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ベトナムで魚が謎の大量死 クジラにも被害

カテゴリー: 東アジア, ベトナム, 市民メディア, 災害, 環境, 経済・ビジネス, 行政

(原文掲載日は2016年6月7日です)

Screenshot of a YouTube video of residents trying to rescue a stranded whale at Di?n Th?nh’s shore in Vietnam. [1]

ベトナム、ジエンティンの海岸に打ち上げられた鯨を救助する住民。写真提供:YouTube

この 記事 [2]はベトナム独立系ニュースサイト兼ポッドキャスト、ロアのグエン・リン・チーにより投稿されたものである。記事共有の合意のもと、GVに再掲されている。

この2ヶ月間、ベトナム中部の海岸で大量の魚の死骸が打ち上げられている。ニュースサイトのラオドン [3]によると、ゲアン省の住民は過去5ヶ月間で少なくとも7頭の鯨の死骸も発見しているという。近頃起きている魚の大量死とほぼ同時期である。

5月25日 [4]、ジエンティンの海岸に17トンの鯨が 打ち上げられた。ちょうどクアンビン省当局による 海産食品摂取およびマリンレジャー推進イベント [5]が開催されているところだった。

アマチュアが撮影した YouTube映像 [1]には当局の鯨救助活動が映されているが、この鯨は海に戻りまもなく死んだ。

その2日後 [6]には、別の10トンの鯨の腐敗死骸が同じ海岸に打ち上げられた。当局は潮が満ちるのを待ち構えてその死骸を海に押し戻した。

ゲアン省に拠点をもつ活動家のタイ・ヴァン・ズン氏は、省当局の死骸処理の目的に不快感を示した。

I agree that it makes sense to wait for the tide to rise to discard the carcass, but why did they do it in such a hurry in the dark? Why didn’t they wait to examine the cause of death?

死骸を海に廃棄する際に上げ潮を待つのは、確かに理にかなっている。しかし、何故あんなに急いで暗闇で処分したのか? なぜ死因が解明されるまで待たなかったのか?

クアンビン省に隣接するハティン省の、台湾系企業フォルモサ製鉄工場からの汚染廃水が鯨の死亡の直接原因と信じる活動家は多い。ユン氏もその一人だ。しかしながら、ベトナム政府は、まだ魚の大量死の調査に対して結論 [7]を出していない。この深刻化する環境危機により、地元漁師の生活は打撃を受け続けている。またこのために、ベトナム全土や世界に散らばるベトナム人の間で大規模な抗議運動も起きている。

昔からベトナムの漁師は、鯨を聖なる生き物として崇めてきた。政府はこれらの謎の死についてコメントを控えているが、新たに死骸が見つかったことで、関連当局の対応の怠慢ぶりが明るみに出た、と住民は語っている。

死骸打ち上げに関するストーリー他、過去数か月の主要ニュースをロアのポッドキャストで聞きたい方はこちらをどうぞ(英語)。

校正:Eiko Asano [8]