ナイジェリア:イスラム過激派組織ボコ・ハラムの襲撃により大学生50人以上が死亡

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ヨベ州にある農業大学で、ナイジェリアのテロ組織ボコ・ハラム[ja]が学生たちを攻撃し、寮で就寝中だった18歳から22歳の学生数十人が銃撃され死亡した。

AP通信によると、50人以上の学生が死亡、武装集団は襲撃の合間に教室への放火も働いたという。

ボコ・ハラムは、ナイジェリア北東部とカメルーン北部、ニジェールを拠点とする、ジハード主義過激派テロ組織である。同組織は2001年からナイジェリアで活発な攻撃活動を開始した。ボコ・ハラムによるナイジェリア国内でのテロの記録(これがすべてではないが)は、以下のとおりである。(訳注:以下のリストに一部日付の誤記あり)

2013年5月には、特にテロ攻撃による被害がひどかったボルノ州、ヨベ州、アダマワ州に対し、グッドラック・ジョナサン大統領が非常事態宣言を発令した。大統領は次のように宣言した。

…whoever they may be, wherever they may go, we will hunt them down, we will fish them out, and we will bring them to justice. No matter what it takes, we will win this war against terror.

……テロリストたちが誰であろうと、どこへ逃げようと、我々はやつらを追いつめて、探し出し、法の裁きを受けさせる。何としてでも、このテロとの戦いには勝ってみせる。

にもかかわらず、罪のない若者たちが就寝中に殺されるという悲劇が起き、ナイジェリアのブロガーたちは悲しみに暮れた。

ソーシャルメディアウィーク・ラゴスの実行委員長Obi Asikaは彼らの死を悼んだ。

なぜ同胞で殺し合うのだ、その狂気も、それで利益を得ている者たちのことも理解できない。ヨベ州で今日未明に起こった事件を聞き、心がつぶれそうだ #rip(冥福を祈る)

パブリックコメンテーターのMark Amazaは激怒した。

現状では、ナイジェリアで暮らすことは難しい。ヨベ州、ボルノ州、カドゥナ州南部、それとプラトー州・ナサラワ州の一部においては、そこで生活していくのに倍の困難を伴う。

ジャーナリストのAbang Mercyは、2013年7月に起きたボコ・ハラムによる同様の殺害事件を思い出した。

同じヨベ州で、7月にマムドの政府系中等学校が銃撃され、生徒29人と教師1人が殺されている。

作家であり、ブロガー、司会者でもあるNnodim Blossomは犠牲者に祈りを捧げた。

ヨベ州の遺族のみなさまに心からお悔やみ申し上げます。願わくは死せる信者の魂に、完全に安らかなる眠りを。アーメン!

Henry Okelueは疑問を呈した。

ヨベ州を含む3つの州で非常事態宣言が発令されているのに、どうして罪のない人々の被害者数が増え続けたのだろう?

Opeolu Abiodunは多くの人が疑問に思っていることをつぶやいた。

ヨベ州でボコ・ハラムによって罪のない人たちが殺害されたことは、非常に無念だ。我々は、いつまでこんな風に土地を追われ続けるのだろう。

ナイジェリアの作家Chiagozie Nwonwuは、自身のFacebookから抜粋してツイートした。

さて、ボコ・ハラムの銃がまた火をふいた。今回は、前よりも多くの母親たちが泣くのだろう、帰らぬ我が子を思って……fb.me/1YMatfQqK

校正:Masato Kaneko
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