ・ペイリー:今回もまた、プロデューサー、監督、脚本、
作画、その他何でも屋を担当しています…できれば「シーター、 ブルースを歌う」のサウンドデザイナーをしてくれたグレッグ・ セクストロさんに、「セデル・マゾヒズム」 の仕事をもっとお願いしたいところです。音楽はすべて「 見つけてきた」ものを、(今のところは)無許可で使っています。 私の用途はほとんど全てフェアユースですが、 最終的には法廷で決着するしかありません。 セデル・マゾヒズムは旧約聖書(トーラー)
の出エジプト記を題材にしています。( モーセはイスラム教の預言者なので) 間接的にはコーランも扱っていることになります。私の解釈では、 出エジプトとは家父長制が完全に確立し、 古代からの女神信仰が根絶やしにされた出来事です。 制作中の作品は一部シーンをこちらからご覧になれます。
パニグライ:この制作企画を始めたきっかけは何ですか?
NP: Sita Sings the Blues was denounced by fundamentalists who called my collaborators “self-hating Hindus.” As a Jew, that rhetoric was familiar to me – Jews *invented* that “self-hating” nonsense. Since I'm not a Zionist, I've been called a “self-hating Jew” too. Also, the Hindutvadis called me a “white Christian woman who hates Hindus”, and sent hate emails saying “how would you like it if someone made a film about YOUR religion?!” Of course I love it when someone makes a good film about Abrahamism - Monty Python's Life of Brian is the best I can think of. I was (am) also frequently accused of “cultural appropriation“, implying that only those of Hindu/Asian descent are qualified to work with Hindu/Asian stories. So it seemed that everyone, right and left, wanted me to make a film about “my” religion, Judaism! I figured if they're offended by Sita Sings the Blues, they'll be REALLY offended by that. I printed up a Jew Card so I could “play” it for this project.
ペイリー:原理主義者たちは「シーター、ブルースを歌う」
を非難し、私の共同制作者のことを「 自己ヘイトのヒンドゥー教徒」と呼びました。 ユダヤ人の私には聞き慣れた言い回しでした。だって「 自己ヘイト」という戯言を『考案した』のはユダヤ人ですから。 私はシオニストではないので、私自身もこれまで「 自己ヘイトのユダヤ人」と呼ばれてきました。また、 ヒンドゥー至上主義者たちは私のことを「 嫌ヒンドゥーの白人クリスチャン女」と呼び、 ヘイトメールを送り付けて「 誰かがオマエの宗教をネタにこんな映画を作ったとしたら、 どんな気がする?!」と言ってきました。 もし誰かがアブラハムの宗教(訳注:ユダヤ教・キリスト教・ イスラム教を指す)を題材にいい映画を作ってくれたら、 もちろん私は大喜びしますね。モンティ・パイソンのライフ・ オブ・ブライアンなんか、考えつく限りでは最高です。また「 文化の盗用」だという非難も頻繁に受けました(今もですが)。 ヒンドゥー教やアジア系の物語を作品にする資格があるのはヒンド ゥー教徒やアジア系の子孫だけだ、とでも言いたいのでしょう。 まあそういうわけで、どちらの皆さんも、私が「自分の」宗教、 ユダヤ教の映画を作ることをお望みのようです! 「シーター、ブルースを歌う」にご気分を害された方なら、 こちらの作品には激怒されること請け合いです。 今回の制作企画に関していつでも「ユダヤ人カードを切る(訳注: 相手の配慮を利用する意の俗語表現)」ことができるよう、 プリントアウト版ユダヤ人カードを用意しました。
パニグライ:歌がとても面白いですね! 1000年前の石像にどうやって命を吹き込んだのですか?
NP: There are already goddesses in the Flash sections of Seder-Masochism I animated a couple of years ago. I needed to put more “goddess” into the film, and was tediously redrawing the Flash goddesses in Moho, the software I'm using now. It occurred to me that instead of redrawing them I could use the source images they're based on, I spent a few days finding the highest resolution images I could, and a few more days manually removing the backgrounds in GIMP. Moho can do things Flash can't, such as this type of animation with raster images. Anyway, they looked cool so I'm using them in the remaining Seder-Masochism scenes.
ペイリー:2~3年前にFlashアニメで作った「セデル・
マゾヒズム」の断片には、もう女神たちが描かれています。 もっと大勢の「女神」を映画に登場させたくて、今使っている( アニメ作成ソフト)Moho上で、 Flashの女神画像を延々と描きおこしていました。ある時、 描きおこさなくても元にした画像をそのまま使えばいいことに気づ き、2~3日かけて最高解像度の画像を探し、その後また2~ 3日かけて、(画像編集ソフト) GIMP上の手作業で画像から背景を消去しました。 Mohoを使うと、ラスター画像をこの種のアニメにするなど、 Flashではできないことができるんです。とにかく、 いい感じに仕上がったので、「セデル・マゾヒズム」 の残りのシーンでも使っていきます。
女神のFlashアニメはウィキメディア・
ペイリーは映画制作のかたわら、