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香港の自由選挙を要求する平和的デモは、6日目 [2]に突入した。(訳注:自由選挙とは、複数の候補者で選挙戦を争い、立候補に当たって当局が事前の資格審査をしない選挙。)
香港市民は、次の行政長官選挙において、候補者の指名は香港市民自身ができるよう中国政府に要求している。中国政府は、一定の自治が認められている特別行政区である香港に対し、初の直接選挙を2017年に行なうことを約束した(訳注:前回までは、業界団体などから選ばれた選挙委員による間接選挙であった)。しかし、候補者名簿に載るためには、親中派が多勢を占める指名委員会による選出が必要との決定も下している。
デモ参加者はまた、現在の行政長官、梁振英(リョウ・シンエイ)の辞任も要求している。梁行政長官は決定の撤回は拒んだが、民主化運動の代表者と対話の場を設けることには同意 [3]していた。
「オキュパイ・セントラル(金融街占拠)」と呼ばれる、香港中心部での座り込みには、多い時で何万人もの人が参加した。Storyful社の検証をパスした、ドローン(無人航空機)撮影の映像からは、9月29日の抗議デモがどれほど広範囲に渡っていたかが見て取れる。(訳注:Storyful社 [4]とは、情報の信憑性を調査検証するサービスを提供する通信社)
催涙ガスや催涙スプレー、警棒を使って一帯からデモ参加者を排除しようとする警察の試みに対し、抗議集会側は今のところ一歩も引いていない。デモ参加者たちは、これらの強行策から、傘を使って自分たちの身を守っている。そのため、この民主化運動のことを、「雨傘革命」もしくは「雨傘蜂起」と呼ぶ人もいる。
以下、写真で「オキュパイ・セントラル」の様子をもっと見てみよう。
「ご不便をおかけして申し訳ありません。この道路は現在、民主主義のため使用中です。」
深く掘り下げた記事は、「香港の雨傘革命」特集ページに記載されています。 [13]