京都：1929年の貴重な音声付き映像

1929年の京都を撮影したニュース映画の復刻版が、人気を誇るYouTubeチャンネルに公開された。この映画がなぜ重要なのか。それは当時の日本における都市生活の様子が、実際の音声とともに収録されているからだ。通常、この時代のニュース映画は無音なのだ。

このニュース映画には市場の様子や、神社の祭祀、羽根つきしている着物姿の女性たちが、クリアな音声とともに映し出されている。

この映画は、映像作家のガイ・ジョーンズ ^[2]が復刻作業を行い、YouTubeに公開した 数あるニュース映画 ^[3] のうちの１つである。100年前の映画を現代のデジタル映像の規格に適応するように編集を行ったのだ。

ジョーンズが 復元したおよそ100年前の東京を映したニュース映画 ^[4]に見られるように、彼はたいていの場合、映像本来の再生速度を下げて、街の営みに調和する効果音を加える手法を施している。

今回の場合、驚くほどクリアな当時の音声は1929年の最先端をいく ムービートーンカメラ ^[5]で録られたものだ。ムービートーン音響システムとは、動画に音声を記録するオプティカル・サウンド・オン・フィルム方式をいう。これは、音声と画像が連動するような設計が特徴だ。

この映像はFox Movietone Newsコレクションの管理元であるサウスカロライナ大学の動的映像リサーチ・コレクション(MIRC ^[6])より提供されたものです。

注意：この記事はニュース映画の提供元がMIRCであることを明記した上で更新されました。ダン・ストリボーさん ^[7]に感謝致します。