バングラデシュ伝統のアルポナ壁画、化学塗料を売込んだ大手企業に非難轟々

壁画というよりはキャンパス画と言ったほうが近い。ティコイルやゴサイプールといった北ベンガルの村々で、このようなスタイルの絵に出会えることができる。写真撮影:タレク・オヌ 使用許可済み

バングラデシュ北西部の チャパイ・ナワブガンジ県では、すべての村々にあるユニークな特徴が見られる。それは アルポナとして知られるカラフルなモチーフの絵が描かれた伝統的な土壁の家である。 アルポナ村として有名なティコイルもそんな村である。

ポヘラ・ボイシャクとして知られるベンガル地方の新年にあたり、国のトップ塗料メーカーであるバーガー・ペインツ・バングラデシュ・リミテッドは、ティコイル村を特集した新しい広告キャンペーンを始めた。アルポナ画家が使ってきた伝統的な塗料に代わるものだと豪語する化学塗料の宣伝だが、オンラインコミュニティーの間で広く批判の的となっている。

バングラデシュの典型的な土壁の家 写真:カイザー・アフマド、Wikimedia Commonsより転載 CC: BY-SA 3.0

土壁の家はバングラデシュの田舎の文化遺産として無くてはならないものであり、高地や山間部でよく見られる。家は押し固めた土で一段高くした土台の上に建っていて、藁を混ぜた泥が壁と床の建造に使われる。他の家屋とは違い、家の中の環境は夏でも冬でも、とても快適である。すなわち外が暑い時期には涼しく、寒い時期には暖かい室温を保つことができる。バングラデシュ北部のナオガオン地区には 108もの部屋を誇る土壁の家がある。

この地域は バレンドラと呼ばれているが、ここでアルポナ画がどのように伝わって来たのか明確には分かっていない。ただ、何世代にも渡って継承し続けてきたものだとは言われている。画家は女性がほとんどで、宗教儀式、イスラムあるいはヒンズー教徒の結婚式のような特別な機会に、このような精巧なモチーフが描かれる。また、アルポナ画は家の中にも描かれる。

アルポナ画の塗料を作る工程は長年培ってきた技法が基になっている。自然塗料の原料は、カレーリーフ、赤土、炊いた赤米、粒状の砂、いろいろな葉っぱなどである。

ペイント会社がアルポナ画を巡って物議をかもす

バーガー・ペイント・バングラデシュ・リミテッドの広告によると、アルポナ画の自然塗料は長持ちせず、雨水で消えやすいそうだ。その代わりにバーガー社の塗料を使えば、確実に絵の寿命はもっと伸びると画家たちに売り込んでいる。

広告が放映されるとすぐに、多くの人が化学塗料の使用に反対をした。フリーランスのライターで写真家の アプ・ノズルルはFacebookにこう記している。

সারা পৃথিবী যখন ইন-অর্গানিকের ধ্বংস থেকে বাঁচতে হন্য হয়ে অর্গানিক সোর্স খুঁজছে ঠিক সেই মুহুর্তে টিকোইল গ্রামে গিয়ে বার্জার অর্গানিক সোর্স থেকে রঙ তৈরী করা গ্রামবাসীর হাতে তুলে দিয়েছে নিজেদের সিনথেটিক রঙ। তার ফলে এখন নাকি আর কয়দিন পর পর রঙ করা লাগবেনা, রঙ স্থায়ী হবে৷ কি ভয়াবহ কথা! আলপনা ঘন ঘন আঁকা হতো বলেই না গ্রামবাসী এত দক্ষ হয়ে উঠেছে। স্থায়ী আলপনা বসে গেলে আর প্র্যাক্টিসের সুযোগ কই আর বৈচিত্র্যই আসবে কোত্থেকে?

今や世界中で原料を人工からオーガニックに切り替えようとしているときに、バーガー社はティコイル村のアルポナ画家に化学塗料を売り込んでいます。その結果、壁の絵は季節ごとに塗り直さなくても色あせることはありません。ゾッとする話ですね。頻繁に描く必要があったために絵の腕が磨かれてきたのです。壁絵が半永久的に残れば、画家たちはいつ絵の稽古をし、新しいアイデアはどこから生まれてくるのでしょうか?

チョードリー・リポンはTwitterで、自然塗料で描くアルポナ画の100年も続く伝統をバーガー社が破壊していると、次のように批判した。

お気の毒な@BergerPaintsBD。#চাঁপাই #শিল্পী #বাঙালি も正しくちゃんと綴れないくせに、今度はあの村の100年も続く#文化を持つ#アルポナ画の自然塗料に取って変わろうなんて、チャンチャラおかしい。

Facebookユーザーのファルザナ・K・ティティは、バーガー・ペイント・バングラデシュ・リミテッドに、長持ちする自然塗料の研究開発に取り組むよう強く要請した。

アルポナ画が有名なのはティコイル村だけではない。隣村のゴサイプールでもアルポナ画を描く人はいる。旅行者で登山家のブロガー、タレク・オヌはFacebook albumにゴサイプールの絵をシェアした。

プロの画家ではないが、この家の女性たちは豊かな創造力で家々の壁をとても美しく彩っている。写真撮影:タレク・オヌ 使用許可済み

壁画は芸術作品というだけでなく、バングラデシュ独立戦争といった歴史上重要な時代も教えてくれる。写真撮影:タレク・オヌ 使用許可済み

絶滅した恐竜もまた壁に描かれる。女子学生がこれを描いた。写真撮影:タレク・オヌ 使用許可済み

写真撮影:タレク・オヌ 使用許可済み

バーガー社はまだ批判に何の反応もしていない。しかし、2019年4月14日新年を祝うとして、バングラデシュの首都ダッカのマニク・ミア・アベニューの道沿いに、30万平方フィート(2万7871平方メートル)ものアルポナ画を展示する スポンサーとなった。 

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