記事 東アジア from 6月, 2009
カンボジア:アンコール・ワットのライトアップ計画で物議
「ナイトライティング」ツアーの宣伝と、20パーセント減少した訪問者数の回復を図るため、カンボジア政府は11世紀に作られたアンコール・ワット寺院に人工照明を設置した。このプロジェクトは、一部の遺産保護活動家や懸念したカンボジア市民からの反対を受けている。
台湾:ハンセン病療養所楽生院の記憶をとどめるために
楽生院療養所は、日本が台湾を植民地としていた1929年に、日本政府によって設立された。植民地時代、ハンセン病患者は隔離と治療のために、療養所に住むことを強いられた。しかし、台北MRT建設のために、療養所の建物の多くが撤去を余儀なくされ、入所者たちは強制立ち退きとなった。療養所の多くの建物は、すでに取り壊されていて、現在も取り壊しが行われている。それでも、人びとは楽生院のコミュニティーの結束を保ち、彼らの大切な家の記憶を守ろうと懸命だ。岡部昌生氏のフロッタージュは、そのようなイニシアティブの一つである。
ミャンマー:古代仏塔が倒壊
ミャンマーで、修復工事中だった古代の仏塔が倒壊し、少なくとも5人が死亡し、多数の作業員や巡礼者が負傷した。