(訳注:この記事の原文は2021年8月1日に公開されました)
1週間前には 新型コロナウイルス感染症の第3波拡大が懸念されていた。そのような中で開催された東京オリンピックだが、厳しい外出禁止を強制され気分の落ち込んでいたジャマイカ人は、オリンピックをかっこうの憂さ晴らしとなった。彼らのオリンピックに向ける関心はますます高まり愛国心も高揚した。そしてトラック競技が始まると、ツイッターに次々と投稿が押し寄せた。
ジャマイカのファンはジャマイカ時間7月31日、土曜の朝にアラームをあわせて、服装や小道具など準備万端整えて放送の始まるのを待った。
コミュニケーションコンサルタントのジーン・ローリー・チンは、コロナ禍がなければオリンピック会場でジャマイカ国旗を振って応援したかった。今回は東京にいる気分になりたくて、
My heart is in Tokyo ?????? pic.twitter.com/SI0lss0jZA
— J A Lowrie-Chin (@LowrieChin) July 30, 2021
私の心は東京まで飛んでいる。
彼女の夫ヒュービーは、「鍋蓋」を叩く準備をして結果を待った。蓋叩きはジャマイカ式の祝い方である。
He's ready for the 100M – @chinhubert ????#TeamJamaica ?????? pic.twitter.com/M5R6tupSio
— J A Lowrie-Chin (@LowrieChin) July 31, 2021
私の夫は、お祝いの準備万端で100mの結果を待っている。
短距離界で象徴的存在だったジャマイカのウサイン・
それに加えて、トンプソン=ヘラは10秒61の記録を出し、
In case you missed it: Olympic Champion Elaine Thompson-Herah blazed across the finish line to cop the second-fastest 100m time in history. Her final time was 10.61 secs, a new Olympic record, breaking Florence Griffith-Joyner’s 10.62 mark from the 1988 Olympics. #ToykoGoldRush pic.twitter.com/1uJUEdcZrP
— Jamaica Gleaner (@JamaicaGleaner) July 31, 2021
結果を見逃した人へ:エレイン・トンプソン=ヘラが、100m決勝で史上第2位の記録を出し、オリンピックチャンピオンになった。記録は10秒61で、フローレンス・グリフィス=ジョイナーが、1988年のオリンピックで出した五輪記録10秒62を更新した。
ボルト同様、ジャマイカの片田舎出身のトンプソン=
Just a lil girl from BANANA GROUND who liked to run. Believe In your dreams work hard and have faith in God…ETH pic.twitter.com/UrR7UuGZGO
— Elaine Thompson Herah (@FastElaine) July 31, 2021
バナナ・グラウンドで育った私は小さい時から走るのが好きでした。夢を持ってトレーニングに励みなさい。そして神を信じなさい……エレイン・トンプソン=ヘラ(ETH)
ジャマイカ・グリーナー社が配信した動画には、トンプソン=
Gloria Thompson, the grandmother of Olympic 100m champion @FastElaine, was ecstatic this morning as she watched the final of the women's 100m from her hometown in Banana Ground, Manchester. It's a win Thompson had predicted and she is looking for a repeat in the 200m. pic.twitter.com/VV6nJbVavF
— Jamaica Gleaner (@JamaicaGleaner) July 31, 2021
オリンピックの100m女子のチャンピオン、トンプソン=ヘラの祖母グロリア・トンプソンは、今朝マンチェスター教区バナナ・グラウンドの自宅で女子100mの決勝を見て熱狂した。彼女が予測したとおり、孫が優勝したからである。同時に、200mでも優勝することを期待している。
トンプソン=ヘラの父親は、
#TokyoGoldRush: Keith Thompson, proud father of @FastElaine, reacts alongside friends to his daughter's record breaking win inside his Barbershop in Mandeville, Manchester. – Nathaniel Stewart video #Tokyo2020 #TokyoOlympics #GLNRSports pic.twitter.com/zpZg5GAiU6
— Jamaica Gleaner (@JamaicaGleaner) July 31, 2021
