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ネパールの野生生物写真家に朗報 新型コロナウイルス感染症によるロックダウン中に鳥たちの活動が活発化

カテゴリー: 南アジア, ネパール, 写真, 市民メディア, 朗報, 環境, COVID-19

シリアカヒヨドリのつがい 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

ネパールの国土は比較的小さいが、国内で全世界の鳥類のうちのほぼ9パーセント [1]を見ることができる。ネパール鳥類保護協会によると、同国内で886種 [1]の鳥類が確認されている。

ネパールの鳥類の数は、主に生息地の減少と気候変動の影響により減少を続けている [2]。しかし、新型コロナウイルス感染症に伴う規制により大気汚染が抑制された結果、鳥類にとって良好な環境 [3]が生まれている。 いくつかの研究によると [3]、外出規制は多くの都市鳥の交配時期と重なったという。この機会を捉えて、プロやアマチュアの写真家は身近で見つけた鳥の写真を公開 [4]している。

こちらの記事もご覧ください:ネパール唯一の鳥類固有種タテジマヤブチメドリが、鳥類学者と鳥類愛好家を魅了 [5]

アマチュア写真家、ミラ・ダカル [6]は#TheJoyOfSmallThingsというハッシュタグを付けて、自分が写した写真をツイッターで公開している。彼女は、家族が経営する写真スタジオで母が培った技術に触発されて、5年前から自分のカメラで鳥類の撮影を始めた

種名:タカサゴモズ(左上)、ハイバラメジロ(右上)、カノコバト(左下)、シキチョウ(右下)

種名不明(左上)、シリアカヒヨドリ(右上)、タカサゴモズ(左下)、ワカケホンセイインコ(右下)

ダカルは、グローバル・ボイスの記者サンジブ・チャウダリとのEメールのやりとりで次のように述べている。

When I click birds, I feel as beautiful and as free as birds. […] When I started bird photography, I started seeing bird everywhere and listening to them every now and then. I can notice beautiful birds and their nests even from a moving vehicle. […] Birds are lively, they are intense and they create such a joy.

鳥にカメラを向けてシャッターを切るとき、鳥のように美しくも感じるし自由にも感じます。鳥の写真を撮り始めると、何処にいても鳥が見えるようになり、また、時を問わず鳥のさえずりが聞こえるようになりました。私は動いている車の中からでさえ、美しい鳥やその巣を見つけることができます。[…]鳥たちの動きは活発です。彼らは強烈な印象を与えてくれるし、大きな喜びを与えてくれます。

ダカルがカメラに収めた鳥の数々を下に掲載します。

ダカルは何度もオオルリチョウの写真を撮ろうとしたが実現しなかった。しかし、ロックダウン中にダカルの家の裏庭にオオルリチョウが現れ、ようやくこの美しい姿を捉えることができた。写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

カッコウが春の訪れ [2]を告げる。オニカッコウのつがい。写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

ネパールの人たちは自分の家にツバメ、イワツバメ、アマツバメが巣を作る [2]のを黙ってみている。ツバメとスズメが一緒にとまっている。写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

ヘキサン 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

オナガサイホウチョウ 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

オオゴシキドリ 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

シキチョウ 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

ハイバラメジロ 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

ホオジロヒヨドリのつがい 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

アオショウビン 写真:ミラ・ダカル 掲載許可済み

校正:Atsushi Fujihara [21]