以下の記事はグローバル・ボイスと提携を結ぶChai-Khana.orgに掲載された記事の転載です。アレン・メリキャン著・撮影
現在アルメニアの首相にニコル・パシニャン氏が就任している理由のひとつに女性が挙げられる。しかし、女性にとって, 改革派の抗議デモを率いていた彼が、今年の5月に首相に就任するきっかけとなったこの「革命」はまだ始まったばかりなのだ。
この春、何千人もの女性がおよそ40日間にわたってアルメニアの街頭でデモ行進し、首相の辞任に加え、父系社会における女性の権利を求めて抗議を行った。
そのうちの3名の女性、「紛争転換イマジンセンター(Imagine Center for Conflict Transformation)」の開発責任者のマリア・カラペティアン(30歳)、非営利団体「暴力のない社会(Society without Violence)」のプロジェクトコーディネーターのアンビック・メリキャン(22歳)、そして政治活動家のリリス・バグダサリアン(23歳)が求めるものは、単に国会の議席や閣僚の座を確保しようとする以上のものである。
つまり彼女たちが求めるものは、女性に対する偏見を払拭することであり、アルメニア女性が女性の権利を獲得したときに必要とされる技量を女性自らが身に付けることである。
その点で、抗議の声をあげたこの女性たちは、まさに「革命家」なのだ。