#TokyoGoldRush:トンプソン=ヘラの父親キース・トンプソンは自分の経営する理髪店で、娘がオリンピック新記録で優勝する様子を見て友人たちと一緒に喜び合った。- Nathaniel Stewart video
大喜びのウサイン・ボルトは、生まれたばかりの双子を自宅であやしながら友達数人と、3選手の活躍を祝って即席のダンスパーティーをひらき、その様子をツイートした。
It’s A Party here in Jamaica ?? after the brilliant 123 of our girls ???♂️??#itsaparty ??✨
??????https://t.co/seJj01Oeez pic.twitter.com/g4RlWAVtqX
— Usain St. Leo Bolt (@usainbolt) July 31, 2021
ジャマイカ女子3選手の輝かしい金、銀、銅のゴールを祝って、ここジャマイカでパーティーをやっている。
アンドリュー・ホルネス首相は、ツイッター上で誇らしげに、
Proud cya done! #TeamJamaica 1,2,3 ?????? Congratulations to our women for a scintillating finals! Elaine Thompson Herah, Shelly-Ann Fraser-Pryce and Shericka Jackson! Let's continue to make history! #Jaminate #TokyoOlympics2020 ???#SuperPower pic.twitter.com/Udel8uKSU2
— Andrew Holness (@AndrewHolnessJM) July 31, 2021
ジャマイカ選手が、またやってくれました。1,2,3位とメダルを独占です。決勝で3選手が達成した素晴らしい結果にお祝いを申し上げます。エレイン・トンプソン=ヘラ、シェリー=アン・フレーザー=プライス、シェリカ・ジャクソン、今後も歴史を塗り替えていってください。
スポーツ大臣オリビア・グランジは、
(3/3) I am so happy as the Minister of Sport and I am sure all of Jamaica shares my joy. At home the pans and pots would have sounded. pic.twitter.com/Pl6ZnniIlV
— Hon.Olivia Grange (@Babsy_grange) July 31, 2021
(2/3)シェリー=アン・フレーザー=プライス、銀メダルおめでとう。シェリカ・ジャクソン、銅メダルおめでとう。
オリンピック史上2度目の快挙、ジャマイカが表彰台を独占しました。素晴らしい国です。
(3/3)スポーツ大臣として非常に喜びを感じています。この喜びをジャマイカの皆さんとともに分かち合いたいと思います。国ではお鍋をたたく音が響き渡ったことでしょう。
東京で取材中のスポーツジャーナリストは、3人の偉業を次のように讃えた。
Jamaica’s dominance in the women’s 100m at the Olympics is mind-blowing. 10 of the 12 medals won since 2008 and every single gold since then have been won by Jamaicans. 16 of 30 medals since 1984 have also went to Jamaican women. DOMINATE
— Andre Lowe (@AndreLoweJA) July 31, 2021
オリンピック女子100mでジャマイカが驚異的強さを示した。2008年以降のオリンピックで授与された女子100mのメダル総数12の内、金メダルはすべてジャマイカが獲得し、その他のメダルを合わせるとジャマイカが獲得したメダルの数は10となっている。1984年以降ジャマイカが獲得した30のメダルの内16は女子が獲得した。素晴らしいことだ。
解説者をしている経済学者のダミアン・キングは、
I talk for a living. Words fail me. #Women100m #elaine #Shellyann #sherika #finals #GladBagBuss pic.twitter.com/VjJpa2vhMu
— Damien King (@DamienWKing) July 31, 2021
しゃべることを商売にしているのに言葉が出てこない。
ようやく立ち直ったキングは、メダルの数についてある計算をしている。
Words found. Well, numbers anyway: Jamaica contains 0.035% of the world's population. From 2008, it has won 83% of the women's 100m medals. That is, of 12 medals, we've allowed all the other countries in the world to take home only two (silvers). ? #Women100m #Jaminate
— Damien King (@DamienWKing) July 31, 2021
