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マヤ語デジタル・アクティビズム・サミット (2023年1月11~15日)

カテゴリー: メキシコ, デジタル・アクティビズム, 先住民, 市民メディア, ライジング・ヴォイセズ

リンク先はスペイン語、英語のページです

グローバルボイスで市民メディアの発展を支援するプロジェクト、ライジング・ヴォイセズ [1]より「マヤ語デジタル・アクティビズム・サミット 2023 [2]」をご紹介します。サミットはメキシコのメリダにあるグランムゼオ・デル・ムンドマヤ [3](マヤ世界大博物館)で2023年1月11日〜15日まで開催されます。

このプロジェクトはインターネットの力を借りて、メキシコや隣接する地域で話されているマヤ語族の言語世界を拡張して、言語の使用機会を増やし、記録し、活性化を図ることを目的とします。プロジェクト1年目の集大成となる今回のサミットでは、活動を行っているデジタル・アクティビストと先住民が対話をしながら相互に学び合う場にしたいと考えます。

サミット概要

プロジェクトミーティング (1月11日、12日):
ライジング・ヴォイセズでは8ヶ月間ユカタン半島とチアパス出身の10名の研究者を支援してきた。メンバーはオンラインミーティングやワークショップを通じて相互学習を進めてきた。またオンラインを活用しながらも地域社会を拠点として、その地域で話されている言語を支援する活動を各メンバーは行なっている。今回のサミットではメンバー同士が実際に顔を合わせて、自分たちが進めてきたプロジェクトの成果を検討し、2023年3月から始まる新しいフェーズに何を行うべきかの提言をまとめる予定だ。

ワークショップ (1月11日、12日):
「Strengthening your language on the Internet (インターネットを先住民言語の力に)」と題して2日間開催されるワークショップには、30人のマヤ系言語の話者が招待されている。参加者にはデジタル・アクティビズム活動をどのように開始し、発展させていくかメンバーと共に再考する機会にしてもらいたい。メキシコのチアパスとグアテマラより参加の2名の司会者のもと、UNESCOと共同進行中のツールキットプロジェクト [4]の手法も交えてワークショップを進行する。

ヒップホップ・エクスチェンジ (1月11、12日):
メキシコカナダ大使館の後援を受けて、カナダの先住民であるファースト・ネーションの若者やメキシコのマヤの若者と協労するプロデューサー、芸術家、映画製作者が集まり交流会を開催する。異なった地域同士を結ぶこのイベントでは文化や言語を発表、紹介するための機材や手法についての情報交換を行う。交流会では、メリダやその周辺から参加した若者を対象としたワークショプも開催予定だ。

公開ミーティング(1月13、14日):
1月13、14日は一般参加も可能な公開ミーティング(参加には登録が必要)。マヤ語族の言語のデジタル・アクティビズム活動についてのパネルディスカッションと実演を予定している。

マヤのイラスト展 (1月13、14日):
公開ミーティング期間中には各地のマヤのアーティストの作品を展示する。公募により選出されたアーティストがサミットのために製作した作品を見ながら、マヤ文化を実感してほしい。作家紹介はADLMのWebサイト [5]で。

コミュニティ訪問 (1月15日):
プロジェクトメンバーはメリダ郊外コンカルの村落を訪問し、メンバーの活動成果を村民に紹介する。

サミット開催にあたってW. K. ケロッグ財団 [6]マヤ世界大博物館 [3]メキシコ文化省 [7]メキシコカナダ大使館 [8]メキシコスペイン文化センター [9]国立先住民言語研究所 (INALI) [10]の支援を得た。

サミットのキーワードは#ADLM23。

校正:Kaori Kuwayama [11]