この記事の原文は2018年12月21日に公開されました。
バヌアツ(太平洋上12,189平方キロメートルに広がる83の
また、子供の5人に1人しか十分な予防接種を受けていない。
クックス湾沿岸の人里離れた [5]集落には医療機関や電力設備がない。また、この集落に行くには徒歩か小さな船を利用する以外に方法が
Up, up and away!!! Swoop Aero demonstrates how their drone will trial vaccine deliveries this week in #Vanuatu [7] #drones4vaccines [8] @UNICEFAustralia [9] @dfat [10] @govofvanuatu [11] pic.twitter.com/f8JT146XVL [12]
— UNICEF Pacific (@UNICEFPacific) December 6, 2018 [13]
高く高く上がり離れていく。スウープ・エアロ社は今週バヌアツで自社のドローンを用いてワクチンの搬送試験を行う。
ワクチンは低温で保存する必要があるので、氷を詰めた発泡スチロ
看護師ミリアム・ナンプルはドローンで運ばれたワクチンを受け取ると、13人の子どもと5人の妊婦にそれを接種した。生後一か月のジョイ・ノワイは肝炎と結核ワクチンの接種を受けた。この子は民間のドローンで搬送されたワクチンを世界で最初に接種された子 [15]となった。
ナンプルは下記のように祝いの言葉を述べた。
As the journey is often long and difficult, I can only go there once a month to vaccinate children. But now, with these drones, we can hope to reach many more children in the remotest areas of the island.
クック湾までの距離は長くて、いつも難渋します。ですから、あそこまで行って子供たちにワクチンを接種できるのはせいぜい月に一度程度でした。でもこれからは、ドローンのおかげでこれまで以上にこの島の最も遠隔の地にいる子供たちにも接種できる機会が増えると期待しています。
バヌアツとユニセフは当初2017年に、同国の予防接種率改善のためにドローンの使用を企画した。これに対して当初13社ではあったが、自己資金によるドローンの試験飛行に参加する意向 [18]を表明した。しかし、物流上の課題や資金上の課題を理由に次々と 参加の意向を撤回 [19]する会社が現れた。最終的に、バヌアツ政府は3種の契約を2社と結び、この2社が12月5日に他社に先駆けて試験飛行を実施した。
アンドリュー・パーカー(ユニセフ・バヌアツ主任)は、ドローンの導入により医療従事者の仕事がなくなるのではないかという懸念を払拭する [20]発言をした。
We are not seeking to replace jobs, we are seeking to complement instead. Think of the nurse at the aid post level, who doesn’t have the medicines and therefore cannot treat a sick child. She or he will be frustrated, knowing what’s needed but can’t do anything about it.
我々は、医療従事者の仕事に代えて別の仕事を導入しようとしているのではありません。そうではなく、彼らの仕事を補完しようとしているのです。臨時救護所で働く看護師の実情を考えてみてください。彼らのところには医薬がありません。ですから、病気の子供を治療することができないのです。どうすればよいか分かっていても、なす術がないのです。そのため彼らは、やり場のない気持ちになっているのです。
バヌアツ政府は、目下、ドローンの利用を医療制度に正式に取り込めるかどうか [21]の検討をしている。