やっと言葉が出てきた。まず、数字を見てみよう。ジャマイカ人口の全世界人口に占める割合は0.035%だ。これに対し、2008年以降ジャマイカ女子が他国に持っていかれたメダルの数は、総数12個のうち、わずか2個(銀)だけで、ジャマイカ女子100mのメダル獲得率は83%となっている。
今や引っ張りだこのアメリカの短距離選手シャケリ・リチャードソンは、ドーピングテストの結果、大麻の使用が確認されアメリカ・チームから追放されたが、インスタライブで発信を続けることを表明している。そして、ジャマイカ3選手との連帯の思いを込めて次のようなツイートをしている
Congratulations to the ladies of Jamaica for the clean sweep. Powerful, strong black women dominating the sport. ✨
— Sha’Carri Richardson (@itskerrii) July 31, 2021
ジャマイカ女子選手の100m総なめおめでとう。強い。強力な黒人女子選手がスポーツ界を圧倒している。
ファッションも注目だ。色とりどりのかつらを着けたファッションも再び強力な印象を与えた。今回銀メダリストで、金メダルに2回輝いたこともあるシェリー=アン・フレーザー=プライスのファッションは注目の的だった。今回の決勝では鮮やかなゴールドのかつらを着けて登場した。あるジャマイカ人は冗談を言っている。
Shelly’s wig is about to cross the finish line before some a dem #Olympics #Tokyo2020 #TeamJamaica??
— YT: Life Lessons With Jason (@TheJCDB) July 31, 2021
シェリーのかつらが、他の選手に先駆けてフィニッシュ・ラインを越えようとしている。
短距離選手のファッションは、大方、
I love that black women at the Olympics are being bold, wearing colored wigs, long nails, butterfly lashes and then winning ? #Olympics
— Wanza (@Ms_Wanza) July 31, 2021
オリンピックで黒人選手が大胆にも、色鮮やかなカツラを着け、長い付け爪、揺れる付けまつ毛で優勝した。うれしいね。
ジャマイカが「金、銀、銅」獲得の余韻に浸っている間も、
Imagine if everyone used this same national pride and went out this weekend to get vaccinated??! PARENTS, you also owe it to ur children, their teachers & everyone you & they will come into contact with to get vaccinated. One Jamaica??. We all in this together #vaccinateJa
— Alando N. Terrelonge, MA, MP #StrongwithTerrelonge (@terrelonge2016) July 31, 2021
国民皆が誇りを感じているこの時期を利用して、今週末には皆でワクチンを受けに行ったらどうでしょう。親は子供にワクチンを接種させましょう。そして、互いに接近しあう機会のある人は、先生方も含め誰もかれもワクチンを受けに行きましょう。ジャマイカは一つです。みんな一緒になって行動しましょう。
文化コメンテーターのウエイン・チェンは、
We will have tales of heroes to tell our grandchildren. pic.twitter.com/Oa7stGriNn
— Wayne Chen (@wcchen) July 31, 2021
3人の英雄の話を孫の代まで語り継いでいこう。
Beijing 2008. Jamaica is now the only country with two sweeps. pic.twitter.com/cJl58mFW3q
— Wayne Chen (@wcchen) July 31, 2021
2008年北京オリンピック。ジャマイカは、オリンピックで金、銀、銅を2度独占した、ただ一つの国だ。
— Wayne Chen (@wcchen) July 31, 2021
From one queen to the next. pic.twitter.com/OOERwb7UlE
— BetweenTwoLungs (@TusonWalters) July 31, 2021
かつての女王から次の女王へ
サンドラズ・インターナショナル・リゾートも3選手に褒賞を贈ることにした。
Sandals Resorts announces complimentary vacations for Jamaican sprint queens https://t.co/RybkI8oxhR
— Sandals Resorts (@SandalsResorts) July 31, 2021
サンドラズ・リゾートは、3選手に当施設内で特別待遇の休暇を楽しんでもらうことにしました。
ウサイン・ボルトは、自身のツイートで簡潔に3人を称賛した。
1.2.3 ??????
— Usain St. Leo Bolt (@usainbolt) July 31, 2021
金、銀、銅
ジャマイカは8月1日(日曜日)