(原文掲載日 2015年7月15日)
フランスの国立海外文書館 (旧海外文書センター) は、仏領インドシナに関する歴史的資料など何千枚もの所蔵写真を電子化した。この中には、1920年代から1930年代にかけてのカンボジアをとらえた希少な写真が含まれている。
カンボジアは1867年にフランスの保護下に入り、1953年に独立を獲得した。所蔵写真はフランスの植民地支配下にあったカンボジアの日常を明らかにするもので、その時代の歴史だけでなく当時の豊かな文化について理解を深めたいと思う者にとって、意義深い資料となっている。
このデジタルアーカイブを見ると、地方の風景には今もよく目にするものがある一方、都市の景観はその多くが様変わりしており、プノンペンをはじめとしたカンボジアの都市が急速な発展を遂げたことがよく分かる。
以下に掲載する写真は、かつて「東洋の真珠」として知られたカンボジアの魅力を伝える写真の数々である。

プノンペンの公立図書館 (現カンボジア国立図書館)

カンポットの魚市場 (現フィッシュ・マーケット)

シルバー・パゴダ前を歩く僧侶たち。プノンペン 写真 : ルネ・テタール

旧国民議会議事堂。プノンペン 写真 : ルバイイ
(訳注 現在は最高裁判所。植民地時代は仏教系の学校)

眼科研究所 写真 : レオン・ビジー

プノンペンの街並みとホテル「ル・ロイヤル」 (現ラッフルズホテル・ル・ロイヤル) 写真 : レオン・ビジー