(訳註:原文掲載日は2021年8月24日です)
「私たちアフガン人が言いたいのは、世界は私たちを孤立させ、アフガニスタンをオオカミに差し出したということです。アメリカが一旦タリバンを排除しながら、今元に戻そうとしていることが私には理解できません。タリバンが統治すれば、最も影響を受けるのは女性たちの生活で、再び破壊されかねません。アフガニスタンのアーティスト、歌手、大物実業家が、かつての90年代のタリバン政権時代のように活動を停止させられ
今月タリバンがアフガニスタンの領土の大半を支配し、
タリバンが完全に支配するようになった今、
アフガン人は戦争に疲れ果ててきたが、
米国の突然の撤退とドーハでのトロイカ交渉 [4] の失敗により、
その結果、
ガルは、8月7日、
I saw men with turbans on their heads, and rifles in hands, on their Honda motorbikes in the middle of the night chanting ‘Allah-u-Akbar’ and entering Spin Boldak. It was then that I decided to find a safer place for my family. I left for Pakistan, crossing the Chaman border gate. The residents of Spin Boldak knew they could not continue living safely in the area, fearing that the Taliban had come with the similar intentions that they had in the past.
真夜中にホンダのバイクで、
ライフルを手にターバンを巻いた男たちが「アッラーフ・ アクバル」(訳註:「アッラーは最も偉大なり」の意)を唱え、 スピンボルダックに入るのを見ました。その時、 私は家族にもっと安全な場所を見つけなければと思いました。 私はパキスタンに向けて出発し、チャマン国境検問所を超えました。スピンボルダックの住民は、 タリバンが過去と同じ目的を持ってやってきたことを恐れ、 ここでは安全に暮らし続けることができない、と分かっているのです 。
ガルは妻と5人の子ども、そして兄弟と妻たち、その子どもたち3人と一緒にパキスタンに渡った。 そこでは、バイクタイヤのショールームの経営者、
バフティヤールは、
タリバン、政府、
アフガン女性の窮状
アフガニスタンの女性たちは、何十年も続く戦争の影響を最も受けた集団のひとつであり、現在あらためて過酷な現実に直面している。 基本的権利が完全に侵害されると共に、女性たちの生活様式と教育を受ける機会の喪失がタリバン政権下で待っていることを恐れているのだ。
昨年の2月、現在の危機が起きるずっと以前に、女性だけの記者会見がカブールで開催された。出席したゲストの中には、国会議員のファウジア・コフィ、アフガン女性ネットワークの事務局長のマリー・アクラミ、およびアフガン女性教育センターのパルワシャ・ハッサンがいた。
記者会見で、女性たちは「即時の恒久的かつ無条件の停戦」と、
女性たちはまた、和平交渉において男女平等を要求した。
当時の記者会見で、パルワシャ・
アフガン女性の市民リーダーは複雑に絡み合った戦争と長い間闘っ
昨年、女性ジャーナリスト、人権活動家、最高裁判所で働く女性を狙った殺害 [9] が相次いだ。 国会議員で交渉担当者のファウジア・コフィは、2020年に腕を撃たれた [10] が、、暗殺未遂を切り抜け、数少ない女性参加者の1人としてドーハでの和平交渉に戻った。 彼女の例は、この困難な状況で、アフガン女性が自分たちの権利のために奮闘してきた勇気を示している。
そして、暗い先行きにもかかわらず、女性たちは抵抗し、沈黙することを拒否し続けている。
世界で最も困難な状況下で声を上げる女性たちに、世界は正当な評価を与えるべきだ。
過去、私たちはアフガン女性が和平交渉を主体的に進めている光景を見てきた。彼女たちの活動は長年の戦争による苦しみから生まれた報償とも呼べるものだったが、2021年の今も、彼女たちは暗い先行きをものともしない毅然としたリーダーなのだ。