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アマゾンの部族に伝わる伝統的な薬が500ページの百科事典に

The Matses peoples of Brazil and Peru?have created a 500-page encyclopedia of their traditional medicine! http://t.co/4t9hh6KIQr ? Moonching Wu (@SunMoonLake99) July 4, 2015 ブラジルやペルーに住むマツェ族が500ページに及ぶ伝統的な薬の百科事典を作り上げた! アマゾン熱帯雨林は、まだ未発見の薬の重要な材料となり得る何百万もの植物を育んでいる。この理由により、現在多くの製薬会社、そして米国政府までもが、この地域に住むシャーマンや治療師が持つ土着植物の知識について研究するプロジェクトに資金を投入し、新薬の開発を行っている。 マツェ族はブラジルやペルーに住む先住民族。先祖からの知識を次世代へ受け継ぐため、伝統的な医療の実践について500ページ以上に上る健康百科事典を編纂(へんさん)した。シャーマンの多くは年老いており弟子がいない。そのため、彼らが死ぬと膨大な知識も共に消失する。 さらに、伝統薬の盗用を避けるため、これらの情報は、マツェ族内でとどまるようになっている。つまり、土地の言語でのみ理解ができ、この部族の村でしか伝わらないようにしているからである。保護手段として「土地の植物の種類を確認するのに学名を使用せず、植物の詳細が図に表されることがないため、外部の者には分からない」ということも含まれる。 「この『マツェ族伝統薬百科事典』は、アマゾンの部族のシャーマンたちが生み出してきた医療知識を、初めて彼ら自身の言語、言葉で完全に記載したものです」と、アカテの共同創立者で代表スタッフであるクリストファー・ハーンドン氏がモンガ・ベイのインタビューで語った。 持続可能な未来の創造に取り組む国際団体であるパチャママ・アライアンスによると、西欧諸国の健康、福祉のためになされることが、多くの場合は先住民族を犠牲にするという。先住民らと協力しその英知を利用することで、製薬会社は調査がより高い成果を生むことを知っているのだが、熱帯雨林の部族にとっては、彼らの資源を管理できなくなるリスクを抱えることになるのである。 Once the pharmaceutical companies have developed the drug, they file patents claiming exclusive rights to the medical use of the plant...