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アゼルバイジャン・パラリンピックチーム 19のメダルを携え帰国

カテゴリー: 中央アジア・コーカサス, アゼルバイジャン, スポーツ, 市民メディア, スポーツと多様性

(訳注:この記事の原文は2021年9月10日に掲載されました)

「エランド・ハウスの前ではためくパラリンピック旗」 住宅・コミュニティ・地方自治省提供 使用条件:CC BY-ND 2.0 [1]

第16回夏季東京パラリンピックの終了とともに、アゼルバイジャンは86の参加国の中でもことさら満足げに帰国した。アゼルバイジャンチームは、金14個、銀1個、銅4個の計19個のメダルを獲得した。アゼルバイジャンの今パラリンピック大会におけるメダル獲得数は、選手の活躍により世界第10位 [2]となった。

パラリンピックにおける中国のメダル獲得数は驚異的だ。金メダル獲得数は、2位イギリスの倍以上である。

(また、アゼルバイジャンのメダル獲得順位は、期待を上回る世界第10位となった。)

今回の成果は、35人の選手が6種の競技(陸上競技、柔道、テコンドー、重量挙げ、射撃、水泳)に参加したアゼルバイジャンチームにとってサクセスストーリーといえる。

アゼリデイリー [6]によると、アゼルバイジャンチームは今年のパラリンピックで、過去5回のパラリンピックで獲得した総数を上回る数のメダルを獲得した。アゼルバイジャンのパラリンピック初参加は1996年のアトランタ大会で、派遣選手は2人だった。また今回、アゼルバイジャンチームは、4つのパラリンピック記録を更新した。

ワールド・パラアスレチックのウェブサイト [7]によると、第1回パラアスレチック大会は1952年に開催された。その8年後のローマ大会で31名の選手が参加して第1回のパラリンピックが開催された。その後、パラリンピックは大幅な発展を遂げた。2020年の大会には、約160か国から1,000人以上の選手が参加してそれぞれの競技で競い合った [7]

アゼルバイジャンは1996年のアトランタ大会に初出場した。その大会終了後に国内パラリンピック委員会 [8]を立ち上げた。また、2014年には同委員会内に青少年部会を設置した。

アゼルバイジャンチームのラミヤ・ヴァリエヴァ T13女子400m決勝で55.00秒のパラリンピック新記録で優勝 感極まり涙。

ラミヤ・ヴァリエヴァは、金、銀のメダルを携え帰国した際の地方メディアからのインタビュー [15]で、この大会は自分にとって最後の大会ではないとリポーターに答えた。そして、T13(視覚障がい) [16]女子400mでパラリンピック記録を更新 [17]した19歳の彼女は次のように語った。「2024年のパリ大会に向けて、さらにトレーニングに励みます。パラリンピック新記録だけでなく世界新記録を樹立しようと思っています」と。

校正:Miki Masamura [18]