押し寄せる猫好きの観光客 台湾のさびれた炭鉱町は世界有数の猫スポットに

台北ホウトン猫村の猫 2024年1月8日撮影 写真:カイル・ラム /HKFP.

この写真特集記事は当初カイル・ラムによって執筆され、2024年4月27日に香港フリープレス(HKFP)に掲載されました。HKFPとのコンテンツパートナーシップ契約の一環として編集版をここに公開します。

かつて炭鉱で栄えた台湾のある町に100匹を超える猫が住みつき、今や観光客が押し寄せる猫スポットとして生まれ変わった。

首都台北西部の瑞芳(ズイホウ)区にある猴硐は、昔から「猿の洞穴」という意味の地名ホウトンと呼ばれていた。 20世紀、この地方は台湾の石炭一大生産地であり、毎年22万トンの石炭を採掘していた。そのため人口は急増し、ピーク時には約6000人が住んでいた。

台北のホウトン猫村で猫と写真を撮る観光客 2024年1月8日撮影 写真:カイル・ラム //HKFP 使用許可済み

しかし、他の多くの炭坑町と同様、1990年代に石炭産業が衰退すると若い人たちは出て行ってしまい、雇用は無くなり、住民は100人以下に減ってしまった。

状況が一変したのは2008年だった。村に住む写真家のペギー・チャンが捨て猫の保護を始めた。国営メディア「今日台湾(Taiwan Today)」の記事によると、彼女は自分の活動をFlickrで発信し、台湾中の猫好きの心を鷲掴みにしたそうだ。多くの猫たちが集まってきたことで、衰退しつつあった村は活気を取り戻し、猫好きの楽園へと変貌した。

台北の猫村ホウトンの猫たち 2024年1月8日撮影 写真:カイル・ラム /HKFP. 使用許可済み

今やこの猫村は人気の観光スポットになり、猫カフェの本場でキャットフードの屋台もあり、過去を偲ばせる崩れかけた炭坑遺構もあり、ちょっとホッとできる場所となっている。

猫たちは、鉄橋の上から台北からの訪問客を愛想よく迎え、塀の上や階段で大の字になっているかと思えば、屋根やベンチや道端でうとうとしていたりする。

ホウトンは2013年にCNNの「世界5大猫スポット」に選ばれた

猫におやつをあげる観光客 台北のホウトン猫村にて 2024年1月8日撮影 写真:カイル・ラム/HKFP. 使用許可済み

校正:Yasuhisa Miyata

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