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インド:プラごみを高速道路に変える驚きのプロジェクトがスタート

カテゴリー: 南アジア, インド, 市民メディア, 朗報, 環境

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この記事 [1]は元々、トッド・リューボルド [2]が現在実行されている国際的な環境問題の解決策を取り上げるWEB雑誌、Ensia.com [3]に投稿したものであるが、合意の元、ここに再掲載されている。

プラスチック汚染 [4]は世界で最も深刻な問題の一つである。20183月下旬、学術誌サイエンティフィック・リポーツ [5]で科学者たちは太平洋ゴミベルトが想定よりも4~16の規模であったことを発表した。

これが示すように、プラスチックごみをリユース、リサイクルする手段を模索することが今まで以上に重要になっていることは言うまでもない。

そこで注目を集めているのがインド、マラウイ [6]にあるティアガラージャ技術大学で教授を勤めているラジャコパラン・ヴァスデヴァンだ。プラスチックゴミがインド中の問題になってきていることを実感した彼は、リサイクルの過程で細かくされたプラスチックごみを可撓(かとう)性と耐久性を兼ね備えた車道へと変える方法を開発したのだ。(訳注:可撓性とはたわむ性質のこと)

When I started the work, some of the companies in the United States they came to know that, they were offering a lot of money. They wanted the technology to be given to them, but I said no, we are not giving like that. I'm giving to my country freely.

この仕事を始めた当初、それを知った複数のアメリカの企業が多額の報酬を私に提示してきました。彼らはその技術が欲しかったのです。しかし私は断りました。私たちはお金のためにこの技術を使いたくありません。私たちは自国の問題解決のため無償で技術提供を行っているのです。

今日までに数千kmものインドの高速道路が彼の発明した手法で舗装された。自然環境に廃棄されたかもしれないプラスチックゴミが、この取り組みによって、削減されたのである。

India's got 41 lakhs (4.1 million) kilometers, only 1 lakh is laid. The other roads should be laid. That is the motivation for the whole work.

インドには全部で410万kmもの道がありますが、そのうち舗装されているのはたったの10万kmだけです。その他の道路も舗装されていくべきで、それがこのプロジェクトに対するモチベーションになっています。

ハンガリー、ブタペストに拠点を置く映像作家、セス・コールマン [7]がこのビデオの制作、撮影、編集を行った。

校正:Moegi Tanaka [8]