写真:ジョバナ・フレック。 使用許可済み。


2021年12月はソ連邦、正式にはソビエト社会主義共和国連邦が崩壊して30年になる。ソ連邦は79年間存続し、国土は地球上の陸地6分の1を占める大国だった。解体後15の独立国家に分かれて再出発したが、多くの領土帰属問題も発生した。今日も増え続ける帰属問題を見ればわかるように、国境線の画定は難航し、分離、再独立して安定独立国家を目指しながらも、再出発後の歩みはとても困難だ。

エストニア、ラトビア、リトアニアなど、現在はEUとNATOの加盟国である国々にとって、ソ連邦からの独立は比較的スムーズであった。一方、 ウクライナ、モルドバ、アルメニア、アゼルバイジャン、ジョージアなどの国々では、領土問題が未解決のままである。ソ連邦終結から生まれた国々の多くは、EUに目を向け、より緊密な関係を結びたいと思っているが、 (社会主義)計画経済から市場経済への移行にまだ苦しんでいる。ベラルーシは、 比較的平和に独立できたと楽観していたが、ここ数年、国家による暴力が急増し、国内は混乱状態に陥っている。 中央アジアでは、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン(この地域で唯一内戦に見舞われている)、トルクメニスタン、ウズベキスタンは、強まる中国の影響下、イスラーム文化の伝統を再発見しながらも、依然として経済的に苦戦している。

ソ連邦の崩壊から30年の今、独立した国家の自立はどうなっているのか? そして誰のための自立なのか? 人々、特に若い世代にとって、今なお意味のあるソビエト時代の遺産は? 社会主義時代の郷愁が、特定の国や集団にとって強力な政治的手段であるのはなぜだろうか? ソ連邦の崩壊は、経験していない人々にはどう思われているのか? ソビエト時代の遺産で、今なお生き続け、忘れられないものとは何だろうか? ソ連邦に属さなかった国々にとって、自国に残るソ連邦からの不朽の遺産とは何だろうか?

この特集記事は、政治、未解決の紛争、人権、歴史的記憶、視覚芸術、音楽、建築といった視点を通して、問題を探求することを目的としています。
(訳注: 本特集はソ連邦崩壊30年の機会に2021年前後に書かれた記事の紹介です)

記事 ソ連邦崩壊30年

この記事を読む。

ウクライナ東部の魅力を伝えたい ポッドキャストで配信する、紛争からよみがえった街の姿

ニカ・ペレペリッツァにとって、地元スラビャンスクは単なる悲劇の町ではない。多様なカルチャーと可能性に満ちた場所だ。外部からはとかく暗いイメージを持たれがちなウクライナ東部の魅力を伝えるため、彼女はポッドキャスト番組を制作している。