台湾:台北で行われたLGBTプライドパレード2011の写真

台湾LGBTパレード2011のロゴ

年に一度開催される 台湾LGBTプライドパレード が2011年10月29日に台北で行われ、そこには5万人以上もの人が参加し、アジア最大のゲイ・プライド・パレードとなった。

台湾のLGBT団体は数十年にわたって平等と尊重を得るため努力してきた。日常生活での交流においての反感は薄らいできているものの、未だ差別は教育や法律制度の中に深く根付いている。

イベントの公式サイトにはこう記載されている。

僕のママはレズビアンだ。でも僕のママは完璧だ」と書かれたボードを持つ少年。Coolloud.orgより。 (CC-BY-ND-ND)

LGBTの人々に対する、10年前の非常に直接的であからさまな敵意と比較すると、近ごろ反LGBT派の人々は「LGBTの人々を尊重していますよ」などといった言葉で偏見を持っていないように振る舞うことを学んだ。しかしその一方で彼らはLGBTの人々から基本的な市民権を奪おうとし続けている。さらに、国会議員や政策当局に影響を与えるための非倫理的な手段にまで出始めた。それにより、我々が築き上げてきた民主的進歩の重要な成果が危険にさらされるおそれがある。このような厳しい状況下で、台湾LGBTプライド連盟はLGBTの人々に、文化や社会の中にある差別にもっと慎重になって、うまく隠された敵意を暴き続け、我々の人権のためにより確かな基盤を築いていこうと呼びかけている。

2003年に初めて開催され、その時には500人の参加者しかいなかったこのイベントは急速に人気を集め、2009年には2万5000人、2010年には3万人が参加した。そして今年、再び参加者数の記録を更新した。

「LGBTよ反撃だ!差別よ出ていけ!」をテーマに、パレードは台北のケタガラン通りからスタートし、一旦二つのルートに分かれ、再びケタガラン通りで合流した。デモ参加者は、若者の性的指向と性嗜好の尊重、性教育の実施、同性婚の合法化、さらにセックスワークの非犯罪化を要求した。

以下の写真は Coolloud.org.tw が今年のパレードで撮影したものである。

宗教団体の中には、学校で若者にLGBTについて教えることに反対しているものもある。あるパレード参加者は、男性とも女性ともみなされている菩薩である「観世音菩薩」に扮し、「神ですらLGBTになり得る」ということを示した。

多くの大学のLGBTクラブの生徒がパレードに参加した。

支持者の中には多くの海外からの観光客や留学生もいる。

この演説者は、仕事に女性用の服を着て行ったことで雇い主から否定的な扱いを受けた時のことについて話した。ボードには「クロスジェンダーには労働者代表が必要だ」と書いてある。

台湾国際労働者協会も、台湾で働く少数派の出稼ぎ労働者の性的権利に声を上げた。

身体障がいを持つLGBTの人々は二重の差別に苦しんでいると訴えている。

人気歌手のDeserts Changが今年の「レインボー大使」だ。

他の写真は Coolloud.org's flickr album パレードのウェブサイトで公開されている公式アルバムで見ることができる。

校正 Ayumi Nakajima

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