· 7月, 2008

記事 人権 from 7月, 2008

沿ドニエストル共和国:ティラスポリからの声

近年、モルドバの長年未解決である分離独立をめぐる対立への解決策は、いつも予測されはするが一向に実現されない。一方で、旧ソ連崩壊以来モルドバから分離しようとしている小さな細長い未承認の国沿ドニエストル・モルドバ共和国(またはPMR、トランスニストリア、トランスドニエストル、プリドニエスローヴィエなどとも呼ばれる)の人びとは、どうにかやりくりしていこうとしている。少なくともこの地域にいる数人のネット市民は、デ・ファクト政府の指導力に不満があるようだ。ここでは沿ドニエストルの首都ティラスポリの住人が立ち上げたロシア語LiveJournalのコミュニティocityに掲載された最近のエントリをいくつか紹介しよう。

マダガスカル:土地をめぐって農民が死刑に

  2008/07/17

マダガスカルで農民21人が土地所有権をめぐる論争に端を発した集団暴動に問われた。ミアリナリボ国家裁判所で下された判決は多岐にわたる。。過去数十年、自分たちの土地だと信じてきた土地が収用されるのを防ごうと、彼ら農民は、その土地から農民を追い出すべくやってきた警察と衝突したのだった。この小競り合いの結果、警官2人、地元の女性1人が死亡した。

アフガニスタン:ネット利用者の死刑宣告に進展なし

サイード・パルウィズ・カムバクシュは、マザリシャリフのバルク大学でジャーナリズムを専攻する学生で、女性の待遇に関するイスラム教の立場を批判するイランのウェブサイトからの文章を複製したことで12月に死刑判決を受けた。最近の控訴尋問で、彼は裁判官から激しく非難された。

コロンビア:人質救出が新たな問題を生む

7月2日(水)、10年以上もFARC(コロンビア革命軍)に拘束されていた人など元大統領候補イングリッド・ベタンクール女史その他14人が、コロンビア軍によって解放され、この救出劇は「完璧」だと評された。が、コロンビア社会からは、これが及ぼすかもしれない影響について、また、その裏に隠されている利害関係に関して懸念する声があがっている。

パレスチナ:オバマの発言‐エルサレムは不可分だ

6月11日、バラク・オバマが米国イスラエル公共問題委員会(AIPAC)で、エルサレムはイスラエルの不可分な首都だと発言し、パレスチナ当局の怒りをかった。マフムード・アッバス大統領は、オバマの発言は「まったく受け入れられない」との声明を発表し、アッバス氏の側近であるサエブ・エレカト氏は、パレスチナは、東エルサレムはパレスチナの首都だとの主張を続けると述べた。