記事 市民メディア from 8月, 2012
キューバ:反体制活動家オズワルド・パヤが事故死
「米国からのお金でキューバは変えられない…これはキューバ内の問題であり、その解決策もキューバの中、キューバ人の中にあるのです。」-オズワルド・パヤ生前のインタビューにて
イスラエル:嘘と真実と情報の伝播
あるバーレーンの大道芸の写真が、イスラエル兵士がアラブの女の子を踏みつける写真に加工され、ネット上で広まった。これの問題に対し、イスラエル人たちも皮肉めいた加工写真をネットに広めることで応えた。情報操作と拡散が当たり前のソーシャルメディア時代の象徴的事例をCarmel L. Vaismanが報告する。
インド:アッサム州で民族間衝突――その背景にあるもの
インドのアッサム州で、地元部族のボド族とイスラム系住民による衝突が発生。少なくとも32人が死亡し、さらに多くのけが人が出ているという。衝突が発生して以来、約7万人が村を離れ、避難キャンプに逃れている。コクラジャール地区とチラン地区では、ボド族の村もイスラム系住民の村も襲撃や焼き討ちにあっており、そうした村の数は少なくとも60に達している。
中国:2012年だけでネチズン逮捕者5千名以上
中国本土の報道によると、北京市委員会と同市公安局は夏期休暇期間中のインターネット上における言論統制に関する対策会議を7月24日に行った。北京市公安局長である傅政華氏は報道関係者に対し、公安局は、違法取引、流言の流布、そして政党、政府指導者、政治体制へオンライン上で行われる非難に関する取締りを強めると語った。 警察は、夏期休暇期間中に加えた7月末から8月末にかけて、若者の健全な精神を保つため健全かつ文明的なネット環境を整えるための行動をとる。これまでで北京公安局は、239の主要なソーシャルメディアのプラットフォームに警察のアカウントを設置している――オンラインという仮想世界に警察の力を及ぼすためだ。現在の大きな取締りのターゲットは違法ネットカフェだ。 2012年だけで、北京市公安局はオンラインの取り締まりシステムを用い、刑事犯罪として3961件を取り締まり、5007名の容疑者を逮捕している。それに加え、36万6千のネット上の情報を削除し、7549のオンライン会社を処罰している。 公安局は、有害な情報を流布しているウェブサイトを閉鎖し、ブラックリストに載せるつもりだ。 違法取引に関する活動、流言流布、政党・政党指導者・既存の政治体制の批判に関する行動は、軽微なものは公に警告を与えられるが、重大なものは既存の法律と規制により罰せられる。 北京市公安局はさらに110番ホットラインを設置し、インターネット利用者たちがオンライン上の違法活動を警察に報告するよう奨励している。 校正:Maiko Kamata
ビルマのユニークな名前の付け方
ビルマの国民の多くには名字がない。姓と名と2つの欄のある書式にはどう記入するのか、またドー・アウンサンスーチーの「ドー(Daw)」にはどんな意味があるのか、疑問に思ったことはないだろうか。ここでは、ビルマのユニークな名前の付け方について取り上げる。
メキシコ:議会がACTAを否決
メキシコ上下院両議会は2012年7月18日に採択した決議で、条約「ACTA」へのメキシコの署名を無効化するよう、同国の新大統領エンリケ・ペニャニエトに要請した。同条約については、メキシコ上院と電気通信委員会がその条文について強く拒否していたにもかかわらず、この否決に先立つ1週間前に、駐日メキシコ大使クロド・ヘレルが署名していた。
カザフスタン: 道路の安全の宣伝に羊を使った奇抜なキャンペーン
アルマトイ当局は道路を渡る際にルールに従うことの重要さを歩行者に伝えることを目的にしたキャンペーンを開始した。 このキャンペーンには、刺激的なメッセージを伴う看板広告が使用された:「 人は道路を渡るときルールに従う。羊は道路を渡るときどこであろうとも好きな所を渡る」。 ネット市民がこの施策に対して反応した。
タイ:バンコクではタクシーの車内装飾が面白い
4年前に開設されたブログ『走行する車内の静物画(Still Life in Moving Vehicles)』は、バンコクのタクシーの車内装飾を撮った様々な面白い写真ををメインに取り扱ってきた。 デール・コンスタンツは5年以上前からこうした写真の編集を始め、ネット上でも活動することを思いついた。
マリ:アスリートたちは胸を張ってロンドンへ
『我々は必ずやロンドンの地に立ちます。そして、我々の国は苦難の中でもしっかり持ちこたえているんだと全世界に証明することこそが、我々のゴールなのです。』――マリ共和国オリンピック委員会会長
パレスチナ: アラファトの死に疑惑のドキュメンタリー
中東の衛星テレビ局アルジャジーラが、2004年11月11日にパリで死亡したアラファトパレスチナ自治政府前議長の不審な死についてドキュメンタリーを最近放送した。ドキュメンタリーでは、アラファトは自然死ではなくポロニウムにより毒殺されたとして、多くの疑惑が投げかけられている。