記事 東アジア from 4月, 2011
中国: 逃げ出す大富豪たち
中国の巨大銀行が行った最新調査によると、多くの中国人大富豪が過去2年間で資産を海外に移し、海外で市民権を取り始めたことがわかる。もし中国がそんなに悪いところなら、資本や有能な人々が海外に出てしまい、中国がさらに悪化するのではないか、と考える者もいる。
日本:「ソーシャルメディアがもつ光と闇」
緊迫した状況下で、うわさが氾濫するのは人間の常であるが、ソーシャルメディアツールは、その状況をさらに深刻にさせる諸刃の剣となり得る。長谷川恭久氏は、自身のブログの「ソーシャルメディアがもつ光と闇」という記事において、ソーシャルメディアの使われ方と、マスメディアを消費することを比較し、分析している。
福島: 吹き上がる批判と憤り
原発の運営をする東京電力とその監視をする政府に対する抗議行動は、最近までは比較的落ち着いていたが、様相は一変した。しかし、自国でさらに大規模なデモ行動を見ている多くの外国人にとっては、疑問が残る。日本人は、今回の人的災害に責任のある会社やその業界、また、これら一切の原因を作った政府を批判するのに、なぜそこまで及び腰なのだろう?
大学で相次ぐ5人の自殺、韓国社会当惑
韓国は今、有名大学で相次いで起きた自殺に騒然となっている。それに伴い、学長が採用したユニークな授業料のペナルティ・システムが、生徒に過度なストレスを与え、死に追いやったとして、非難を浴びている。
シンガポール: 「過保護兵士」に議論
シンガポールの兵士は、戦いの準備ができているのか? これは、若い兵士が、自宅のメイドと見られる人に軍の背嚢を運んでもらっている写真を見て、ネット市民が反応した多くの疑問の中のひとつだ。
東南アジア:「無神経」日本ネタを謝罪するメディア
シンガポールのMediaCorp、タイのThe Nation、マレーシアのBerita Harianはこれらの国を代表するメディアだが、いずれも日本の大地震や津波について「配慮に欠ける」記事を掲載したため、公に謝罪する事態に追い込まれた。
台湾:蘭島における放射性廃棄物問題
台湾原子力委員会は1974年、蘭島に放射性廃棄物を保管することを決めた。そこには達悟族が代々住んでいる。あれから20年以上がたち、放射性廃棄物を収めた容器が、さびのために腐食してきたが、だれもこの問題に対処する用意ができていないようだ。
中国: 真の友好国はいない?
近年、中国は世界中の反自由主義的政権との同盟関係を育むために巨額の支出をしてきた。西側のいう「普遍的価値観」に対する戦いとして描かれる一方、本当の理由は自国内にあるのかもしれない。この政策が回りまわって中国自身を悩ませることになるかどうか、それはまだ分からない。
マレーシアとインドネシアのサッカー試合で論議に
AFFスズキカップ決勝はマレーシアとインドネシアの対戦となった。この初戦に破れたインドネシアのネチズンが、ツイッターのハッシュタグ'Hate Malaysia'と'#loveindonesia'で嘆いているのがトレンドとなった。
ブルガリア:日本の被災者に避難所を提供
東北地方太平洋沖地震は、世界全体にとっての悲劇となっている。数千人の命を奪ったこの震災の被災者を支援したいという、様々な国や大陸の人々の想いの強さが、そのことをよく示している。Ruslan Tradが、ブルガリア人によるオンラインの活動についてレポートしている。